昨夜は久しぶりに、仕事帰りに病院最寄駅近くのホテルに通院前泊。ゆっくり好きな本を読んで早々に就寝。熟睡した。
梅雨の晴れ間の今日は、昨日よりぐっと気温が上がるという予報だ。モーニングコールをして夫を起こし、恒例の浴槽足湯でじんわりと汗をかいてから朝食へ。チェックアウトして荷物を預け、身軽なまま病院へと向かった。湿度がかなり高く、ムッとしている。日傘はさしているが、歩くだけで早くも汗ばんでくる感じだ。
いつもより小一時間早く病院到着。徒歩5分もかからないのだから当然か。自動再来受付機にIDカードを通し、採血の自動受付へ。番号を見ると、すぐに中待合に入れる。殆ど待たずに番号を呼ばれる。初めての女性技師さんだが、丁寧に確認しながら進めてくださってほっとする。いつもどおり3本の採取。針刺も抜針もちょっと痛むが、アフターフォローの処置が丁寧なので、私的にはプラマイゼロ。
今日はレントゲンなしで、そのまま腫瘍内科へ移動して保険証チェックも終える。待合椅子はまだ早いので空いている。本を読みながら待っていると、前回、私が隣に座ると舌打ちをした年配の女性が、今日は私の隣にドンと大荷物を置く。とりあえずそのまま読書続行。
本日のお伴は保坂渉さんと池谷孝司さんの「子どもの貧困連鎖」(新潮文庫)。日本の子どもの6人に1人が貧困生活を送っている、という衝撃のノンフィクション。溜息をつきつつ憤りを感じつつも頁を繰る手が止まらず、読み進めた。貧困の連鎖を断ち切るのは教育だと思うけれど、子どもたちがその教育を受けるスタートラインにすら立てない世の中は、やはりどこかが間違っているように思う。「知った者の責任」という言葉が重くのしかかる。
1時間半弱待って「中待合へどうぞ」に番号が出た。自動血圧測定機での計測は104-62、脈拍は80。中待合に入ってから化学療法認定看護師のKさんがお顔を出され、ちょっとご挨拶。また水曜日にこちらに来ることになりました、とのこと。「お目にかかれて良かったです」と言って頂き、嬉しい。その後40分弱で、先生がお顔を出された。
ご挨拶の後、「さて3週間、いかがお過ごしでしたか。痛みはどうですか。」と問われる。「おかげさまで特に大きなことはなく、梅雨のシーズンに入ったので、胸痛は相変わらずありますが、朝1度のロキソニンで凌げています。特に困っていることはありません。」とご報告。ここのところ足の浮腫みが気になる、とお話しすると「ここですね」と足首と甲の辺りを触診される。一日デスクワークなので、夕方は仕方ないのだけれど、今日も朝から重くだるい感じ。また、最近何度か鼻血が出たことも一応お話ししておく。診察室での検温は6度5分。
採血結果は、特に異常なし、マーカーは前回比0.2増で「安定期に入りましたね」とのこと。
先月末のMRI結果と診察について、神経内科からの申し送りが事細かにカルテに記載されているとのことで、「バイアスピリン、どうしましょうね」とおっしゃる。神経内科の先生が“飲まなくていいとも思えないけれど、飲まなくてはいけないということでもない、歯切れが悪くて申し訳ない”とおっしゃっていたことを言うと、「で、あるならば、バイアスピリンを飲んでいると、そうそうあるわけではないと思うが、処置が必要な時にすぐに出来なかったりして色々面倒なので、もう今日からやめてしまいましょう」とのご判断。実にここぞ、という時にパッと決めて下さるのが主治医の本当に素晴らしいところだ。どんな薬も副作用が伴うのだから、薬は少ない方が良いに決まっている。
「また、身軽になりました」と御礼を言う。そんなわけで今日はロキソニン、3週間分のデノタスチュアブルの2種類のみの処方。2週間後がCT撮影で、次回3週間後の診察ではその結果も踏まえての治療になる。レントゲンなしで採血のみ予約して頂く。ご挨拶をして席を立とうとすると、「そういえば、がんの雑誌に連載しているでしょう?」と言われ、吃驚。曰く「各種雑誌の院内閲覧があり、普段は見ないけれど、たまたま見たんですよ、いやあ、何かの知らせですかね」とのこと。前回の再発治療前半部分、ちょうど今の主治医にお世話になり始めた回のものだ。「なんとお目汚しをしていたのですね。」と照れまくる。「あと1回でしょう?次回も楽しみにしていますからね」と言われ、「本当に先生のおかげで感謝しています。細く長くしぶとくいきます」と、期せずして御礼を言う機会が出来て、有り難かった。
