学芸員のちょっと?した日記

美術館学芸員の本当に他愛もない日記・・・だったのですが、今は自分の趣味をなんでも書いています

出品する作品を選ぶ

2018-12-07 21:13:11 | 仕事
師走らしい寒い1日でした。温度も下がり、湿度も下がる冬は、美術館の空調が大忙しです。

さて、今日は来年度、常設展の出品作品の選定をする仕事をしていました。あるテーマを決めて、それに関する作品を選んでいくという作業。どの作品を選ぶか、何百点というなかから選ぶのはなかなか大変です。

私は似たような題材の作品だったら、なるべく展示されたことのない作品を選ぶようにしています。それは、同じ作品を展示し続けることのリスク、具体的には劣化を防ぐ必要性があるため、はもちろんですが、お客様にたくさんのコレクションを見ていただきたい、知っていただきたいためです。よほど状態の悪い作品でなければ、お客様に公開するのが義務であると考えています。

結果、今回の常設展では古いものでは20年ぶりに公開する作品も出てきました。久しぶりにお客様へのお披露目で、作品も喜んでくれるといいな。

選定した作品を展示の図面まで落とし、だいたいのイメージが仕上がりました。これから、チラシやポスターの製作に取り掛かります。ここでも、目玉の作品と共に、なるべく図版に使われてこなかった作品を選ぶ予定です。少しでも目新しさを出したいのです。

明日は仕事がおやすみ。地域のイベントに参加して、楽しんで来る予定です。それでは、おやすみなさい。