保津川下りの船頭さん

うわさの船頭「はっちん」が保津川下りの最新情報や、京都・亀岡の観光案内など、とっておきの情報をお届けします。

京都の正月料理「白味噌のお雑煮」

2008-01-06 20:24:51 | シリーズ・京都を食う!
日本人のお正月の食べ物として真っ先に思い浮ぶのが
‘お雑煮’という方も多いのではないでしょうか?

全国各地ではその地方独自のご当地雑煮があると
聞きますが、私達の住む京都地方のお雑煮といえば
白味噌仕立てでいただく‘お雑煮’が慣わしです。

白味噌汁の甘いかぐわしい香りとまったりした食感、
これを食べると「新年がやって来たんだな~」と感じます。

京都地方のお雑煮はこの白味噌汁に、丸い餅とカシライモ
かコイモ(サトイモ)などのイモ類や、大根の輪切りを入れ、
削った鰹節をたっぷりかけて食べるのが
伝統的なお雑煮スタイル。
これら汁に入れる具にはそれぞれ意味があり、カシライモ
には「人の上に立ち‘頭’になる」という縁起を、また
大根には子孫繁栄を願う思いが込められているのです。

さすがは1000年の都として国の中心にあった場所
だけあって、年頭の願いも上昇志向と血族の繁栄という
都の風土が作り出した慣わしだったのでしょう?

この白味噌の歴史は平安時代にまでさかのぼり、
宮中料理に使われたのが始まりと云われています。
京都の‘水’のよさがまったりとした味の白味噌つくりに
適していたことで、上品な甘みと香りを醸し出すことに
成功したそうです。
今でも京都の白味噌つくりは、水道の水を使わず、
井戸水を使って作っているお店が多いのです。

白味噌は冬の‘京の味’として、豆腐料理や
懐石料理、精進料理などにも多く使われ、
京都人のみならず観光客の舌も魅了しています。

豆腐料理では、南禅寺豆腐や嵯峨豆腐、祇園豆腐
有名で、丹波料理の代表格・ボタン(イノシイ)鍋
にも白味噌を使用する京料理屋も多い様です。

京都では正月三が日の朝まで白味噌汁の雑煮で、
四日目からは鏡開きで切られた御鏡餅を四角い切り餅
にしてすまし汁でいただきます。中に水菜や畑菜を
入れあっさりいただくの慣わし。そして明日の
7日目に七草粥へと移っていき、京都の正月料理
は終りを告げるのです。

この白味噌仕立てのお雑煮は、京都と滋賀県、大阪の
一部のみで、お隣の奈良などは切り餅を焼き、アツアツの
すまし汁に水菜と一緒に入れ食べるのがお雑煮文化らしく、
古都としてお互い古い伝統ある両地域のお雑煮文化には
大きな違いがあり面白さを感じます。

ちなみに奈良県出身の我が妻は未だに、この白味噌仕立て
のお雑煮が苦手らしく、殆ど口にしません。
よって私の白味噌雑煮は実家でいただくのが我が家の
慣わしとなっております・・・

京風味漂う「茨木屋」の蒲鉾でお正月を。

2007-12-30 19:34:46 | シリーズ・京都を食う!
しばらくブログをサボっている間に、今年も
残すところあと二日になっていました。

お正月が近づくと、活気付くのがデパチカなのど食品売り場!

京都では錦市場などが有名ですが、全国各地の小売店の商品棚には
日頃、高価で目が素通りしてしまう様な高級食材が飛ぶように
売れるのもこの時期ならでは風景です。
全国の百貨店などで京都の名だたるブランド商品も注目
されます。その中でもお正月のおせち料理に欠かせない
蒲鉾の人気店が‘京かまぼこ’の「茨木屋」さんです。

明治二年(1869)に創業された京蒲鉾の老舗中の老舗で
ある茨木屋さん。生魚問屋から身を起こし、京都の夏の
食材である鱧(はも)のかまぼこ製造を中心に技術をのばし
大正・昭和両天皇の即位・大典の折には、儀式に使用される
というまでになったかまぼこ製造のパイオニア的存在。
戦後、工業製品と化した一般的に普及した蒲鉾とは一線を劃し、
あくまでも食材の質と製造技術の革新にこだわり、京都ならでは
の風土に磨かれた雅な‘かまぼこの味’を
追究している蒲鉾屋さんなのです。