化学療法室へ移動する。いつものように、待ち時間に夫やお友達に報告LINEやメールをしながら20分程。壁側のリクライニング椅子に案内される。お手洗を済ませ、体勢を整えてポートの針刺しを待つ。今日はOkさんが刺してくださったが、やはり痛んで思わず顔をしかめてしまう。そういう時は刺したご本人も判るようで、「ごめんなさい、ちょっと急ぎました、反省です」とおっしゃる。
逆血も問題ないが、しばらくジーンと痛みが退かない。20分程待って薬が届く。Kbさんが「今日はランマークもありますね」とみえる。「時間がかかっても良いので、ゆっくりお願いします。お喋りをして気を紛らわしながら」と、もうすぐ3歳になるという坊ちゃんのお話を聞かせて頂きながら、ランマーク注射。気が紛れるとはいってもやはり痛い注射である。そして、いつものように最初に生食を落とした後、1時間10分ほどでカドサイラ(T-DM1)を投与し、再び15分の生食で流して終了。終了後の血圧は108-70、脈拍は60。
会計が出来るまで待ち、採血、注射、点滴の3割負担で16万円強のお支払をカードで済ませる。毎度のことながら、この額を現金で払ったら気分的にダメージは大きいだろうなと思いつつ。
外に出ると、すっかり真夏の感じ。薬局へ移動すると、かなりの混雑だ。本日の2冊目、江國香織さんの「ちょうちんそで」(新潮文庫)を読みながら、久しぶりに彼女の世界にどっぷり浸っていたので、待ち時間は全く気にならない。30分程すると名前を呼ばれ、前回に引き続き薬が減ってそのままバックに入れることが出来る。有難いことだ。お支払いもピッタリ1,000円。
本日の病院と薬局の滞在時間は合わせて5時間半弱。駅ビルでランチをして、読みかけの本を読み続けた。
カドサイラ(T-DM1)も6回目無事終了。このまま少しでも長く続けることが出来ますように、と思う。まだ日が高いうちにタクシーのお世話にもならず、まっすぐ帰宅する。
明日はまた雨模様の予報だし、洗濯機が思いのほか一杯だったので、勢いで2回回す。夕食の支度を済ませて夫の帰りを待った。
明日は都心出張。今日も早く休んで明日に備えたい。
梅雨の晴れ間の今日は、昨日よりぐっと気温が上がるという予報だ。モーニングコールをして夫を起こし、恒例の浴槽足湯でじんわりと汗をかいてから朝食へ。チェックアウトして荷物を預け、身軽なまま病院へと向かった。湿度がかなり高く、ムッとしている。日傘はさしているが、歩くだけで早くも汗ばんでくる感じだ。
いつもより小一時間早く病院到着。徒歩5分もかからないのだから当然か。自動再来受付機にIDカードを通し、採血の自動受付へ。番号を見ると、すぐに中待合に入れる。殆ど待たずに番号を呼ばれる。初めての女性技師さんだが、丁寧に確認しながら進めてくださってほっとする。いつもどおり3本の採取。針刺も抜針もちょっと痛むが、アフターフォローの処置が丁寧なので、私的にはプラマイゼロ。
今日はレントゲンなしで、そのまま腫瘍内科へ移動して保険証チェックも終える。待合椅子はまだ早いので空いている。本を読みながら待っていると、前回、私が隣に座ると舌打ちをした年配の女性が、今日は私の隣にドンと大荷物を置く。とりあえずそのまま読書続行。
本日のお伴は保坂渉さんと池谷孝司さんの「子どもの貧困連鎖」(新潮文庫)。日本の子どもの6人に1人が貧困生活を送っている、という衝撃のノンフィクション。溜息をつきつつ憤りを感じつつも頁を繰る手が止まらず、読み進めた。貧困の連鎖を断ち切るのは教育だと思うけれど、子どもたちがその教育を受けるスタートラインにすら立てない世の中は、やはりどこかが間違っているように思う。「知った者の責任」という言葉が重くのしかかる。
1時間半弱待って「中待合へどうぞ」に番号が出た。自動血圧測定機での計測は104-62、脈拍は80。中待合に入ってから化学療法認定看護師のKさんがお顔を出され、ちょっとご挨拶。また水曜日にこちらに来ることになりました、とのこと。「お目にかかれて良かったです」と言って頂き、嬉しい。その後40分弱で、先生がお顔を出された。
