あおしろみどりくろ

楽園ニュージーランドで見た空の青、雪の白、森の緑、闇の黒の話である。

2015-07-12 | 日記
今回のライブツアーに来てくれた人から質問が来た。
『成熟した大人の社会』の中で「詳しくは書かないけれど、これからの世界で日本とニュージーランドは大きな役割を果たすだろう」とあるけどそれについて考えを聞かせて欲しい。
ふむ、なるほど。そういう声もあってもいいだろうな。
一人に返答するのもなんなのでこの場で思っていることを書いてみる。

先ずはニュージーランド。
これはヨーロッパ人、それもアングロサクソンの民族の良い所を残していく国だろう。
アメリカ、イギリスだけを悪者にするつもりはないが、この世界はそういった列強によってボロボロになっている。
それは利便性を追及するあまり、自然との一体感が失われてしまったからだ。
自然を征服するものとして今までの発展があったのではないか。
合理主義という物は悪い物ではない。
それがあればこそ便利な今の世の中がある。
だがバランスが崩れてしまったのだ。
自然を敬い慄く(おののく)ことを忘れ、人間重視の物の考え、傲慢なふるまい、他人を認めない態度。
そんな様子が彼らから見える。
もっとシンプルに、自然の中で人間がある程度がんばって、文明の恩恵を受けながら社会としてやっていく。
そんな様子を、僕はニュージーランドのクラブスキー場で見て感じるのだ。
そこには開拓者精神というのか、不似合いな贅沢をしないで今あるもので楽しむ、だけど常に上に向かって進んでいる。
その人間のがんばりと文明のありがたさという絶妙のバランス感覚とでも言うのか。
その根底にあるのは愛だ。
やっぱり答はここに来てしまう。

そしてもう一つ、白人の社会でも他人を思いやる態度。
民族的に言えばマオリ族とアングロサクソン族との融合の社会。
これも見かたによっては「それでも白人主体の社会じゃないか」という声を上げる人もいるだろう。
このへんはどこを自分の置き場にするかで変わると思う。
世界の中で見ればマオリ族は一番優遇されている民族なんだそうな。
「自分は正しい、相手が悪い」そうやって今まで、そして今もなお世界で人と人は殺し合いをしている。
民族が変われば宗教観や価値観が変わって当たり前だ。
ボブデュランのように「君の立場で言えば君は正しい。僕の立場で言えば僕は正しい」と思えば戦争は終わる。
簡単なことだ。簡単な事は一番難しいのだが。
白人主導の社会でもそうやって他の民族との融合でうまくやっていける。
そんな見本をみせているのがニュージーランドだ。
これからの世の中でアメリカ、イギリス、オーストラリアなどは大きなダメージを受けるだろう。
でもアングロサクソンの文化を途絶えさせてはいかない。
それを受け継ぎその民族のリーダー的存在になっていくのがニュージーランドとカナダだろうと思う。
どっちが偉いのではなく、相手も認め自分も認める態度。
これも根底に愛あればこそだ。

さて日本です。
日本の役割はずばり、リーダーです。
えええ、そんなあ、と思った時点、ここで人が考えているリーダーと僕が考えているリーダーは違う。
リーダーと聞いて思い浮かぶ言葉は?
『上』とか『偉い人』とか『進んでいる人』ではないか?
上も下もない。
右も左もない。
偉くも愚かでもない。
進んでも遅れてもいない。
ワンネスとはそういうことだ。
これをまず理解する必要がある。
自分は相手であり、相手は自分である。
自分は神であり、相手は神である。
自分も相手も神も自然も文明も全て同じ。
森羅万象、この世に起こっている全ての事柄は自分の意識が作り上げた物であり、その全てに自分の責任がある。
話がぶっ飛んでしまうので元に戻そう。
リーダーが大衆に意見を述べて、大衆がそれに従う。
そういう意味でのリーダーではない。
リーダーは自分の存在によってそれを指し示す。
決して人に強制はしない。強制からは何も生み出さない。
先ず自分ありき。
自分の生き方を見つめそれを行動することにより、人に方向性を指し示す。
そして共に同じ方向に向かって歩いていく。
リーダーと呼ばれる存在が神に祭り上げられてしまい本質を見失ってしまう、というのは宗教ではよくありがちだ。
これは個人でも全体でも同じ事だが、芯がよっぽど強くなければリーダーにはなりえない。

