彦根の歴史ブログ(『どんつき瓦版』記者ブログ)

2007年彦根城は築城400年祭を開催し無事に終了しました。
これを機に滋賀県や彦根市周辺を再発見します。

梅林

2007年03月09日 | 彦根城
春の彦根城は梅も桜も有名ですが、江戸時代は今ほどにはどちらも植えられていませんでした。

桜のお話はこのブログの最初に書いているのでそちらを参考にして下さい。

梅は、大手門口からすぐにある7400㎡の梅林に600本の紅梅や白梅が咲き誇って訪れた人々の目を楽しませてくれます。しかし、江戸時代のこの場所は17棟の大きな米蔵が立ち並ぶ米の貯蔵庫ともいえる場所で、そこには京都守護の役領として幕府から預けられていた5万俵の米が蓄えられていたのです。

梅林の横の石垣を見ると、隙間が開いている場所があります。その隙間は米を運び入れる場所だったんですよ。

昭和25年に彦根城が観光地百選に選ばれた事を記念して、そんな広大な米蔵跡地に梅を植樹したことが梅林の始まりになっています。

梅も桜も、藩政時代を偲ぶ物ではありませんが、彦根城に春の彩りを添える大切なモノである事には違いありませんので大切にしていきたいですね。


ちなみに、米蔵が建つ前はここに鈴木石見と主馬という親子が住む屋敷があったそうです。
石見は御三家の水戸家に、主馬は彦根城初代城主・井伊直継に従って安中に去ったのですが、主馬の名残からこの一角を“主馬廓”と呼ぶとここの案内板には書かれています(案内板丸写しかも・・・)
コメント
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