ご挨拶の後、「さて3週間、いかがお過ごしでしたか。痛みはどうですか。」と問われる。「おかげさまで特に大きなことはなく、梅雨のシーズンに入ったので、胸痛は相変わらずありますが、朝1度のロキソニンで凌げています。特に困っていることはありません。」とご報告。ここのところ足の浮腫みが気になる、とお話しすると「ここですね」と足首と甲の辺りを触診される。一日デスクワークなので、夕方は仕方ないのだけれど、今日も朝から重くだるい感じ。また、最近何度か鼻血が出たことも一応お話ししておく。診察室での検温は6度5分。
採血結果は、特に異常なし、マーカーは前回比0.2増で「安定期に入りましたね」とのこと。
先月末のMRI結果と診察について、神経内科からの申し送りが事細かにカルテに記載されているとのことで、「バイアスピリン、どうしましょうね」とおっしゃる。神経内科の先生が“飲まなくていいとも思えないけれど、飲まなくてはいけないということでもない、歯切れが悪くて申し訳ない”とおっしゃっていたことを言うと、「で、あるならば、バイアスピリンを飲んでいると、そうそうあるわけではないと思うが、処置が必要な時にすぐに出来なかったりして色々面倒なので、もう今日からやめてしまいましょう」とのご判断。実にここぞ、という時にパッと決めて下さるのが主治医の本当に素晴らしいところだ。どんな薬も副作用が伴うのだから、薬は少ない方が良いに決まっている。
「また、身軽になりました」と御礼を言う。そんなわけで今日はロキソニン、3週間分のデノタスチュアブルの2種類のみの処方。2週間後がCT撮影で、次回3週間後の診察ではその結果も踏まえての治療になる。レントゲンなしで採血のみ予約して頂く。ご挨拶をして席を立とうとすると、「そういえば、がんの雑誌に連載しているでしょう?」と言われ、吃驚。曰く「各種雑誌の院内閲覧があり、普段は見ないけれど、たまたま見たんですよ、いやあ、何かの知らせですかね」とのこと。前回の再発治療前半部分、ちょうど今の主治医にお世話になり始めた回のものだ。「なんとお目汚しをしていたのですね。」と照れまくる。「あと1回でしょう?次回も楽しみにしていますからね」と言われ、「本当に先生のおかげで感謝しています。細く長くしぶとくいきます」と、期せずして御礼を言う機会が出来て、有り難かった。
化学療法室へ移動する。いつものように、待ち時間に夫やお友達に報告LINEやメールをしながら20分程。壁側のリクライニング椅子に案内される。お手洗を済ませ、体勢を整えてポートの針刺しを待つ。今日はOkさんが刺してくださったが、やはり痛んで思わず顔をしかめてしまう。そういう時は刺したご本人も判るようで、「ごめんなさい、ちょっと急ぎました、反省です」とおっしゃる。
逆血も問題ないが、しばらくジーンと痛みが退かない。20分程待って薬が届く。Kbさんが「今日はランマークもありますね」とみえる。「時間がかかっても良いので、ゆっくりお願いします。お喋りをして気を紛らわしながら」と、もうすぐ3歳になるという坊ちゃんのお話を聞かせて頂きながら、ランマーク注射。気が紛れるとはいってもやはり痛い注射である。そして、いつものように最初に生食を落とした後、1時間10分ほどでカドサイラ(T-DM1)を投与し、再び15分の生食で流して終了。終了後の血圧は108-70、脈拍は60。
会計が出来るまで待ち、採血、注射、点滴の3割負担で16万円強のお支払をカードで済ませる。毎度のことながら、この額を現金で払ったら気分的にダメージは大きいだろうなと思いつつ。
外に出ると、すっかり真夏の感じ。薬局へ移動すると、かなりの混雑だ。本日の2冊目、江國香織さんの「ちょうちんそで」(新潮文庫)を読みながら、久しぶりに彼女の世界にどっぷり浸っていたので、待ち時間は全く気にならない。30分程すると名前を呼ばれ、前回に引き続き薬が減ってそのままバックに入れることが出来る。有難いことだ。お支払いもピッタリ1,000円。
本日の病院と薬局の滞在時間は合わせて5時間半弱。駅ビルでランチをして、読みかけの本を読み続けた。
カドサイラ(T-DM1)も6回目無事終了。このまま少しでも長く続けることが出来ますように、と思う。まだ日が高いうちにタクシーのお世話にもならず、まっすぐ帰宅する。
明日はまた雨模様の予報だし、洗濯機が思いのほか一杯だったので、勢いで2回回す。夕食の支度を済ませて夫の帰りを待った。
明日は都心出張。今日も早く休んで明日に備えたい。