昨夜、ホテルにある温泉処に入ったのは受付終了ギリギリの時間。内風呂3種類、サウナに露天風呂2種類をひとまず制覇する。結構混んでいたので、早めに上がり、休息処で2人が出てくるのを待つ。ごろ寝をしたり、雑誌を読んだり仮眠を取ったりする場所が広々と充実していたけれど、クローズ間際のアナウンスが流れ、そこで過ごす時間はなく、3人でそろそろと部屋に戻った。
お風呂上がりに腰に手を当てて牛乳を飲んで終わりかと思ったら、しっかり自販機を見つけ、部屋で酒盛りする2人である。こちらはさっさとベッドへ。息子の万歩計は2万2,000歩を差していたというから、こちらもそれくらいは歩いていたのではないか。疲れるわけである。
「足がパンパン」と言ったら夫が足裏をマッサージしてくれた。それを見て、息子が背中をやってあげるという。力が強いので、力を入れないでいいからとお願いすると、なかなか上手。これは極楽と思ったら、背中をチョイチョイと押しながら、あら、もう終わりなの?というくらいのあっけなさ。結局、夫が一番先に寝息を立て、ほどなくして息子も眠ったようだった。
そして今朝。明け方5時前にお手洗いに目が覚める。夫は鼾をかき、息子はお布団を剥いで何もかけずに寝ている。よくこれで風邪をひかないものである。直しているうちにもう眠れなくなる。小一時間すると夫が起き、その後30分くらいで息子も。外は曇天。「お風呂に行く?」と訊くと、頷くので息子と2人、朝風呂へ。もちろん夫は行かないのでしつこくお誘いもしない。
まだ時間が早いためか、それほど混んでいない。明るい日差しの中のお風呂は本当に贅沢。露天風呂にもゆっくり浸かった。本当なら富士山を一望出来る立ち風呂(深さ130センチ)も初体験。昨夜は混んでいて入り口付近で奥まで進めなかったし、打たせ湯も混雑して楽しめなかった。やはり早起きは三文の徳。いいお湯だった。すっかり満喫して部屋に戻った。
昨夜あんなにたっぷり夕食を摂ったのに、お腹がぺこぺこ。身支度をして朝食へ。コロナ対策でブッフェは中止で、朝食はモーニングボックスを配布してレストラン他で頂く形。こちらのレストランも大きな窓から富士山が見える筈なのだけれど、雲に覆われていて全く姿を拝めない。
朝食をしっかり完食して、お茶を飲み、部屋に戻る前にお薦めの事前チェックアウトを済ませる。混雑なくスムーズで時間のロスがなかった。
部屋に戻り、パッキングと休息で小一時間。チェックアウト時間、なるほど聞いていた通りロビーは長蛇の列だったけれど、私たちは荷物を預けるだけで、すいすいとホテルを出発。
オープンと同時にアウトレットモールへGo。
息子が探していたクラッチバッグ、昨日アタリを付けた2店舗にプラスして1店舗チェック。今日見つけたものが機能性もデザイン性も優れていると思うのだけれど、ひとまず息子が気のすむまで自由に探してもらい、スポンサーである私を納得させるものがあるならそこで連絡を乞うことに。
今朝は昨日に比べてかなり冷え込んでいる。ヒートテックに大きなストールを足したけれど、決して暑すぎず、丁度良い。夫も厚地の下着に薄いセーターを重ねたのにまだ寒いという。雲が厚くなっていて、陽射しがないとどんどん冷えてくる。
息子と別れ、買う当てもなしにだらだら歩く。昨日ダウンコートを買ったショップに出向き、何か見落としはないかしら、と物色。昨日の店員さんが「昨日はありがとうございました。お泊りだったのですね。」と声をかけてくる。昨日のコートに合いそうなストールを2つ見せてもらい、淡いグレーとホワイトのものを購入。ストールも沢山持っているのに、強欲である・・・。
疲れたのでお茶をすることにして、スマホで息子の動向を訊くと、今日見つけたものが一番良いようだという結論だそう。合流して購入することに。それとは別に自分で好きなブランドのニットをお買い求めで、ご満悦でやってきた。無事クラッチバッグも購入し、息子は今回の目的達成。
お昼ちょっと前。お茶はやめて並ぶことなく人気中華店に入ることが出来た。このお店には2年近く前、母と4人で入ったのは覚えていたけれど、息子曰く、座ったテーブルも同じだったとのこと。あの時は真っ白な富士山をバックに記念写真を撮ったねと懐かしむ。今回は2日滞在しているけれど、その姿を拝めずに帰ることになりそうである。こんなことは初めて。
麺や点心、炒飯や餃子にデザートまで堪能しお腹一杯である。
さて、残り時間は1時間ほど。預けた荷物をホテルでピックアップして、構内シャトルバスで駅前行きのバス停まで行く必要がある。
ホテルに戻りながら、私はヨガ用のレギンスを1点(なんと8割引き)ゲット。いよいよ残り時間も僅かというところで、夫が以前から欲しがっていたスタジャンを購入。会計をしてシャトルバスの出発時間まで10分ちょっと。私はバス停で荷物番をし、2人がキャリーケース等をピックアップに行った。もしかしたら間に合わないかもとハラハラしたけれど、無事戻って来てくれて、3人で貸し切り状態のバスで駅前行きのロータリーまで。
夫は、スタジャンを荷物にすると重いので、今着ているジャケットを脱いでこれを着て帰るという。
帰りの電車は、息子は関西方面へ、我々夫婦は自宅へと、各々逆方向だけれど、同じ時間の出発である。30分ほど時間があるので、珈琲タイムにすることにしてお手洗いを済ませ、カフェで一服。大荷物を抱えて駅行きのバスに乗り込んだ。
私たちはボックス席の2両編成の電車に揺られること40分、お天気は良くなり、青空で山々の姿も良く見えたのに、富士山の頂上だけは見えずじまい。
その後私鉄乗り換えで1時間余り。昨日読み始めた文庫の残りを最寄り駅までの間、一気読み。思った展開とは違い、治験のおかげで2人はすっかり元気になってそれぞれがやりたいことを・・・という話だったけれど、とにかくハッピーエンドでめでたしめでたし、だった。
ということで夕方には帰宅。息子はそれに遅れること1時間半ほど無事帰宅したという連絡があった。急ぎ片付けと洗濯。夕食は駅前ベーカリーでサンドイッチ等を調達して簡単に済ませた。
買い物三昧の2日間、三者三様満足の2日間だった。さすがに疲れたので、今日は早めに休みたい。英気を養い明日からまたお仕事である。