秋が深まると保津川では、自然が織りなす神秘的な風景があらわれます。
それは、保津川の水温と亀岡盆地の地形が生み出す自然のアート、
絹のように繊細な霧が谷を包み込む「朝霧」です。
霧の保津川を舟で下ると、数m先すら見えない幻想空間に吸い込まれ、
まるで異次元の世界へいざなわれるようです。
先頭をゆく舟がまるで幻であるかのような錯覚に見舞われます。
しばらく下ると 峡谷に立ち込めた霧の隙間から、眩しい一筋の陽光が射し込んできたかと思うと、
光は次第に八方へと広がり、透き通るような真っ青な空が姿をあらわすのです。
この瞬間、青空と灰色の霧が交差し、空がツートンカラーに割れ、
その色彩のコントラストは息をのむ美しさです。
自然がつくる最高級の芸術的風景なのです。
霧のすき間から射し込む陽光は川面をキラキラと照らし、
美しい光のイルミネーションの輝きのよう。
霧が晴れる時の透き通るような青空が広がり、
朝の陽光を浴びた紅葉した木々が見事なグラデーションで、
鮮やかに浮かびあがります。
この幻想的な風景が船から見られるのは「朝の数時間」だけ。
「この季節、この場所、この時間に」行かないと
見れない自然の景色と幻想体験。
「秋の保津川下り」この幻想世界を、あなたも一度、体験してみまて下さい?
きっと一生忘れられない思い出になることでしょう。