私の父親(以下「親父」)は、今年の10月で97歳になりました。
昨年の2月に自宅で立ち上がれなくなり、体にむくみなどの症状があることで
在宅診療を受け始め、介護認定もされて今は要介護2です。
介護は家族によるもののみで、主に私がそれを担っていますが、親父は自宅内では
自分独りで歩くこともでき、独りでトイレに着替えや食事をすることもできます。
しかし、今年の冬の寒さが本格化してからは、日増しに衰えが目立つようになり、
深夜のトイレでの紙パンツの交換やそれに伴う着替えなどは私が手伝うようになりました。
そんな親父の状況から、自分一人で外に出ることなど予想していなかったのですが、
庭仕事が好きだった親父は庭に植えてあったアイリスが増え過ぎてしまったので、
鋏を持って自分で始末しようと思い立って外に出てしまったのです。
親父がそのようなことをする時は、いつも事前に私に連絡して付き添いを依頼しますが、
あいにくとその時私は、野菜の出荷のために車で直売所に出ていました。
親父が玄関のドアを開けた時、主に親父の行動を監視するシステムとして導入した
ドアセンサーが作動して、気づいた妻が親父を制止しようとしたのですが、親父は
それを振り切って庭に出てアイリスの処分を始めてしまいました。
そしてその時に、体のバランスを崩して転んでしまったので、妻から私に電話と
以下のlineが来たのです。
親父の頭のてっぺんの擦り傷は、気にする必要もなさそうでしたが、歩行時の動きが
前よりもぎくしゃくしていますので、油断はなりません。
外傷がなくても、体をひねったり手をついたりしていれば、後から痛みを感じることが
あるからです。
しかし、親父の状態以上に配慮すべきは、妻へのケアでありフォローです。
親父には二度と同じことをしないようにと注意はしましたが、私の不在を知った上での
ことに加え、妻の制止も振り切っていますので、こちらも油断がなりません。