学芸員のちょっと?した日記

美術館学芸員の本当に他愛もない日記・・・だったのですが、今は自分の趣味をなんでも書いています

収蔵庫の整理

2018-12-02 22:06:39 | 仕事
今日も引き続き晴れました。紅葉もだいぶ終わり、路面の落ち葉が風に流れてカラカラ音を立てています。

年末が近いこともあり、今日は美術館収蔵庫の整理をしました。美術館収蔵庫は、一般のお客様がまず足を踏み入れないところですが、この部屋は作品を保管、保存するための部屋で、温度20度、湿度55%前後で24時間管理されています。一定の温湿度を保つことで、作品の劣化やカビなどを防ぐ環境にあります。

今日の仕事は収蔵庫内にある作品の確認と整理。密閉された空間なので、作品がどこかに行ってしまうことはあり得ないのですが、展覧会や他館への貸出などで、作品が移動しますので、所定の位置にきちんと作品があるか一通りの確認です。不思議なことですが、収蔵庫内で作品を見ると、展示会場で見るのとは違い、なにか作品自体がリラックスしているような感じを覚えることがあります。よそ行きの顔ではないといいますか。ちょうど人間も内と外で違う表情を見せるのと似ているのかもしれません。作品の立場としては、展示されるのが嬉しいのか、収蔵庫にいるほうが嬉しいのか、どちらなのでしょうか?

明日は月曜日でおやすみ。特に予定もなく、ゆっくりするつもりです。それでは、今宵も更けてきました。おやすみなさい。