ヒロシの日記

たくさんの人たちの幸福を願いつつ、常に自然な生き方を望む私の日記です。

とん ことり

2008-12-29 00:02:42 | 日記
とん ことり
作: 筒井 頼子
絵: 林 明子



「そのとき、

とん ことり

げんかんのほうで、ちいさな ちいさな おとがしました。」



幼いかなえは、山の見える街に一家で引っ越してきましたが、そこはかなえにとって知らないものばかりでした。
越して来たばかりで友達のいないかなえは、引っ越しの片づけが終わらない部屋でひとり寂しい思いをしています。
そんな時ドアの郵便受けに誰かが何かを投げ込む音が「とん ことり」と響くのでした。


林明子さんのことを書けばひと山ありますが、今回は書評(?)だけにとどめましょう。

引っ越しは大人の都合によるものですが、子供は今までの友達と別れることになります。
忙しくしている大人の傍で子供たちが寂しくしていることを大人たちは忘れてしまいがちなのです。
しかしこの作品には「それは仕方がないことと」思わせないだけの迫力があります。
それは林さんの描く少女の質感のなまなましさに、読者である私が圧倒されて、現実の娘達の
幼かった頃に投影してしまったからでしょう。

そしてこの話にはもうひとつのテーマである「ともだち」があります。
投げ入れた野の花が象徴するように素直に気持ちを伝えること、そして思ったことを
真っ直ぐに行動に移すことの大切さを教えてくれるのだと思います。


林さんの他の絵本のことは、又別の日に書くことにします。
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スーホの白い馬

2008-12-28 22:01:35 | 日記
スーホの白い馬
モンゴル民話  
大塚勇三 再話  
赤羽末吉 画


スーホが、なでてやると、白い馬はからだをすりよせました。
「そんなに、かなしまないでください。
それより、わたしのほねや、かわや、すじやけを使って、がっきを作ってください。
そうすれば、わたしはいつまでも、あなたのそばにいられます。
あなたを、なぐさめてあげられます」


モンゴルの貧しい羊飼いの少年スーホが草原で拾った白い仔馬は美しく立派に育ちました。

スーホはその白い馬と共にとの様の競馬に参加して優勝しましたが、とのさまはスーホの貧しい身なりを見て優勝者への約束を翻し、スーホの馬を自分のものにしようとしました。
スーホは抗議しましたが、とのさまの家来に打ちのめされ、馬は横取りされてしまいました。

家に戻ったスーホの傷は次第に癒えましたが、白い馬を失った悲しみはいつまでも消えません。

白い馬を手に入れたとの様は客を大勢呼んでそのことを自慢しようとしましたが、白い馬はそのお披露目の席で暴れて飛び出してしまいました。
しかし白い馬はとの様のところから逃げ出そうとした時に、後ろから何本も矢を射かけられて深い傷を負い、それでも逃げてやっと再会することができたスーホの腕の中で息絶えます。

スーホは悲しさと悔しさで幾夜も眠れませんでした。
でも、やっとある晩眠り込んだ時に白い馬の夢を見るのです。
冒頭の引用は、その時に話しかけてきた白い馬の言葉です。


モンゴルの楽器である馬頭琴の起源にまつわるこの物語は、スーホと白い馬の心のつながりを描くものですが、モンゴルの大平原の中では人間と家畜との関係を超えることはありません。
また、愛するものを奪われ殺されたとしても権力に抗う術もなく、スーホは全てを受け入れるしかないのです。

ある意味でこの物語は「なぐさめ」の物語でもあります。
この物語のように楽器や音楽がなぐさめであるなら、人はその身に受ける辛いものを乗り越える術を備え持って生れてきたのでしょう。

また、原典がモンゴルの民話であれば、異文化に触れることもこの絵本の醍醐味です。
家畜とはいえ、愛するものの身体から骨や革や腱を切り出すことは今の日本では考えられません。
哀惜の情の表し方もまた様々だということです。

最後になりましたが、この物語は赤羽末吉さんの絵と巡り合うことで輝きを増しています。


良い絵本には、良い画家との出会いが必ずあります。
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ちびゴリラのちびちび

2008-12-28 21:36:59 | 日記
ちびゴリラのちびちび
作・絵: ルース・ボーンスタイン
訳: 岩田 みみ
出版社: ほるぷ出版


みんなは いまでも ちびちびが だいすきです。


森のちびゴリラのちびちびは、森の誰からも好かれていました。
おかあさんも、おとうさんも、おじいさんも、ほかのゴリラも、ピンクの蝶も、みどりのおうむも、あかいサルも、でっかいヘビも、ノッポのキリンも、子供のゾウも、おとなのゾウも、ライオンのおじさんも、かばのお母さんも・・・。

ある日何かが起こって、ちびちびはどんどん大きくなって、こんなに大きくなりました!

ちびちびが愛され好かれている穏やかなシーンが途切れて、あのちいさかったちびちびが大きくなった時が息をのむ瞬間です。
あの可愛いちびちびは、もうそこにいません。

しかし、物語は
「みんなは いまでも ちびちびが だいすきです。」と締めくくります。

この絵本を、大人はどう受け止めるでしょうか?
大きくなったちびちびに、子供はどう反応するでしょうか?


