保津川下りの船頭さん

うわさの船頭「はっちん」が保津川下りの最新情報や、京都・亀岡の観光案内など、とっておきの情報をお届けします。

嵐山限定の超人気菓子・どらサァヤ

2006-04-03 22:51:49 | シリーズ・京都を食う!
京都のお土産もので京銘菓といえば「生八ッ橋」です。

その生八ッ橋をどら焼きの生地で包んだニュータイプの
お菓子が嵐山で生まれた「どらサァヤ」です。

嵐山渡月橋北側のお土産屋さん街の一角、市営駐車場横に
店舗を構える「どらサァヤ本舗」で作られる「どらサァヤ」は
ここ嵐山でしか買えないまさにご当地お菓子なのです。


この「どらサァヤ」ただのどら焼きと侮ることなかれ。

平成8年に発売されて以来、大人気のお菓子となり、
販売数300万個を突破する嵐山限定商品で堂々の1位
に輝く大ヒット商品なのです。

しかも、この「どらサァヤ」はこの一店舗のみ
の販売でこの記録を達成しているというのですから
本当に驚きます。


店舗では毎日焼きたての味を提供できるようにと
その場で焼いて作るシステム。
焼きたての美味しさが伝える、これも人気の秘密ですね。
注文を待っている間、コンベアースタイルで焼かれるどらサァヤ
を見ているのも楽しいものです。


嵐山名物「どらサァヤ」のふんわりした生地をちぎれば・・・このとおり
粒あんが包まれた生八ッ橋が顔を覗かせます。
もちもちした食感としっとりしたシナモン風味の生八ッ橋の
組み合せが絶妙です。八ッ橋に包まれている粒あんのあずきも
上品な甘さで手軽に京都風味を味わえる新感覚のお菓子です。


嵐山で生まれ、嵐山の店舗でしか食べることが出来ない
この「どらサァヤ」
桜が咲き始める春の嵐山観光のお供にいかがでしょうか?

「どらサァヤ」1個 140円
現在は京都嵐山本店のみの販売商品ですが、遠方の方には
地方発送も受け付けているそうです。
5個・8個・10個・15個・20個・30個入りセットあり。

嵐山を一望できる、そば職人の店・嵐山よしむら

2006-04-02 18:51:28 | シリーズ・京都を食う!
高級料亭や一流旅館が並ぶ嵐山・渡月橋北側通りの一角に
趣のある門構えが一際人目を引く、
石臼で挽くそば職人の店「嵐山よしむら」があります。

日本画家の川村曼舟氏のアトリエを店として使用する
京情緒溢れる店内は、渡月橋や大堰川を見渡せるように
一面ガラス張り、テーブルも掘りごたつスタイルとなっていて
名勝・嵐山を一望しながら食事を楽しめる贅沢なつくりです。



そばは厳選された国産の蕎麦粉にこだわり、毎日必要な分だけ
石臼で挽き、一番いい状態でお客さんに出されるという本格派。

はっちんはこの店で一番人気があるという「嵐山膳」を戴きました。

挽きたてでそばの香りがするざるそばに青しそのご飯、
そばの実が香ばしいサラダに京漬物がついて1575円はお得です。
コシのつよいそばは歯ごたえがあり食感も楽しめました。

仕上げにはそばを茹でたお湯ダシが出てきます。
一味を入れて呑んでみると、これが結構美味しいのには
驚きました。

石臼挽き十割そばや京都名物にしんそばなどのそば単品での注文もOK!

そば以外にも、ぜんざいやくずきり、そばだんごに
そばや抹茶のアイスクリームという甘味メニューも
充実しています。

1階にはきものや織物バックなどの和装雑貨のお店も
あり、食事の後に京の情緒ある品を探してみるもいいかも。


今週は嵐山の桜も見頃になってくるでしょう。

保津川下りを降りたら、本格派のそばに舌鼓を打ちながら
桜咲く美しい春の嵐山の風景を眺めてみてはいかがですか?


