学芸員のちょっと?した日記

美術館学芸員の本当に他愛もない日記・・・だったのですが、今は自分の趣味をなんでも書いています

年末に読むもの

2018-12-26 20:30:56 | 仕事
今日は曇り空の1日でした。日差しの少ない日の朝はさすがに寒いですが、今日は仕事で動き回ることが多く、体はぽかぽかに。日頃はデスクワークが多いのですが、体を動かす仕事があると気持ちが良いですね。

仕事帰りに古本屋へ立ち寄り、年末に読む本を3冊買ってきました。

いずれも岩波文庫で、まずは谷崎潤一郎の『蓼喰う虫』。挿画を洋画家の小出楢重が手がけていますので、これは面白いと思い買ってきました。谷崎を読むのは、10年近く前に読んだ『鍵』以来で、確か棟方志功デザインの装幀が特徴のものでした。それからしばらく縁がなくて敬遠気味でしたが、久しぶりに今回は楽しんでみたいものです。

次は、『日暮硯』で、こちらは帯によると信州松代藩の財政を回復させた恩田木工の筆録とのこと。私は江戸時代の財政に興味があって、これまで二宮金次郎や山田方谷らに関する本を読んでいたのですが、恩田木工の本はは初めてかもしれない、と思って買いました。きわめて薄い本ですが、内容の濃さを期待したいです。

最後は、アンデルセンの『絵のない絵本』です。モーパッサンと悩みましたが、心持ちを温かくしたいのと、短編で読みやすそうなので購入しました。また、絵のない絵本、という不思議なタイトルにも惹かれました。

古本屋には講談社学術文庫の岡倉天心の著作が2冊あり、かなり悩みましたが、前の所有者の書き込みがかなりあって、中身に集中するのが難しそうだったので見送りました。また縁があれば購入したいです。

私の中では、少しずつ年末年始に向けた取り組みが始まりました。明日の晩は年賀状の作成を予定しています。それから大掃除となるでしょう。しばらく忙しい毎日が続きそうです。