京都の名だたる有名料亭や旅館の多くが茨木屋さん
のかまぼこを贔屓にしていることを見ても
その味がいかに‘本物’であるかわかります。


特に鱧を100パ-セント使用した「鱧魚羮(はもぎょかん)」
は茨木屋さんを代表する商品で、味、風味ともに絶品のひとしな。

食べてみるとその違いが容易にわかり、食事を
雅で贅沢な気分にさせてくれます。

ここにも京都独特の‘古き伝統と先進技術’の融合で
つくられる京都ブランドの凄みを知ることができます。

現社長の池内常郎氏は、京都大学農学部水産学科で
博士号を得た異才の経営者でもあり、これも京都の
特徴である‘ものづくりの精神’が企業経営に
生かされる老舗店です。

そして…この冬の私はっちんの職場でもあった店です。

そんな京風味が溢れる茨木屋さんの蒲鉾で
お正月の食卓を優雅に彩ってみてはいかがでしょうか?

*茨木屋さんの蒲鉾は全国の百貨店・スーパなど
 でお求めいただけます。

京かまぼこ・茨木屋さん



屋台がそのままへばり着く「金ちゃんラーメン総本店」

2007-10-23 23:09:37 | シリーズ・京都を食う!
京都の北大路千本を東に向かい、大徳寺の手前
にある赤提灯の店が「金ちゃんラーメン総本店」
です。

約40年前に初代店主が引っ張っていた屋台が
お店の入口にそのまま張り付いているのが、
金ちゃんの特徴!
店内は僅か14席のカウンター席しかなく、食べている
人の後ろを通るには座席を少し引いて貰わないと
通れないほどの狭い店です。でも、どこか昔懐かしい
屋台の雰囲気を楽しみに訪れるファンも多いのです。
もちろん、私もそのファンの一人ですが、ラーメンも
昔の屋台味を伝承している京都古参のお店です。

鶏ガラと豚骨に10種類以上の野菜で煮込んでとったスープ
は元祖醤油トンコツ。何度も大きな棒でかき回し、酸素を
足すことでコクと風味が出て、まろやかでとろみのある
スープに仕上がっています。
使用する細めのちぢれ麺に良く絡み合い、
スープの旨味を引き立てています。

ラーメンはしょうゆトンコツ味のほかに、九州風白湯ラーメンに
札幌風味噌ラーメンがあり、それにキムチやコロッケをトッピング
して食べることもできます。


そしてこの店で忘れてはならないのが…コレ!元祖カラアゲです!
焦げ茶色した表面は見かけよりカリカリとしており、
中身はとてもジュージー、ニンニクのスパイスも
よく効いていて絶品の味!
このカラアゲを目当てに態々、遠くからやって来る私の
様な根強いファンに支えられる人気の一品です!

学生の頃、毎晩の様に食べにいった思い入れ深い店でも
あり、急に夜、亀岡から車を飛ばして食べに
行きたくなる店、それが金ちゃんラーメンなのです。


{金ちゃんラーメン 本店 }
住所 京都府京都市北区紫野上築山町40
電話 075-492-7203
営業時間 18:00~翌2:00
定休日 火曜(祝日の場合は翌日休)
座席 C14席
予約 テイクアウトのみ可
店の特徴
テイクアウト
個室 なし

亀岡 京懐石・門でランチを。

2007-05-11 00:37:47 | シリーズ・京都を食う!
先日ブログでも書いたように京都の情報誌「Leaf」6月号に
亀岡市の「京懐石・門」のランチを紹介した私でしたが、
実は最近、門ランチからちょっと御無沙汰だったのです。

GW前からなにかと忙しく、なかなかお邪魔するチャンスを
逃していたのですが・・・今日出たのです!そう、給料が!

