お向かいのＯＴさんが息子さんのいる気仙沼に出発しました

ＯＴさんの息子さんご夫婦は、数年前に息子さんの奥さんの実家に近い気仙沼に移り住んだのですが、３月１１日の地震とその後に発生した津波の後から一週間以上も連絡が取れない状態で、その息子さん達がお孫さんも含めて無事だとの報せがあったのは、１０日も過ぎた今週の初めのことでした。

息子さん達は、恐らく１０日間以上も通信手段を持たぬまま避難所生活を強いられていたのだと思うのですが、その状況を聞かせてもらう前にＯＴさんご夫婦は自家用車で今日の早朝に旅立ちました。

今日出発することを昨日の夜に妻から知らされた私は、せめてトランクの隙間にでも詰めてもらおうとお菓子の類を箱に詰めて外に出たのですが、その時はもう出発した後で車はなく、呼び鈴をいくら押しても応答はありませんでした。

ＯＴさんは私より１０歳くらい年上で、６０代も半ばを過ぎていますが、奥さんの実家のある新潟まで車で出かけるくらいタフな方です。
しかしそのＯＴさんも気仙沼に着く間は、どんな思いでハンドルを握っていたことでしょうか？

車には息子さんのご家族のために沢山の荷物を積んで行かれたことと思いますが、１０日間も音信不通だった被災地に到着してからどのように過ごされるのでしょうか？

またＯＴさんはいつもお元気でしたが、奥様の方は少しお体が弱い印象を受けました。

奥様が息子さん達を助けようと被災地に留まることで、体調を崩されないかと心配です。　　


今回の震災では沢山の人達が悲しく辛い目に遭い、またその何十倍、いや何百倍もの人達が様々な形で不便を強いられています。

私はこの災害で亡くなられた沢山の方々を悼み、そして被災された方々へお見舞いを申し上げるとともに、これらの不幸な出来事が私達の日常の中で忘れてしまいがちな、誰かを思いやる心を取り戻すきっかけになるようにと願っています。