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東大入学式で「親離れを」

2008-04-11 21:07:50 | その他社会・時事
東大入学式で「親離れを」異例の注文(東京新聞)

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 東大の入学式が11日、東京都千代田区の日本武道館で開かれ、新入生の人数を大幅に上回る父母らで埋まった客席を前に、祝辞に立った建築家で特別栄誉教授の安藤忠雄さん(66)が「親離れをしてほしい」と新入生、父母双方に自立を促す一幕があった。

 東大の入学式は毎年家族からの出席希望が多く、大学側は会場の広さから新入生1人に対し関係者は2人までに制限。それでも「3人以上で行きたい」といった問い合わせが数十件寄せられるといい、安藤さんの発言はこうした“過保護”な親子関係に苦言を呈した形だ。

 この日の会場も新入生約3200人の周囲を、約5300人の父母らが席を埋め尽くした。安藤さんは祝辞の中で「自己を確立しない限り独創心は生まれない」と強調。「自立した個人をつくるため親は子どもを切り、子は親から離れてほしい」と訴えた。

 これに先立つ式辞で小宮山宏学長も「新入生の幼いころを思い返し感慨もひとしおと思うが、入学式は親離れをして独立し、自らの道を切り開く旅立ちの日。温かく見守ってほしい」と父母らに呼び掛けた。
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なるほど。
「日本の最高学府」の入学式は今、こんな状況になっているのか…。

そりゃ親にしてみれば、息子や娘が「日本の最高学府」を極めたのだ。一家の名誉には違いないし、その誇らしい晴れの日を一緒に祝いたいという気持ちはわからないでもない。これに対しては、「入学式は親離れをして独立し、自らの道を切り開く旅立ちの日」という小宮山学長の式辞がすべてだろう。
現役で合格するにせよ、浪人の末の合格にせよ、大学は在学中に成人を迎える。学校生活すべてが未成年の高校以下とは基本的に違うのだ。

最近、職場に採用される新人を見ていると、高学歴な人ほど過保護という傾向がかなりはっきり見えている。就職後も職場宛てに親から贈り物が届いたり、30歳を過ぎても交通事故の処理を親にやってもらうというケースを実際に見たが、そういう人は例外なく高学歴だった(しかも、こんなのに限って仕事はできないくせに年休ばかり使いたがる)。

昨年夏も「息子が御社の採用試験を受けたいんですが」と親が電話してくるなんてケースが実際にあった。このケースでは、人事担当者が電話を置くと同時に人事課長が「不合格だ!」と叫んだ(仮に採用したところで結果は見えていると私は思う)。

若人たちよ。真の自立は親離れから始まる。ライオンの親は、赤ちゃんを谷底に突き落とし、這い上がってきた子どもだけを育てるという。
ただ、最近は子どもよりも親に問題があるケースのほうが多いように思う。子どものためを思うなら、過保護よりも子離れして自立を促すべきである。

「可愛い子には旅をさせよ」は今も変わらず真理なのだ。今より昔の人のほうが知恵があったのかもしれない。

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