「嵐山よしむら」
住所   京都市 右京区嵐山渡月橋北詰西ニ軒目
電話   075-863-5700
営業時間 昼10時半~17時、夜18時~21時(必ず前日までに予約要)

セットメニュー 3150円~1575円

石臼挽き十割そば 1050円
にしんそば 1365円  あなご天ぷらそば 1575円
山菜そば 1155円  とろろそば 1155円

甘味 
ぜんざい 840円 くずきり 840円 そばだんご 630円
そばアイスクリーム 525円 抹茶アイスクリーム 525円
そば淡雪 630円

漢方が入った健康派ラーメン・吉翔

2006-02-08 00:41:03 | シリーズ・京都を食う!
*吉翔さんは6月25日で閉店されました。
 また復活される日を楽しみにしております。

京都の今出川大宮といえば京の伝統産業・西陣織の
織り屋などが多く軒を連ねる所。

その今出川大宮通りを北へ上がり、二筋目を西に入った
所にスープに漢方を入れる珍しいラーメン屋さんが「吉翔」さんです。

「吉翔」という屋号は、書道の達人でもある店主さんの
雅号から取ったものだそうです。

店内はカタカナの「コの字」をしたカウンターのみの
こじんまりしたお店で、人あたりのいい店主さんとの
会話も楽しめるアットホームな雰囲気です。



スープには一切、化学調味料を使わず、自然食材のみを使用。
ここまでなら最近のラーメン屋でもよく聞く話です。
ここの凄いのはクコの実にマタタビ、ナツメにたんぽぽの根など
8種類の漢方の生薬が入っているのです!
ここラーメンを食べると滋養強壮、脳の活性化、コレステロール低下
にも効果があるという本当にありがた~いラーメンなのです。



吉翔さんのオススメはこの「天塩ラーメン」

最初の口当たりは、さっぱりとしていてややあっさり感が
あるのですが、不思議なことに食べ進めていく毎に、まったり
感が増してくるのです。

豚の丸骨と鳥の胸ガラ等がベースとなっていると聞いて少しは
納得したもの、こんなにスープが劇的に変わっていく体験を
したのは初めてのこと。

麺を食べ終える頃には、今度はスープの表面が固まりだしているでは
ありませんか!この頃にはとろみのある「コラーゲン」たっぷりスープ
早代わりです。そして極めつけはスープのあと味です!
コクのあるダシの後に漢方の薬味がしっかり残っているのです!

最初はあっさり→段々、濃くなり深みのあるスープへと変わり
最後は漢方の薬味まで姿を現す、まさに「魔法のラーメン」です。

もちろんスープは残さず飲み干せました。

肝臓なの内臓にも効果があるスープなので、全部飲み干しても
もちろん胃モタレなどとは無縁です。

店主曰く「食べれば食べるほど、健康になるラーメン」だそうです。

それを証明するかの様に、私の隣には高齢の方が美味しいそうに
「天塩ラーメン」を召し上がっておられました。

ちなみのこの方は、お隣にある西陣きっての高級料亭
「萬重」の会長さんと知ってなおビックリ!

私と一緒に来ていた京懐石「門」の西田さんなどは、その事実を
知るとすぐさま、ラーメンを食べる手を止めて、名刺片手に挨拶に
飛んで行かれました。

なんでも、西田さんの師匠丸田明彦さんの師匠に当る方だとか。

こんなところにも、京都の奥深さを感じずにはいられないはっちんです。

*只今の営業時間は昼の12:00~1:30までとなっています。
売り切れる場合もあるとのこと、早い時間に行かれた方がいいと思います。

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京都市上京区今出川大宮上ル二筋目西入ル桃園ハイツ1F

営業時間 12:00~1:30 無休
天塩ラーメン(並)650円 天塩ラーメン(大)800円
醤油ラーメン(並)650円 醤油ラーメン(大)800円
チャーシュウ麺(並)850円 チャーシュウ麺 (大)1000円
角煮ラーメン(並)850円 角煮ラーメン(大)1000円

仏蘭西菓子 オ・グルニエ・ドール

2006-02-06 22:22:51 | シリーズ・京都を食う!
甘味&スイーツに目がない私はっちんは、
只今、京都のスイーツを食べ歩く行脚の日々を
送っております。

今、京都のスイーツ業界で人気のお店といえば、
ここ「オ・グルニエ・ドール」です。

オ・グルニエ・ドールとはフランス語で『金の蔵』という意味。

お店オープン一年余りで、京都はもちろん全国にその名を
知らしめた、京都スイーツの名店です。

京都の台所・錦市場から堺町を北へ上がった
細い路地が、このお店の正面玄関です。



京都の町家独特の‘ウナギの寝床’には違いないのですが、
さすがは人気・実力ともにNO.1と評判のお店です。
細い路地は観葉植物や色とりどりのお花で飾ってあり、
店内はフランスの洋菓子屋さんムードがいっぱいの
オシャレな空間です。