まず自分ありき。
僕は今回の日本の旅ではっきりと感じた。
日本はそういう役割の国だ。
そしてそれができると。
もちろん今のままではダメだ。
福島が終わってもいないのに原発を再稼動しようとしている日本がある。
そこから目を背けさせ、オリンピックをやろうとしている日本がある。
ローカル線の復旧に力をいれず、必要のない新幹線やリニアを作っている日本がある。
本当の事を知らさず、洗脳を続けるマスコミの日本がある。
戦争に向かっている日本がある。
その辺りは近いうちに自然の浄化作用で洗い流されてしまうだろう。
まあそれもしょうがないだろうね。
それは日本に限った話ではなく、地球規模でも同じ話だ。
もうその前兆は到る所で現れている。
可哀そうにというしかない。
安部政権がやり玉にあがっているが、安部なんてのは下っ端で、言うなれば大企業が失態を起こした時に記者会見でペコペコ謝っている人ぐらいの存在だろう。
黒幕というのはマスコミはもちろんネットにだって出てこない。
そうやって考えると、日本の政治家って人達も可哀そうなものだ。

見るところはそこではない。
僕が話しているリーダーとなる日本とは、総理大臣をトップとして動いている日本ではない。
黒幕が牛耳っていて、大衆がそれに踊らされている日本ではない。
もっと深いところで、歴史を受け継いできた日本という国だ。
そこには土地に根付く自然観、そして神と一体化した人達、様々な文化、死生観、道徳、そういったもの全てを含む民族としての日本だ。
日本人の精神性の高さというのは世界でも指折りのものであり、それが地球を救う鍵なのである。
そしてそれこそが、闇が怖れている明るい光そのものなのである。
これは個人でも全体でも同じことなのだが、先ず最初にエゴの克服。
これは自分の中心をきっちりと見つめないと出来ない。
エゴを見極めたうえで行動。
行動は思考と直結するので、その人がやっていることがその人の存在そのものなのだ。
何をすればいいのか?
そりゃ知らん。
無責任なようだが、僕は他人が何をするべきか知らないし、ああしなさいこうしなさいなどとは言いたくもない。
それは何をしなさいと人に言われてするものではない。
自分の心に聞きなさい、としか僕には言えない。
ただ今回日本で出会った人達の存在そのものが明るい光であり、どういう形になるかは分からないけどその光が世界を救うのだろうと強く感じた。
それには自分の存在も一枚からんでいるのだし、どういう形で起こっていくのか分からないながらも楽しんでいる自分がいる。
そして今回は会えなかったけど、必ずいつかは会うだろうなという人もいる。
そういった繋がりはどんどん加速していく。
世の中では暗いニュースで溢れているが、僕は全く悲観していない。
なぜならどこかの誰かが言っているニュースより、僕は実際に出会い話しをして一緒にお酒を飲んだ人達の光を見ているから。
その先には今とは全く違う新しい世界がある。
そして行き着くところは総人口70億人による地球祭り。

そこに向かって今日も僕は歩く。








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4 コメント

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Unknown (Unknown)
2016-01-20 21:43:08
初めてコメントさせて頂きます。
内容もさることながら、素晴らしい洞察力と文章力に魅せられ、
沢山の気付きを頂いております。
今回特に、23億人ではなく、「総人口70億人による地球祭り。」と仰っているところに、愛を感じました。  
これからも、本質を見抜いた記事を楽しみにしています。
自家発電の事等も、いつかお聞かせいただければ嬉しく思います。
返信する
先程コメントさせていただいた者です。 (izumi)
2016-01-20 21:47:29
名前を記入し忘れました。izumiと申します。よろしくお願いいたします☆
返信する
Unknown ()
2016-01-24 02:52:29
izumiさん

コメントありがとうございます。
70億人による地球祭りはホシコという奴の考えをもらいました。
それが実現する時にはすでに地球だけでなく宇宙の他の民族も一緒に祝うことになるでしょう。
まだまだそこへ行くには、クリアーしていかなくてはならないハードルもたくさんありますが、意識がそこに向かっている人の数も増えているのを今回の旅で感じました。

自家発電で思いついたんですが、みんながジムでシャカシャカこいでる自転車のアレで発電できないでしょうかねえ。
一家に一台置いて、足りない分は電力会社から買うという事ができればいいのになあ、などと思いました。
最近は忙しくてブログもアップできていませんが気長に待っていてください。
返信する
ジムでシャカシャカ (izumi)
2016-02-04 23:18:37
お返事ありがとうございます。

ブログから受け取る聖さんの印象のみでこう発言するのは失礼かもしれませんが、
なんとも聖さんらしい(体育会系の)自家発電の提案に、なんとも心がホッコリとしました。

私もたまに、ギャーギャーと走り回るうちの子供達の姿を見ては、このエネルギーを電力に変える方法があれば便利なのになあ、と思ったりもしています^^

最近では水で走るバイクや、植物栽培から発電する発明もされているようなので、フリーエネルギーを家庭で上手く使いこなせるようになる時代もそう遠くないのかもしれませんね。

そうした問題を徐々にクリアーしていって、宇宙人諸共と祝う「70億人による地球祭り」が実現する日がとても楽しみです。

2月に入り、夏らしい夏を満喫されているようでなによりです。自然の写真にはやはり癒されますね。とっても素敵でした。

これからもブログアップ、気長に待っています^^
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