こんな日くらいは少し贅沢をしてもいいはず!と
妻と二人で京懐石・門のランチをいただきに行きました。
といっても1580円の「松華堂弁当」です。
しかし、侮ることなかれ!門ランチの弁当はただの弁当ではない。

いかを酢味噌で和えた物に紅鮭の焼き物から煮物や海老の天ぷら
など揚げ物までが8~9品入ってボリュームも満点!

旬の新しょうがで炊き込んだご飯ものに、香りのいいミョウガと
キャベツ入りというあさりのお吸い物がセットになっています。

締めはこのデザート。春らしく苺のレアチーズに
パパイヤのシャーベットという洋風デザートでした。

はっきり言ってこれだけボリュームがあり、美味しい懐石弁当
のお店は亀岡はもちろん京都にもそうはないと断言できます。
自信を持って「Leaf」に紹介したことが間違いでない
ことを改めて確信しました。

久しぶりの門ランチに二人ともお腹も心も満たされ、
楽しく美味しい食事タイムとなり大満足でした。




今月のLeafに京懐石・門を紹介。

2007-05-07 10:11:58 | シリーズ・京都を食う!
京都のグルメや新名所など情報を毎月提供している
情報誌「Leaf」6月号に亀岡市にある「京懐石・門」
を私はっちんが紹介しています。

今月の「Leaf」では創刊11周年を記念して、地元人が
すすめる「京都・滋賀クチコミグルメ1298軒」という
クチコミによるグルメ大特集を掲載、ランチにイタリアン
フレンチにカフェ、居酒屋にスィーツ至るまで、京都・滋賀
の美味しいモノのクチコミ情報満載の超保存版特集号です。

その中の「和食・創作和食」クチコミコーナーで
私はっちんが「京懐石・門」のランチを紹介してます。
今回は残念ながら芸術品の様な「門」さんの料理写真は
掲載されず、なぜか?私はっちんの顔が出されていますので、
かわりにこのブログで「門さんランチ」特集をしたいと思います。

京料理界の革命児といわれ、伝統ある京料理の世界で一世を
風靡した京都岡崎「京料理・まる多」の主人故丸田明彦氏の
最後の内弟子として腕を磨いた「門」の店主西田浩二さん。
その確かな京懐石を昼の弁当で味わえるランチは超贅沢!

一品一品に凝った技法で調理された松花堂弁当が
なんと1575円!京都市内なら3000円以上は
すること間違いなしの豪華昼弁当です。

旬の刺身と季節のご飯ものをつけたデラックス松風堂弁当
ですら2625円と良心的。
もっと豪華に懐石気分が味わいたい方には、昼のミニ懐石がオススメ。
品数は懐石コースそのままの5品が出されても3150円です。
各弁当には西田氏が師匠丸田さんから最後に伝授された
オリジナル料理である亀岡牛を巻いて焼きこんだ「都焼き」
が登場するときもあり、贅沢気分になること間違いなし!


もちろん季節の果物を使ったデザートも付いています。

ランチといえども一切妥協のない京料理が弁当に入り
このリーズナブル価格は亀岡ならではのこと。

私の知人が亀岡にお越しになった時は自信を持って
すすめられる京料理の名店です。

興味のある方は今月の「Leaf」6月号をご覧下さい。

*門の店主、西田浩二さんは昨年秋、皇太子ご夫婦が
 京都の大宮御所にお泊りの際、料理人として推薦され
 御所の厨房で腕を振るい、皇室・宮内庁関係者のお料理
 を担当された数少ない京都の料理人さんでもあります。

 また、店主西田さんは凛々しいルックスの男前さん。
 性格は気さくで超お話好きの愉快な方です。
 その人柄に惚れて訪れるお客さんも多いのです。

本店と変わらない旨味「博多一風堂京都錦店」

2007-01-08 20:23:40 | シリーズ・京都を食う!
今や日本でも有数の有名ラーメン店の一つである
「博多一風堂」の京都店が、京都市中京区の
東洞院錦小路通り東に入った所にあります。

とんこつラーメンの本場博多で評判の店という
知名度と京都大丸北口のすぐ隣りにある立地条件の
よさからか連日、行列が絶えない人気店です。

一風堂といえばスープの基だしからチャーシュー、
麺に香油、水に至るまで本店のそれと変わらない
厳しいシステムにより管理され全国のチェーン店間の
味レベルを一定にキープしているといわれている。