ショーケースに並べてあるケーキは、
本場フランスの三ツ星レストラン「アラン・シャペル」の製菓長
まで務めた西原シェフオリジナルの美しいケーキばかり。

思わず目移りして、じ~っとショーケースの中のケーキたちと
にらめっこをしてしまいました。

その中でも雑誌やTVでよく紹介されている、最も人気がある
「ピラミット」と呼ばれるチョコレートケーキを注文しました。


シェフがフランスで活躍されていた時に見た、ルーブル美術館の前
玄関にあったピラミッドから発想したというこのチョコケーキは、
シャープな直線で正確に再現されていて、見て楽しめる一品。
食べる為に形を崩すのが惜しい!と思わせるケーキに出会ったのは初めて。

表面はパリッと固いチョコで包んであり、フォークを入れると
濃厚な数種類のチョコで重ねられていて、一口食べると、
口に中にチョコの苦味と甘味が絶妙のバランスで広がります。
「あごが落ちる」とは、まさにこのケーキのために有るようなものです。

チョコレート好きのはっちんも、こんなに美味しいチョコケーキとの
出会いは初めての経験で、さすがは噂どおりのお店でした。

う~ん、さすがは京都、食のレベルが高いことを実感させられます!

また、ブレンドのコーヒーが香りがよくてマイルド。
まさに「大人のコーヒー」でした。

このコーヒーがチョコに合い、幸せな気分に浸れました。

このお店では、年間20℃に調整してある果物のty蔵子
があり、いつも新鮮な季節の旬の果物を使用してケーキを
作られているそうです。

果物はもちろん、季節のものを使うので、季節ごとに
商品が変わるのもスイーツを楽しむ人には嬉しいこだわりです。

今度は是非、フルーツ系のケーキをいただきに上がりたいです。

人気店であり、また店内は14席だけなので、
時間に余裕を持っていかれることをオススメします。

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パティスリー 「オ・グルニエ・ドール」

京都市中京区堺町通錦小路上ル527-1
電話 075-231-7782

営業時間 AM11:00~PM7:00

定休日 第二火曜日(不定休)毎週水曜日

ピラミッド 450円  シシリー400円 
イチゴのミルフィーユ470円 ブレンドコーヒー470円 

和の料理人がつくるラーメン・福三

2006-02-05 23:00:11 | シリーズ・京都を食う!
千本通りを北へ上がり、どん着きを右に折れれば「北山通り」に入ります。
その北山通り紫竹栗栖町の交差点を北に折れた所に
「元・日本料理の料理人がつくるラーメン」として
話題の「福三」があります。

京都の割烹や料亭で腕を磨くこと30年。
有名人も度々訪れる一流料亭の料理人だった店主が
「値のはる懐石でなく、たった数百円でお客さんに
満足していただけるラーメンって?何者なんだ!」と
いう思いから開いた店だそうです。



店内はテーブル席が3つに喫茶店風のカウンターがあり、
店内の中心で雰囲気が変わるのが面白い。
また、真ん中に四角く囲んだカウンター席があり、
このアットホームな感じが
「大勢の人が気軽に食べれるラーメンを作る幸せ」を
求めた店主の人柄を表しているようです。



ダシは豚骨と鶏がらをベースに魚数種類のダシを
合わせて採ったトリプルスープ。
醤油ダレは京都地元産、水も京の名水滋野井から
汲んでくるというこだわりようです。
豚の背油を落とすという京都ラーメンの王道を押さえながらも、
しょうゆ味を利かすというより、やさしいまろやかさに比重を
置いたつくりで、見た目より濃くなくマイルドです。
まろやかでコクがあるので
「こってりは苦手だけど、あっさりではパンチに欠ける」
という方にはオススメのラーメンでしょう。
私時にも‘絶品のラーメンリスト’に入れることができるラーメンです。

また、この「福三」には最近、TVや雑誌で話題となっているラーメンを開発したとか。
一杯作るのに30匹以上の甘海老の頭が必要という贅を尽くしたラーメン、
その名も「極海老ラーメン」。
一日20杯限定だそうですが、香ばしい海老の香り漂う極上の味わいです。


最近、京都も多くの新しいラーメン屋さんがあちらこちらで産声をあげ、
ラーメン激戦区の様相を呈していますが、
福三はしっかりした料理の基礎に裏打ちされた‘独自の味’を
持っている店だと感じました。

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京都市北区紫竹栗栖町15 朝倉ビル1F
電話 075-493-3088
営業時間 AM11:00~PM3:00 PM5:00~PM10:00
定休日 月曜日

