ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2020.1.22 5か月ぶり造影CT、頸部から骨盤 夫の腰痛、その後

2020-01-22 21:05:45 | 治療日記

 昨日は青空だったけれど、風が冷たい寒い一日だった。今日はすっかり鈍色の冬空。気温も10度に達しないという予報だ。1か月前に比べると、日が大分長くなってきた(仕事を定時で終えると、マジックアワーの西の空がとても美しい。)けれど、立春迄あと2週間足らずとはいえ、寒さはいよいよ本番といった感じだ。

 パージェタ・ハラヴェン・ハーセプチンの3剤併用を始めたのが去年の3月。副作用のためハラヴェンを3か月で休薬して2剤にしてから7か月ほど経過した。今のところハラヴェンの副作用で相変わらず手足の痺れや痛みが残っているが、パージェタの副作用であるお腹の緩さや頻発する下痢にも大分慣れてきた。8月のCT検査やこれまでの腫瘍マーカーの動きでは3剤の治療効果が見られていたけれど、ハラヴェンを休薬したまま2剤の治療を続行していてよいのか見るための造影CT検査だ。 

 年明けにCT撮影を予定していたので、10月末以降レントゲン撮影をしていない。自覚症状は、といえば毎食後のロキソニンは欠かせないが、コデインを飲む頻度は減っているし、昨年の今頃に比べれば咳や息切れも落ち着いていると感じている。とはいえ、やはり詳細な画像チェックは今後の治療方針を立てる上でも必要なことだ。何もないとなれば安心して治療続行になるし、もし何らかの増悪があれば、早めに対応を考えることが出来る。

 出勤後はあれこれ懸案事項を処理し、問い合わせ等に応じつつ〆切ものを提出し、昼食抜きで病院に向かった。
 
 今日も着替えをしないでよいようにブラトップ、金属やプラスチック等がついていないニットのワンピースにカーディガンを羽織った。相変わらず手指の痺れや痛みで、アクセサリーの金具をつけたり外したりすることもままならないので、そういう装飾物の類も一切なし。コートを脱ぐだけでそのままCT装置に寝っ転がれるから病院滞在時間は短縮されるし、糊のきいた検査着をあえて汚すこともない。

 快速電車に乗れてスムーズに移動。郵便局で用足しを済ませてから、予約時間の30分ほど前に病院に到着した。自動再来受付機は待つことなくすんなり。先にお手洗いを済ませて2階の放射線受付へ向かうと、待合椅子に座っている方も殆どおらず。ほどなくして受付が済んでCT準備室の前廊下へ移動出来た。ここでは数人が待っており、準備室で名前を呼ばれ、入室出来たのは予約時間の5分前。

 すぐにコートや荷物をロッカーに預けて、造影剤注入のためルート確保の針刺し。造影剤用の針は太くて採血の時よりも痛いのだが、今日の看護師Sさんは何気なく刺して、あれっもうOK?といった感じ。全然痛まずびっくりした。今日も10mlの生食が入ったシリンジだけ渡され、点滴棒はなし。これを引きずって歩くといきなり病人然としてしまうし、何より身動きがしにくい。かつてに比べて本当に楽になった。そのまま予約時間ちょうどに呼んで頂いた。

 ベッドに寝て万歳の姿勢をとり、最初は造影剤なし、次に造影剤を入れて、2回の撮影の流れはもうすっかりお馴染みだ。所要時間は10分とかからない。造影剤が注入されるや否や、薬液の匂いがツーンと鼻を突くし、最近では味覚にも嫌な後味のある刺激があって、口の中があまり気持ちよくない。たちまち造影剤が体中を駆け巡り、体の芯までカーっと熱くなってじーんとする。

 「息を吸って。止めて下さい・・・。」を繰り返しておしまい。なんとか咳も出ないで無事済んだ。別室から出てきた看護師Sさんから「布テープできつく止血しておきますので、10分ほど外廊下でお待ちくださいね。」と言われ、「今日は本当に針刺しで全く痛みがなく、びっくりしました。ありがとうございました。」とお礼を言う。

 会計に向かうが、待合椅子がかなり混んでいる。空腹である。なかなか電子掲示板に番号が出てこない。皆さん待ちくたびれている模様。結局、40分近く待って自動支払機で8千円ほどカード支払。本日の病院滞在時間は1時間半弱だった。すでに巷では3時のおやつの時間である。

 外に出ると曇天で寒い。駅ビルは殆どのお店がランチタイム終了の時間だ。ふと行きがけに寄った郵便局近くにタイレストランの看板を見つけたのを思い出し、行ってみる。前はなかった筈。ランチタイムはちょっと過ぎていたけれど、入れてもらえた。最後の客だった。

 トムヤンヌードルとグリーンカレーのハーフ&ハーフランチには生春巻とミニタピオカデザートにマンゴラッシー付き。ちょっとずつ色々で嬉しい。久しぶりのタイ料理を堪能した。レジで訊けば、11月末にオープンしたばかりという。日本語が堪能で、私が住む市にも2年ほどいたそうだ。また来ますね、とお店を後にした。食事が終わったのはもう日が大分傾いた頃。帰路の車内では無事席を確保出来、往復で読みかけの文庫を読み切った。

 お腹が落ち着いていた、と書いたばかりなのに調子に乗ってタイ料理を頂いたからなのか、乗換駅でいきなり腹痛、下痢になった。トホホ。こわごわとそのまま帰宅。普段仕事が終わって帰宅する時間より若干早めだった。
 帰宅すると生協のお届け物が届いていて、えっちらおっちら収納。大規模修繕の足場組みの工事で洗濯物を外干し出来ず、部屋干しでなんとなく乾き切っていないので、畳めず。

 一方、夫は腰痛のため週初めに2日休んだことで5日ぶりの出勤。腰をかばった足取りは心配だったが、最寄り駅までは電動自転車があるし、勤務先最寄り駅からはタクシーに乗る、とのことだった。朝到着の頃を見計らって確認すると、大丈夫、無事到着したというのでほっとした。
 それでも行きの電車は立ちっぱなしで大変だったらしい。丸2日家で横になっていて殆どろくに歩いていないわけで、いきなり往復3時間の通勤+勤務。当然のことながら這う這うの体で帰宅した。大分お疲れのご様子。明日明後日は少し遅い出勤でよいというので、通勤ライナーを私からのお見舞いとして予約してあげた。
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