保津川下りの船頭さん

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保津川下り・船頭恒例の‘花じまい’

2005-05-27 07:28:04 | 船頭
保津川下りの船頭達、恒例の飲み会‘花じまい’が
昨日、亀岡の湯の花温泉にて開催されました。

この花じまいは、別名‘しまいか’とも呼ばれ
船頭達の間に古くから伝わる伝統行事。
春の観光シーズンが終わるのを受けて、
この時期に毎年行われる船頭達の慰労会なのです。

昔は殆どの船頭が農業との兼業で仕事を
していた為、春が終る5月末からは船を
降り、百姓に戻り田植えを始めることから
一つの区切りとして行われていたものが
今に伝わった行事なのです。

保津川渓谷に美しく咲く桜や藤などの花々が
散り、春の終わりを告げるという意味から
‘花じまい’と呼ばれる様になったとか。
また‘しまいか’とは、川の仕事、つまり船頭の
仕事を終る(おしまい)にするというところから
付けられた呼び名ともいわれています。

昨日ははっちんが所属する保津川遊船・第三支部
の花じまいで、30名を越す組合員が参加しました。

宴会を行う所は毎年、その年の支部長並びに役員に
より決められ、親睦が図られます。

今年は亀岡の湯の花温泉・料理旅館松の井で
開かれ、温泉&京風の会席に舌鼓を打ちました。

また、ここでは一杯飲みながら先輩船頭が
若い船頭に川の事、船頭の心意気などを
教える場でもあるのです。

若い船頭はまだまだ技術に未熟なところが
多くあるため、この機会に先輩からしっかり
したレクチャーを受けるのです。

若いモンもお酒の席なので、日頃、仕事で悩んでいる事
や迷っている事を率直に話せる雰囲気があり、
一人前の船頭になる為にも、意義のある飲み会
なのです。

はっちんも新人の頃は、先輩の前で正座をして
講義を受けたことが思い出されます。

今では先輩の部類にはいる身になってきましたが、
初心に返り謙虚に船頭道を見直せる花じまいは、
自分にとっても大事な行事なのです。

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