福三ラーメン 600円 極海老ラーメン 700円
味噌ラーメン 650円 


平安京跡の中国料理・草魚

2006-01-29 00:17:51 | シリーズ・京都を食う!
平安京時代、政治の中心であった大内裏跡である
千本丸太町通りの交差点を西に入った細い路地に
「中国料理・草魚」はあります。

今も古い京都の町並みを色濃く残す洛中街に、ひっそり溶け込む様に
営業しているこの店。
注意してみないと、見逃してしまいそうな佇まいです。

しかし!このメインストリートから外れた小さな中国料理店には
わざわざ遠方から車で食べに来る人がいるほどの隠れた人気店です。

この店も間口が狭く奥に長い京都独特の‘うなぎの寝床’。

店内は4,5名座るのがやっとのカウンター席と4人掛けテーブル席が2つ、
そして奥に10名収容可能な座敷があるだけの小ぢんまりとしたお店ですが、
昔の中華料理屋さんのにおいがする、何処か懐かしいお店です。


草魚のお料理は、中華独特の油濃さや香辛料の臭味がなく、
素材のうまみを十分に活かしたあっさり系の味です。

今回は草魚中華‘浮’会席といわれる4500円のコースを注文、
前菜のほか6品のお料理を戴くことに。


分厚くて柔らかい焼き豚前菜のあとには
「とうもろこしとたまごの中華スープ」が登場、熱くてとろみの
あるスープが冷えた体を温めてくれました。

中華ハルマキは豚のひき肉と筍のきざみをふわふわした皮で
巻いてあり、ネバネバ感もない風味のいいさっぱりした味。

その中でもかしわのから揚げは絶品です!
やわらかなモモ肉の部位を、油であげるのと焼くのの中間のような
調理法で仕上げてあるのでしょう?油濃さがなく、
皮もぱりっとして、独自のスパイスで鳥の旨味を引き出してありました。

その後、肉団子の甘酢かけと酢豚、ねぎをふんだんに使った野菜と豚肉の
中華炒めが続き、トドメのチャーハンへコースはすすみました。

ギョウザが好物のはっちんは、特別にギョウザを追加注文。
ギョウザはひき肉の身もよく締まっていて、食感がたまりません。
また、タレにおろしにんにくを入れるのもアクセントになって美味しいです。

全体的に中華味と素材の味を全面に出したあっさり感があり、
炎の料理、中華の荒々しさはなく、やさしい味の料理なので、
年配の方から小さなお子さん、またお腹の脂肪が気になる
方まで、安心していただける中華料理です。

店内はあまり広くないので、行く時は予約をしておく方が
無難かもしれないです。

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中国料理・草魚
京都市中京区聚楽廻西町88-2
075-811-1698
営業時間 午前11時30分~午後9時まで(昼3~5時休憩あり)
定休日は毎週月曜日(祝日は営業)
チャーハン600円、ギョウザ330円、かしわのから揚げ800円、酢豚850円など
中華会席3500~

豆乳ドーナツって?「こんなもんじゃ」

2006-01-21 20:15:15 | シリーズ・京都を食う!
京の台所・錦市場の堺町角に「京豆腐」の専門店「藤野」があります。

その横の小さな店が豆乳で作るドーナツで話題の「こんなもんじゃ」です。

創作京豆腐の店として六本木ヒルズにも豆腐カフェをもつ
「藤野」の姉妹店として、生まれたこの店、いつも行列の絶えない
人気店です。


最近のヘルシー志向からか、若い女性に絶大な支持を受けています。

豆乳の生地に練りこんで作るドーナツはふわふわして、ほどよい甘さ。
一口サイズなので、いくらでも食べられそうです。
店頭では製造工程も見られ、小さなかわいいドーナツが次々に出来上がって
いく様子は、並んでいる人を飽きさせない工夫なのでしょうか。


豆乳の使用した創作デザートメニューはドーナツだけにとどまらず、
豆乳レアチーズケーキや豆乳シフォンケーキ、冬でも人気の
豆乳ソフトクリームなど一度は味わってみたいスイーツが満載です。


主にテイクアウトが主流のお店ですが、店舗内に小さなカウンター席も
設けてあり、豆乳抹茶オーレや豆乳ココアオーレ、黒豆コーヒーという
オリジナルの飲み物とセットで戴くことができるのもGood!