学生の頃、昼ご飯に博多ラーメンが食べたくなり、
新幹線に乗って博多まで日帰りラーメン旅に出かけた
経験のある私としては、博多で食べた美味しい「一風堂本店」
の味と京都店が同じ味レベルなのか?興味のあるところです。

ラーメンのメニューの基本は2種類。

元々の味である「白丸元味」と新しく作り出された
という「赤丸新味」


香りもよくコクがありとろみのある白濁スープは間違いなく
名店博多一風堂の元祖の味「白丸元味」。
コッテリ感はあるもののしつこくなく、コシの強い細ストレート麺
がしっかりスープに絡み口当たりもよく旨味を出しています。
チャーシューも柔らかくとろとろに煮込んであり、
厚く切られていても口の中でとろけて食べやすい。

新作といわれる「赤丸新味」は特製の辛味噌と加えられ
辛みのコクが増し、スープの上に浮いている自家精製油の
香油がとろみを引き出しコッテリ感を倍増させている。

白丸元味とは似ているもの、明らかに別味のとんこつ
ラーメンとして差別化をはかっている。
チャーシューも白丸の方はもも肉、赤丸の方はバラ肉を使用
しているらしい。

博多の味が食べたくなった是非、訪れたい一店です。

赤丸新味750円 白丸元味650円 替え玉150円
赤丸全部入り1050円 おいしいご飯150円
明太ご飯320円 博多一口餃子420円

住所 京都市中京区阪東屋町
電話 075-213-8800
営業時間 11:00~翌2:00
定休日 無休



旧近衛公の別荘で湯豆腐料理、料亭・松籟庵。

2006-12-14 21:22:27 | シリーズ・京都を食う!
渡月橋を上流に向うと左岸に亀山公園がある。

その山裾をさらに上流へ向かうと、桂川(保津川)にへり出す様に
ひっそり建つ「料亭・松籟庵(しょうらいあん)」が見えてくる。
喧騒を忘れさせてくれる静かな場所に、趣ある数奇屋造りで
建つこの料亭は、かって近衛文麿伯爵が別荘として建てたもので、
京都でも有数の名建築と云われるもの。

その近衛公の別荘跡で料亭をひらいているのが「松籟庵」なのだ。
女将は『小林芙蓉』という有名な書道家で「料亭」は「アトリエ」
としても使用されるそうだ。

松籟とは元々、海風が吹く音と木々の枝(松など)が揺れる音が
一体となった音の意味で、この地に別荘を建てた近衛公が、
嵐山の谷を吹き抜ける風の音とざわめく松の音が
渾然一体となって作りだす音風景を感じることが
出来る場所として「松籟庵」と名付けたと云われる。

料理は湯豆腐を中心とした京料理。
湯豆腐料理の本場嵐山・嵯峨野の中でも指折りの名店に数えられる。


全ての部屋が桂川の方を向いて建てられており、その窓から眺める
景色のどれもこれもが、昔から都人が愛で親しんだ風景だ。
いにしえの風流を楽しみながらお食事がいただけるのも、
平安の昔から貴族の別荘地であった嵐山ならではのこと。


山裾の川辺に建つ建物だけに、狭い渡り廊下や中二階への短い階段で
各部屋が結ばれているのが、なんとも懐かしさを感じさせてくれる。


いただいたメニューはもちろん「湯豆腐懐石・松籟」だ。
ごま豆腐に豆腐揚げのあんかけなど嵯峨豆腐尽くし料理のオンパレード。
湯葉のてんぷらなどが出てくるもの京料理ならでは。

そしてメインはやっぱりこれ!「湯豆腐」。
松籟庵自慢の昆布だしに、嵯峨豆腐で名高い「森嘉」の
極上豆腐でいただく湯豆腐はさすが絶品!
かつお節でとった特製醤油のつけタレが豆腐の本来の自然な
旨味を引き出し、深い味わいを醸し出します。
あまりの美味しさに豆腐のお替りをしたのは言うまでもない。