見開きの扉の左に作者の前書きがありました。

「せかいじゅうのゴリラに 
そしてゴリラのすきなみなさんに」


そこには、作者の「ゴリラを好きになってください」とのメッセージが込められています。
一方でこれはゴリラのちびちびのお話ではありますが、変わらぬ愛を訴えかけるものでもあります。
込められた無言のメッセージが、変わりゆく価値観の中で揺れ動く私たちの心を打ちます。

読み終えた時に、またいつもとは違う世界が広がっているように私は思えるからです。
またいつものように、変わらぬ愛を注ぎたくなる気持ちにさせてくれるものだからです。
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絵本を読んでレビューを書くことをしています

2008-12-28 20:29:50 | 日記
しろいうさぎとくろいうさぎ

作・絵: ガース・ウィリアムズ 
訳: 松岡 享子

「しろいうさぎとくろいうさぎ、二ひきのちいさなうさぎが、ひろいもりのなかに、住んでいました。」


いつも楽しく遊んでいる白いウサギと離れたくない黒いウサギは、いつも白いウサギの前で悲しそうな顔をしていました。
黒いウサギはいつまでも白いウサギと一緒にいられるように祈っていたのでした。


物語はこの普段一緒にいる仲良しの二匹(?)が心を通わせて結婚するまでのことです。
二匹が結婚して楽しく暮らすようになると黒いウサギは悲しそうな顔をしなくなりました。

結婚が「成就」と考えれば、「100万回生きたねこ」の主人公が白い猫と一緒に暮らしたことも同じでしょう。
主人公の猫は二度と生まれ変わらなくなったからです。

この二つの物語は、心に秘めたものの「成就」がキーワードだと私は思っています。

しかし、この極めてシンプルな筋書きを白黒を基調として描いたこの絵本は、絵だけが訴えることのできる力を見せつけてくれます。
黒いウサギの悲しそうな表情と、白いウサギの黒いウサギの気持ちを受け入れた時の表情、そして受け入れてもらった時の黒いウサギのリアルな表情は、読者層の中心となる幼児にはどのように映ったのでしょうか?

読み聞かせるお母さんの心の中に、在りし日のときめきが過るのではないかと私は思いました。
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公園に遊びに来た男の子たちと焚き火で遊びました

2008-12-27 17:44:14 | 日記
きっかけは、子供たちが公園に落ちていた火ばさみを拾って届けに来てくれたことです。

火ばさみは、私の使っているものではありませんでしたが、せっかく寄ってくれたので焚き火で遊んでもらうことにしました。

この中には裸火を初めて扱う子もいて、良い経験になったかと思います。

火遊び
・前の家に越してきたIKさんのために設置したプランター

・昨日子供会の世話役のF原さんが届けてくれた紅鮭の半身
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今日の畑の全景です

2008-12-26 21:54:19 | 日記
良い天気ですが、昨日の大風で5番目に播種したソラマメの苗の植え付け残りと6番目に播種したソラマメを保温していたトンネルのポリフィルムがめくれてしまいました。

そう大仕事でもないのでフィルムを直しても良かったのですが、このところ昼夜の気温差が激しくなって来て、そろそろトンネルの外の寒さに慣らさなくてはならないと思っていたので、そのままにしてあります。

ソラマメは、一時期の強風の被害で苗が4本駄目になった以外は順調です。
ソラマメの枯れたところの捕植は今までしたことがないですが、今年は苗が大分余っていますので、やってみようかとも考えています。

-ソラマメの播種順ごとの生育状況-

1)最初のソラマメ10月18日播種
2)2番目10月26日播種
3)3番目11月2日播種
4)4番目11月15日播種
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絵本をご近所から借りました

2008-12-25 23:14:11 | 日記
ご近所のMJさんが、お子さんたちが読んでいた絵本を貸してくれました。

MJさんの旦那さんとは立ち話でしたが、絵本を読んでレビューを書くのが趣味だと言ったら快く協力してくれました。
ぐりとぐらは買ったばかりなのですが、一度読んだくらいでは良いレビューを書けそうもないので、特に買ったことを後悔はしていません。

この中で家にあってダブっているのは「ぐりとぐら」だけですので、とても楽しみにしています。

・年末の収穫に間に合った二番目の大根
・まだ収穫は先の様子の三番目の大根
・笹竹を立てた後のスナックエンドウ
・元気が良過ぎるくらいの紅苔菜
・ついに発芽が始まった6番目(今年の最後)に播種したソラマメ
・朝はカイロ代わりの再加熱して会社に持っていく焼き芋
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今朝も霜が降りていました

2008-12-24 23:04:07 | 日記
写っているサツマイモの蔓は枯れないと始末が出来ないので、今の時季の厳しい寒さは大歓迎です。

霜で覆われた大根と紅苔菜
・5番目に播種したソラマメの残り苗
・どうやら地温の差があるらしい霜の降りた畑
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姪が結婚しました

2008-12-23 20:24:57 | 日記
姪とは兄の娘です。

式は横浜の教会で挙げました。

横浜は昔暮らしていたものの、訪れるのは久し振りです。
若き日の思い出の街ですので、元町とかデートコースをもう一度巡ってみたいですね。

・客船が停泊する横浜港
横浜赤レンガ倉庫
同上
・フラワーシャワー用の花びら
・披露宴のテーブル
・披露宴の料理1
同上2
・同上3
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1、2番目のソラマメの苗が3本枯れていました

2008-12-21 21:03:05 | 日記
それを引き抜いてみると、根元が黒くくびれていましたので一か月くらい前の強風でなぎ倒された苗が復活出来なかったのでしょう。

実は今日も異常なくらいの暖かさで、南風が嵐のように吹き荒れていました。
被害が出ていないと良いのですが。

枯れた3本の苗


今日のその他のことです。

今年収穫したジャガイモの残りが芽を出していましたが、ジャガイモのイモの部分は冬の寒さにあっても枯れないので、先日の水仙の球根と同じように処分することとしました。

芽の出たメークインのアップ

・しっかりしている紅苔菜
・大きくなるか実験中の2本残しの大根
最初の大根を植えてある場所の除草
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