買い物帰りや観光の一服にもいい感じのお店です。


実はこの京豆腐の藤野さん、私はっちんが子供の頃から食べていた
「おとふやさん」です。

本店は、昔から京都の北の台所といわれる北野天満宮下る一条通り商店街。

この周辺で育ったはっちんは、子供の頃お使いで、
いつもここの豆腐を買いに走らされていました。

その当時の店構えは、どこにでもある普通の豆腐屋さんでしたが、
それが今ではあの‘六本木ヒルズ’に出店されているとは
本当に驚き、また京都の底力を感じずにはいられません。

今度は今出川通り沿いの「TO-FU CAFE FUJINO」
にも行ってみたいと思います。

京豆腐・藤野横「こんなもんじゃ」
◆京都市中京区錦小路堺町通り
  TEL 075-255-3231
 ◆ 営業時間/午前10時~午後6時
(季節により営業時間が変わる場合がございます)
 ◆ 定休日/無し

豆乳ドーナツ 10個200円 20個 400円
豆乳レアチーズケーキ380円 豆乳抹茶シフォンケーキ525円
豆乳各オーレ400円 黒豆コーヒ350円
ケーキセット700円

中華麺酒家 京都・五行

2006-01-20 19:33:29 | シリーズ・京都を食う!
京の台所といわれる「錦市場」を横切る柳馬場通り(やなぎのばんば)
を北に上がったすぐ左側に「中華麺酒家 京都・五行」という店が
あります。

名前の通りラーメン屋さんには違いないのですが、このお店、
少し趣きが違ったラーメン屋さんなのです。

先ず、その店構え。
写真を見てもらうとお判りのとおり、京都の町家を利用して
営業されているのですが、これもただの‘町家’ではないのです。

あのアメリカの大富豪「モルガン」の御曹司と結ばれ国際結婚を
した「モルガンお雪さん」の住居跡という由緒ある町家を再生されているのです。


店内に足を踏み入れた瞬間、ラーメン屋さんというイメージは一切なく、
ダイニングバー風居酒屋といった雰囲気です。
京の町家だけに間口は狭いのですが、奥行きがあるいわゆる‘うなぎの寝床’。
でもそこは大富豪さんの奥様宅跡です。
100坪はあろうかというゆったりした空間が広がります。


窓側にはカウンター席が設けてあり、京町家独特の坪庭を眺めながら
のラーメンタイムが楽しめるような、心憎い工夫も施されています。


店内のつくりは、まさにラーメン屋さんのそれとは対極にある異業種空間!

肝心のラーメンは「焦がしラーメン」という油を煮立てて焦がした
独自の調理法で作られる醤油味と味噌味のラーメン。
香りは焦げ臭くなく、香ばしいという感じです。

ダシはおそらく魚類が入っているのでは?豚や鶏ではないコクがある。
濃い系の醤油味なのでスープは真っ黒ですが、色の割には辛くなく
あっさりしているのがいい!
しかも、油を焦がしているので麺を食べ終わるまで‘さめない’のです。
麺は中華麺の丸麺で、おそらく自家製と思われます。

味噌味もスープの色合いはほぼ一緒ですが、田舎味噌ぽっい味付けで
焦がした香りがダシによく染み込んだお味です。
醤油味に比べればさすがにしっかりした濃い味付けで、
少し味噌辛さを感じますが、好きな人にはこたえられないかも?

昼にはラーメンセットもあり、五穀ご飯とサラダ、漬物がついて850円。
その他チャーシュやメンマ、煮た卵などのトッピングも出来ます。(有料)
ご飯はお代わり自由なのも嬉しいです!

昼のランチはラーメンメニューが中心ですが、夜は麺中心の創作系居酒屋
に早変わり、2階の座敷席も開放されます。
メニューもお刺身・焼き魚・豚バラ煮・サラダにゴーヤチャンプル、
鳥皮ポン酢・豚肩ロース紅茶煮まであり本格派。
焼酎やカクテルなどの酒類も充実しているので、坪庭のライトアップを
眺めながら京情緒漂う空間で、料理とお酒を味わうこともできます。

最後にトイレを紹介して終わりたいと思います。

白と赤のライトで演出されたオシャレなトイレ。凝っていますね。

中華麺酒家 京都・五行
 住所   京都市中京区柳馬場蛸薬師下ル十文字町452
 電話   075-254-5567
 営業時間 午前11:45~午後3:00 
      午後 5:00~午前0:00


源八鮨(げんぱちすし)