午後5時以降は完全予約制となっているが、お昼は、
フリーで来店できる。またメニューもこの湯豆腐懐石のほかに、
抹茶や趣向を凝らした創作羊かんなどもいただける甘味処としても
営業されており、嵐山散策の後に気軽に訪れるのもいだろう。

元貴族の別荘で、風光明媚な嵐山の景色を愛でながら優雅に食事とお茶をいただく。

そんな贅沢な空間が広がるのが「松籟庵」なのだ。


★料亭・松籟庵
 お料理
 湯豆腐懐石・松籟
 午後5時以降は完全予約制
 5000円コースと1000円コース
 お昼
 湯豆腐懐石 3800円~5000円

営業時間:午前11時~午後5時 5時以降は完全予約制
     定休日は水曜日
住所:616-8386 京都市右京区嵯峨亀ノ尾町官有地内
電話:075-861-0123
座席:40席(座敷席のみ) ■駐車場:なし
■交通アクセス:JR嵯峨嵐山駅から西へ。徒歩15分

京野菜で味わう本格・西洋料理店「いけじゅう」

2006-12-08 09:59:13 | シリーズ・京都を食う!
保津川下りの乗船場がある亀岡市の隣りに南丹市・八木町があります。

町の真ん中を大堰川(下流から保津川と名前を変える)が美しく流れ、
その豊かな土壌からお米をはじめ水菜、山の芋など、今話題の京野菜
の産地として有名なまちです。

その八木町に地元産京野菜を使用した本格的な西洋料理が味わえる
お店「西洋料理屋・いけじゅう」があります。

フレンチをベースに地元産京野菜など素材と健康派ソースにこだわりを持つ
オーナシェフ・オリジナルの欧風料理が楽しめる店として人気の料理屋さんです。

この秋にはKBS京都放送の「あぐり京都」というグルメ番組に
「京野菜を使用するお店」として紹介されるなど、京都の新しい
食文化を創作する料理屋として、グルメ関係者注目のお店なのです。


JR八木駅前にして国道9号線に面する恵まれた立地条件にあり、
地元では珍しく町内以外のお客さんも多数来店されていました。

少し灯りを落としたムーディな店内にはジャズが流れ、シックな
インテリアにクリスマス雑貨も置かれているなど、
素朴な農産地・八木のイメージをいい意味で裏切っているところもいい!
昼は気の合う仲間や同僚とリーズナブルなランチメニューをいただき
夜はディナーを味わいながら恋人や夫婦で「大人の会話」を楽しむのもいい、
そんな雰囲気のお店です。

今回、私がいただいたのはTV「あぐり京都」で紹介された
地元八木産の「山の芋」を使用したハンバーグのスペシャルセット。

高級国産肉の合挽きミンチを、シェフ自ら丁寧に手ごねで作る
特製のハンバーグに「山の芋」の特製ソースをかけていただく。
ハンバーグの旨味が山の芋独特のねばりと絶妙にマッチし、
口の中でとろけるようなふんわりとした食感を醸し出します。
ハンバーグから出る肉汁と山の芋のソースの相性もよく
味に厚みを加えています。

この山の芋ソースのハンバーグはTV撮影用として新たにシェフが創作
した料理で、この冬のスペシャルメニューとして注目されそうな予感です。

コースメニューに入っているスープも、「山の芋のポタージュスープ」と
山の芋と玉子の「ふんわりとろろスープ」の2種類から選べます。
ポタージュスープは濃厚なポタージュと山の芋のとろみが
見事に溶けあい、やさしい味わいに仕上がっています。
「ふんわりとろろスープ」は野菜をベースにした特製スープに
綿雲の様な山の芋がトマトの酸味と交わり
爽やかで深い味わいを引き出しているスープです。

コースの締めくくりはお楽しみのデザートです。
このお店ではデザートにも京野菜を使用するこだわり派。
左側の緑色したアイスは「ほうれんそうのアイスクリーム」です。
京丹波町・瑞穂産のほうれんそうで作られたアイスは、葉もの野菜独特の青臭さは
全くないものの、確かにほうれんそうのさっぱり感とミルクの甘味が
口の中で広がる、やさしくてヘルシーな美味しさ。

色合いもほうれんそうの緑が鮮やかに再現されていて見た目も美しいアイス。
野菜ものを使用したアイスで難しいといわれるこの色合いを、
見事に描き出す絶妙なさじ加減にシェフの腕の確かさが実感できます。
デザートはコース以外でも単品でも注文できるそうです。

今回いただいた「あぐり京都」スペシャルセット(2680円)のほかにも
気軽に味わえるパスタ、日替わりランチから貝柱チーズ焼きにエスカルゴ料理など
こだわりの本格欧風料理までメニューも豊富、しかもリーズナブルなのもうれしい!


