久しぶりの映画館です。
観た映画は、百田尚樹氏の小説を映画化した「永遠の0」です。
祖母「松乃」の葬儀で泣き崩れる祖父の姿から始まる。
自分たちの母親の父は、その祖父ではないことを知り、実の祖父「久蔵」を調べていく・・・。
久蔵は太平洋戦争でゼロ戦パイロットだったが、当時の戦友の話を聞きに回るが評判の良くない話ばかりだった。
諦めずに訪ねるうちに、信念のある生き方と、特攻として命を絶った久蔵の生きざまを知る。
そんなストーリーだ。
あっしの親父も太平洋戦争で飛行隊で戦闘機の整備士をしていました。
子供の頃から、極寒の満州や灼熱のフィリピンでの苦労話を良く聞かされていました。
映画を観ながら、アルバムの戦闘機と一緒に写った若き日の親父の姿を思い出していました。
あっしのお袋の名前が祖母と同じだったので、身近なことのような感覚で映画を観ていました。
SF映画「ゼログラビティ」とどちらを観るか迷っていましたが、この映画にして良かったです。
昔は金の掛けた見事な映像、アクションや、テンポの速いストーリー展開の洋画が好きでした。
「お金を出して邦画を観るのは勿体ない」と感じた時期もありました。
今は日本映画が好きです。
人と人との繋がり、心の動き、人間的な優しさ、そういったものを上手く表現し、観た後の感動が大きいのは日本映画の方なのです。
ゼロ戦の空中での戦闘シーンでは自分が操縦しているような気になれたし、決死の特攻シーンは迫力がありました。
主演の岡田准一はテレビで見る雰囲気とは違って、いい味を出していた良い演技でした。
戦闘による死だけでなく、残された家族に振りかかる戦争の悲惨さが伝わってきた映画でありました。
サザンオールスターズが、この映画の主題歌を歌うと聞いて意外な感じがしました。
しかし、エンディングで流れる桑田佳祐のボーカルは、この映画の感動を上手く包み込んでくれました。
「日本の映画もなかなかやるな!」ではなく、「凄いぞ、日本映画!」と再認識した映画でした。
是非、大画面と大音量の映画館でご覧ください。
お勧めの映画です。