カメムシの幼虫が口吻を苞葉に突き刺して穎果(子実のこと)の汁を吸っているところです。
今回収穫したトウモロコシで被害を確認したのはこの1本だけですが、栽培期間中に成虫を何匹か見ましたので
収穫せずに片付けた穂の中には食害されたものが少なからずあったと思われます。
指で弾いて駆除しましたが、口吻(汁を吸う管)が刺さったままなので落ちずにひっくり返った状態となり、
とても貴重な食害の証拠写真となりました。
カメムシによる食害があった穂の苞葉を剥いたところです。
子実の凹んでいる箇所が食害を受けています。
カメムシの吸汁による食害があった穂を加熱調理(レンジでチン)した後の状態です。
食害があったばかりのものは食べても食害に気が付きませんが、時間が経つとパサついて味がしなくなるので
食害があったと分かります。
カメムシの吸汁による食害は、アワノメイガの幼虫による食害の陰であまり知られていませんが、子実のみを
食害するので、後から被害に気付くことがありますので注意して下さい。
尚、「青いカメムシ」と書きましたが、似た体形の茶色いカメムシも同様の被害を与えます。
またこのカメムシ類は、ホソヘリカメムシと同様に大豆にも多大な被害を与えます。
このカメムシがトウモロコシの収穫後に大豆に移動して被害を与えたり、又その逆のこともありますので、
厳重に注意をして下さい。