2006-01-16 18:00:40 | シリーズ・京都を食う!
JR二条駅の前を通る千本通り沿いを北に上がると
東側に白抜きに黒文字で「源八鮨」と書かれた看板
が見えてきます。

このお店が昔からはっちん御用達の寿司屋さん「源八鮨」です。

週末や休日には満席状態が多く、京都でも人気のすし屋さん。

古い京都情緒ある木戸の門構えの上には「鉄火巻き」という
大きな電灯式の看板があり、この店「鉄火巻き」にかける
自信が窺えます。

店内はカウンター席が全15席で、こちらは地元の常連さん愛用の席らしく、
仕事帰りやなんと銭湯帰りの人まで気楽に立ち寄れる雰囲気です。

座敷席は1階に36席、2階には65席もある京都洛中でも大規模なお店です。
座敷席の充実は、お年寄りから子供まで家族で楽しく食事ができる雰囲気が
あり、小さな子供連れでもとても落ち着けて安心です。

2階には宴会用の座敷部屋もあり、周りを気にせず宴会できるのもいいです。


源八鮨の売りはすし一貫のボリュームと、それに比例しない
リーズナブルなお値段です。
といっても素材で妥協するこなく、自然の恵みを活かした
新鮮なネタで歯ごたえも十分です。


市バスのバス停案内放送でも「鉄火巻きの源八鮨前」といわれるだけあって、
源八の鉄火巻きは、太めに切ったあぶらののった鮪が
甘酢仕立てのシャリにすんなり溶け込み、上品な味わいがあります。

そして驚くのは一人前のボリュームです。
一巻きの鉄火が4本入っており、鮨桶いっぱいに広がります。



また、サイドメニューも充実しており、アサリの酒蒸しや鶏のから揚げなど
揚げ物から焼き物、酢の物、鍋もそろえてあり、
すしのほかの料理を楽しめるのも嬉しいところです。

京都の町衆に愛される庶民派のすし屋には違いないが、
その味付けとネタの新鮮さでは、高級すし店にも
ひけをとらない、人気店です。

住所 京都市中京区千本通出世稲荷下ル東側
TTel.075-841-2432 075-821-4948
車でお越しの方は、お店の斜め向かいの
100円パーキングを御利用下さい。

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源八鮨
営業時間 11:00 ~ 14:30 / 17:00 ~ 23:00
定休日 毎週木曜日(祝日と重なった場合第2水・木曜) 
席数 120名
座敷 有 105席
予約 ご連絡ください。
宴会 可

鉄火巻き 840円 盛り合わせ(10貫)900円、にぎり(10貫)1300円
かしわから揚げ450円、 串かつ400円 柳川鍋どじょう、はもなど800円~

シリーズ・京都を食う!

2006-01-16 15:25:48 | シリーズ・京都を食う!
私はっちんは無類のラーメン好きです。

京都に在住した27年間は、週に4~5回、また1日3食
ラーメン店を攻めまくる時もあり「京都のラーメン店で知らない店はない!」
と豪語したほどのフリークぶりでした。

そんなはっちんも亀岡で家庭を持って以来、ラーメン店めぐりから
遠退き、また近年の京都ラーメン店の乱立ぶりについていけない
感を強く抱くなどの理由から事実上引退したような形となっていました。

この現象はなにもラーメンに限られたことではなく、京料理やフレンチ、
スイーツなど、他の種類の料理店にも同じことがいえます。

久しぶりに京都の繁華街に出てみると、数年前に行き付けだった
お店がなくなっていたり、メニューを変えていたりして
食事のアテが外れ、戸惑うことが多くなったと感じます。

これは京都生まれ京都育ちの人間にとっては、
かなりのショックをともなう衝撃です!


京都は長きに渡り、独自の食文化を持ち、全国からお越しになる
観光客や京の町衆の舌に育てられてきました。

その分、伝統料理から庶民の味に至るまで、厳しい競争による
レベルの高い成熟度を確立しているとも言えるでしょう。

そんな日々進歩する京都のグルメを知らずに遅れをとっていては
‘もったいない!との気持ちの発露から、このカテゴリーを立ち上げた次第です。

自ら積極的に足を運び、自分の舌と感性で進歩する料理を味見し、
外食の楽しみを復活させようという試みが「シリーズ・京都を食う!」です。

なかなか、地理的、時間的、懐的な条件から、
歩みの遅いコーナーになる危険性をはらんでいる事を、
十分理解した上で、チャレンジしてみたいと思うので、
みなさん、暖かい目で見守ってくださいね~