地元京野菜とヘルシー志向な本格西洋料理が手ごろに味わえる
「西洋料理屋・いけじゅう」はこれから要チェックのお店ですよ。

★「西洋料理屋いけじゅう」
◎メニュー
日替ランチ710円  貝柱チーズ焼き600円  エスカルゴのブルゴーニュ風4コ690円
お魚の刺身風サラダ(カルパッチョ)980円  若鶏のこんがり焼き820円
ハンバーグステーキきのこソース1,320円   京のハタケシメジのパスタ950円
コース料理(7~10品)3,900より

〒629-0141 京都府南丹市八木町八木東久保39-8
アクセスJR八木駅 徒歩1分 
TEL 0771-42-2034
営業時間
ランチ  月~金 11:00~14:30(L.O.14:00)
ディナー 月~金 17:00~21:30(L.O.21:00)
     土日・祝 11:00~21:30(L.O.21:00)
定休日 木曜日(祝祭日は営業)
総席28席  宴会最大人数40人(着席時)
駐車場有 7台(共有)
カード VISA JCB
設備・サービス 個室あり

丹波・冬の風物詩、猪肉ボタン鍋が解禁です。

2006-11-17 18:58:50 | シリーズ・京都を食う!
保津川下りの地元丹波で冬の季節の味といえば
猪肉でいただく「ボタン鍋」が有名です。

毎年、沢山の方が京阪神はもとより、日本全国から
丹波の冬の味覚を求めて来られる丹波の冬の風物詩です。

そのいのししの猟が今月15日から解禁になりました。

丹波に位置する保津川峡谷の山々にも地元の猟師グループが
入山し、毎日猟に掛かられています。

早速、我が家でも初モノの猪肉を注文しました。

猪肉といえば「独特の臭味が苦手・・・」という方もおられると
思うのですが、本当の猪肉には臭味などないことを御存知でしたか?

我が保津川遊船の船頭さんの中にも「いのししの猟」に携わる
プロの猟師の家の人がいますが、その人達の話しを聞くと
「猪肉が臭いとよくいわれるが、それは猪じゃなくてイノブタの臭さや」
「外見は同じ様だが中身は全く違う」そうなのです。

イノブタとは猪と豚が掛け合わされたもので、市販されている「猪肉といわれる」
ものの多くがこのイノブタであるというのが現実だそうです。
安価な猪肉や「ボタン鍋」の多くは「本物の猪ではなくイノブタ」なのです!
それが「猪肉=臭い」というイメージをつけたと猟師たちや本物の猪肉を
販売する商店や料理屋は憤慨しているそうです。


「じゃぁ、丹波の猪肉はどうなのか?」

丹波の猪肉は純系が守られていて豚の血は一切入っていないのです。
丹波の奥深い地形が純系を守っているので豚の血は一滴も入ってないので
イノブタの様な臭味はでないのです。

また、野生の猪でも肉をさばく時の血抜きがうまく出来ないとダメだそうです。
血抜きが不完全だと、残った血が毛細血管などにに入り脂の部分が
赤くなり臭みも出てくる、また逆に上手く血抜きされたものは
脂の部分が純白になり柔らかく美味しい肉になります。

丹波の猪が美味しいといわれる所以は、この「純系が守られているかどうか。」
そして捕獲後「しっかり血抜きの処理されているかどうか」の
2つが最大の要因なのだそうです。

もちろん、野生の生き物なので「オスの美味しい季節」「メスの美味しい季節」
など時期的な要因も加味するそうですが、要は新鮮な旬の猪だけを仕入れる
目利きの利く商店で販売している猪肉なら信用していいと思います。


