あけましておめでとうございます。おかげさまで、家族揃って無事に2020年を迎えることが出来ました。
今年は十二支の始まりである子の年。初心を忘れず、そして来年の丑年、三度目の成人式である還暦を迎えられることを目標に、心して日々を丁寧に過ごしていきたいと思います。引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
昨夕は、年越しそばに備えて早めに夕食を済ませなければ、とホテルを出る。日中に比べて風が強く、気温は8度。強い風のせいで体感温度はもっと低い。お腹ごなしに駅周辺を歩くが、寒くて薄い胸に風が突き刺す感じで、だんだん無口になる。商店街は早終いなのか櫛の歯が欠けたようにシャッターが閉まっている。ここなら、というレストランがないことを確かめて再び駅ビルを目指した。
働き方改革の影響か、今年は在来線でも終夜運転をしない路線があり、駅ビルも普段より3時間短縮営業の19時クローズだという。18時前に中華レストランに入り、お粥や飲茶のコース等を頼む。休む間もなくどんどん9品が出てきて、テーブルに乗り切らないほど。入店時には19時完全閉店、18時45分にはテーブルで会計を、とは知らず。18時15分にラストオーダーですが、と言われた時には、やけに急かされるわね・・・と思ったのだが、そういうことなら致し方なかった。こちらの確認不足である。
日中の暖かさが嘘のような気温の急な低下に震え、外を歩いた時にはまた腹痛がぶり返しそうだったが、暖かいお料理をお腹に入れたことで大分復活する。
慌ただしくレストランを後にして、駅ナカの家電量販店で、母が使っていたラジオの代替品を買い求める。そのままホテルに戻るにはまだ早いし、と開いているカフェを探して夫が皆にお茶をご馳走してくれた。気温は5度。日中と同じ出で立ちでは寒い筈である。
母と私の部屋に4人揃って、せっかくだから紅白歌合戦でも視ましょうか、と言うが、息子が毎年視ている別の体力勝負番組を見たいと宣う。お茶を飲みながらあまりの過酷さについつい皆で見入ってしまったが、夫はお酒が効いたのか座ったまま船を漕ぎ出し、気づけば一人隣室に戻ってベッドで一寝入りしていたようだ。
年越しそばを頂くために階下の宴会場へ移動したのは22時を廻った頃。大画面では紅白がライブで映っている。上品な天麩羅そばを頂いたが、さすがにお腹一杯で食べきれず。ひと口だけ頂いて後は夫に委ねる。夫は一眠りし、この年越しそばで食欲に火がついたようで、「なんだかまだ足りない、まだ食べたい」と言い出す。
会場を出ると息子を誘って、近所のラーメン屋さんに向かった。こちらはあっけにとられつつ、部屋に戻って浴槽にお湯を張って母を先に入浴してもらう。少しするとノックの音がする。「?」と開けると、夫が「お店がやっていなかった・・・」とのこと。それは残念なことでした。でもメタボ防止には良かったかも。おまけに今朝息子に聞いたところによると、ガールズバーの客引きにもあったそうだ。なんと。
私も続いて入浴し、お風呂から出たら、紅白の最後の投票のタイミングだった。ベッドで“ゆく年来る年”を見て、日付が変わった頃、そのまま灯を消して休んだ。
母はほどなくして規則正しい寝息プラス鼾。こちらも疲れていたせいか、わりとすんなり眠りにつけた。明け方お手洗いに起きたのは目覚ましをかけた時間の3時間前。再び眠りにつくのに1時間ほどかかったが、その後2時間弱は熟睡した模様。母に言わせると、鼾をかいていたそうだ。
それでも時間より早めに起き出して浴槽足湯を済ませる。母は疲れるから遠慮する、とマイペースで身支度している。なんでもかんでもやることが遅くなって、と言いつつ自立して頑張っている。
