学芸員のちょっと?した日記

美術館学芸員の本当に他愛もない日記・・・だったのですが、今は自分の趣味をなんでも書いています

感謝の気持ちを忘れないように

2018-12-19 22:00:37 | 仕事
今日も雲ひとつない青空が広がりました。近頃は晴れの日が多くて、気持ちも明るくなりますね。

このような日和のなか、私は朝から作品調査で出張していました。公的な施設ではなく、個人宅への訪問です。その方とは私が美術館に就職してから、ずっとおつきあいさせて頂いており、これまで沢山の作品を拝見させて頂いたほか、美術に関する貴重な情報を頂いたりしています。私の経験上、学芸員の勉強とは、作品と対峙したり、本を読むことだけではなくて、人と人とのつながりのなかから教わることもとても多いのです。

ただ、当然のことながら、長年親しくあっても、礼儀を欠いてはいけません。信用というのは、築くのに時間がかかるけれど、崩れるのは一瞬です。作品の取り扱いには細心の注意を払いますし、お宅をお邪魔させて頂いた後はすぐにお礼状を出して、感謝の気持ちを伝えます。忙しいなか、快く作品調査させて下さったのも、こうした感謝の気持ちの積み重ねであろうと思います。本当にありがたいことです。

調査させて頂いたことは、今後の展覧会に活用していく予定です。展覧会を企画するのは学芸員だけれど、開催には沢山の方々の協力から成り立ちます。私は、決して自惚れることがないよう、常に感謝の気持ちを持ちながら、仕事をすることを忘れないようにしています。

今日も夜が更けてきましたね。明日も良い日でありますように。それでは、おやすみなさい。