15日の猪・ぼたん解禁を受け、亀岡の料理屋でも「ボタン鍋」など
猪肉メニューがで出しました。

我ら「押忍!男組」のメンバーである西田浩二さんのお店「京懐石・門」
でも今年、「ボタン鍋」の常識を覆す新種の料理を開発したそうです。
発表前なので詳しくは書けませんが、少しだけネタを明かすと
猪肉を漬けタレでいただくという、今までのボタン鍋になかったスタイルなのです。
漬けダレといっても調味料ではなく、あの「京野菜」をXXしたものです!
ああ~これ以上は言えないのが苦しい~
私も試食しましたが、近い将来、丹波の「ボタン鍋」はこのスタイルが定番になる!
と確信させられる一品です。早速、雑誌社に売り込まなければ!!!

今年の新年会での「門・ボタン鍋」の模様はこちら!

京都の懐石料理屋ではできない「丹波独自の京懐石料理」の創作に
余念がない門・西田店主の「いのしし懐石コース」にはかなり注目ですよ!

今年の宴会などは「丹波でボタン鍋」としゃれ込みたいですね。

*「門オリジナル・ボタン鍋」は近く京懐石・門HPで発表されるそうです!
  乞ご期待下さい!



‘しあわせ’をはこぶ‘丹波七福米’ 

2006-10-25 15:14:09 | シリーズ・京都を食う!
実りの秋です!

全国各地より、食欲の秋を満たす美味しい食材の便りが寄せられる今日この頃。

私達の住む丹波・亀岡でも「秋の食」を支える地元特産品の多くが出荷されていきます。

その代表格はなんといっても、美しい保津川の豊かな水に育まれた「丹波米」です。
古くから肥沃で広大な農産地として栄えた丹波地方は、代々、京の人々の
食を賄ってきた土地柄。

その米を京に安定供給するため「保津川下り」は始まったといっていいでしょう。

そんな丹波亀岡にあって一際、異色の米として注目を浴びているのが地元保津町の
「ひのまる米工房・中野精米工場」(中野恵二社長)の「丹波七福米」です。

京ちりめんの風呂敷に包み京風情漂う「丹波七福米」は、
丹波亀岡産の七種類のお米を微妙なバランスでブレンドした雑穀米で、
「七福米」というネーミングは地元観光地「丹波七福神巡り」に
あやり名付けられた‘福’を呼ぶ縁起のよいお米として有名なのです。

その人気は今月号の文藝春秋の「目 耳 口・美味しいもの取り寄せ便」
にも紹介されるなど、全国から注文が殺到する地元亀岡ブランド認定の一品です。


地元亀岡産の「こしひかり」や「きぬひかり」などモチモチ感ある
うるち米を中心に、あっさり感ある「どんとこい」や「祭晴」「日本晴」
に加え、最近、健康によいと話題のポリフェノールをふんだんに含む
古代米の「赤米」「黒もち米」の全部で七種類の品種をブレンドさせたもの。



炊き上がると赤飯のような「うすむらさき色」に染まり、見てるだけで
なんだか「おめでたい」幸せ感が沸き、食欲を心地よく刺激してくれます。

食感も赤飯の様な「モチモチ感」と古代米の「しっかり感」という
相反する両方が主張しすぎることなく、ほどよく絶妙なバランスで
保たれている感じがやさしい口当たりを確保しており、まさに絶品。

雑穀米特有のくさみもなく、冷めても美味しいので
軽く塩でも振れば、おにぎりにも最高です!

丹波亀岡のお土産ものとしてではなく、御進物や贈答にも
喜ばれる逸品だと思います。

見ても、食べても‘幸せ感’を味わえる、本当に福を運ぶ「めでたい」お米。

それが「丹波七福米」なのです。

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*丹波七福米 一袋700グラム入り 1050円
 
<お問合せ>
 〒621-0005
 京都府亀岡市保津町西馬場32
 ひのまる米工房・中野精米工場
 ℡  0771-22-1616
 FAX 0771-25-2382

 京丹波逸品撰HPにてインターネット販売中