予約した時間に最上階のレストランに皆で向かい、おせち料理とお雑煮の朝食。夫と息子は日本酒で乾杯。ちょっとずつ色々、彩りも盛り付けも美しいお料理の数々を、ゆっくり時間をかけて見事に完食、堪能した。お腹も快腸。
外は雲一つない穏やかな青空が広がり、山々が美しい穏やかな元日の朝である。
すっかりお腹が満ちたところで、チェックアウトの時間まで1時間。今日は特にプランもないが、混雑した初詣の名所まで繰り出す元気もないので、チェックアウトしながら徒歩で行ける地元の神社に散歩かたがた出向くことにした。
かつてこのあたりの事業所に勤務したことのある夫が「任せて」と道案内。ところが、目指した神社とは違う神社に連れて行かれる。結局、ぐるりと遠回りして地元では最古の神社に到着した。それほど大きな神社ではないので、門の外まで延々と参詣の人たちの列が続いている。甘酒のいい匂いを嗅ぎ、獅子舞の踊りを視ながら30分ほど待っただろうか。その間、息子が夫から軍資金を預かり、招運初夢くじをひいてくる。特賞はハワイ旅行だったらしいが、結果は大吉(20等賞まであった。)と吉(参加賞はミニタオル)。大吉では何等だったのか不明だが、ドリンク券とクッキーを頂いてきた。軍資金を渡した夫が母に「お義母さんがどうぞ」と渡したところ、母はとても嬉しそうに満面の笑みを浮かべた。皆でお参りを済ませ、ダルマさんの門をくぐり、目の神様、足腰の神様、咳の神様等などなかなか風情のある境内を一巡して初詣ミッション完了。
朝食後の珈琲を頂いていなかったということで、カフェを探して歩く。元日の午前中、ファーストフードすら開いていない。結局、駅ナカのベーカリーカフェまで移動。幸い奥の静かなテーブルを独占出来て、皆でゆっくりお茶。夫は大好きなあんドーナツまで頂いていた。“今日も元気だ、なんでも美味い!”は今年も健在のようだ。カフェでゆっくりしてからホテルまで戻ってタクシーをお願いし、母を見送った。
3人になったところで、夫と息子が「15分ほど歩くけれど、ここでしか食べられない美味しいラーメン屋さんがあるので行きたい!」という。年中無休というので頑張って歩いて付き合ったのだが、残念ながら3が日はお休みだった。うーん。再びホテルに戻り、お預けした荷物をピックアップして、一旦バスで自宅まで戻ることにした。母は無事帰宅したことを電話で確認。
帰宅後は年賀状を整理し、遅いランチはまたしても冷凍食品のお世話になる。さて、では地元のアウトレットモールを覗きに行ってみましょうか、とぶらぶら出かけた。年末に殆ど何も買わなかった私は不完全燃焼だったのである(多分、今年も物欲の権化)。
びっくりするほどの人出。どこのショップもいつにも増して混雑している。福袋は”完売御礼”の札ばかり。私はお気に入りショップで仲良しの店員さんと年始のご挨拶をした後、サンプル品の1点物の春色のハーフコートと新色のバッグをゲット。息子はニットやルームウエアと小物をあれこれ、夫はダウンジャケットをゲットして、それぞれ満足して帰ってきた。
明日は息子が関西に戻るので、荷物整理と別送品のパッキング。その間、私は夕食の支度。5泊6日の帰省のうち、2泊はホテル泊、夕食は3日も外食だったので、家で食卓を囲めたのは初日と今日だけ。ということで、疲れていたけれど頑張ってお雑煮等を作った。おかげさまで夫からは「ホテルのお雑煮より美味しいよ」とお世辞を言ってもらえて、ほっとした。
9日間という長い年末年始休暇も折り返し、5日間が終わる。前半は家族との時間をたっぷり過ごした。後半は夫と2人になる。3日からはヨガスタジオも開くし、2年に1度のお楽しみ、映画館の1ヶ月フリーパスポートもゲットしたので、一人で好きなことを愉しむ4日間が過ごせれば、と思う。