昨日は一人夕食前に大浴場で入浴。乳頭温泉とは少し違ってあまり濁っていないけれど、湯の花が沢山の柔らかいとてもいいお湯だった。なのに夫は疲れるから、と入らずじまい。なんともったいないことか。夕食後はお腹ごなしにホテル周りを少しお散歩。近辺には熊が出るそうで、暗くなってからの外歩きは怖い。早々にホテルに戻り、ロビーラウンジで津軽三味線による民謡ショーを鑑賞。それから予約したヒノキ酵素風呂へ向かった。
夫と同じ時間に予約していざ、男女に別れて入浴施設へ。シャワーキャップを被って、香りの良いヒノキのおがくずに横になる。顔だけ出して全身におがくずがかけられる。お正月に初めて体験した砂風呂よりも柔らかくふんわりと軽い感じ。おがくずに含まれる酵素が発酵し、50度から70度に温度が上がっているとのこと。
5分もするとじんわり汗ばんでくる。10分を超えると顔に汗が垂れてくる。冷たいタオルで汗を拭いて頂くと、もう気持ち良くて極楽!である。規定時間では15分のところ、両脇の女性がまだあまり汗をかけないから、と5分延長された。一人だけギブアップするのも、と一緒に計20分頑張った。
おがくずを払って頂いた後、シャワーで洗い流してラウンジに出てみると、夫の姿はない。これは待ちくたびれて先に露天風呂にでも行ったのに違いないと慌てて露天風呂へ。
露天風呂、小町の湯は色とりどりの傘が飾られ、ライトアップされていてとても幻想的。ラッキーなことにどなたもおらず、貸し切り状態。酵素風呂の効果を逃さないために1時間は石鹸で洗わずにいてくださいとのことで、ただただじっとお湯に浸かる。
さて、露天風呂の湯上り場でも夫の姿は見えず、部屋に戻ってみるもまだ帰っていない。鍵は夫が持っている。どうしたことか。まさか伸びているのでは・・・と行ったり来たり。
結局、夫は私より開始の時間が遅れ、10分ほどでギブアップしたというけれど、会場から出たのはタッチの差で私の方が早かったようだ。行き違って待つこと20分ほど。
夫は酵素風呂から上がってシャワーを浴びたからもうお風呂には入らなくていいや、とのたまう。折角の大浴場にも露天風呂にも入らず布団に入ったわけである。ああ、なんとも信じられないことよ。
朝早かったので私もバタンキューで早々に寝付く。
明け方、ようやく空が白んでくる頃にお手洗いに起きたので、そのまま24時間源泉かけ流しの大浴場へ。さすがにまだ早く私だけの貸し切りだ。上がって帰る頃にチラホラと早起きの方たちの姿を見た。そのまま起きるにはあまりに早く、また布団に入るが眠れたわけでもなく、そうこうしているうちに起床時間に。
ざっと荷物を整え朝食はビュッフェ。目覚めてから入浴して、既に3時間も経っているのでお腹はペコペコ。珍しい郷土の味もあれこれ堪能。チェックアウトしてバスに乗り込んだ。
今日は高原温泉を出、あきた白神駅から日本海を望む絶景ローカル列車五能線に乗り、十二湖駅まで移動。世界遺産白神山地の十二湖を散策するというコースだ。
地図を見れば移動距離はかなりのもの。ホテルを出てから1時間半ほど秋田杉の美しい山道を走り、高速道路でお手洗い休憩を取り、再び1時間以上走ってあきた白神JRの駅を目指す。
あきた白神駅の前にある、道の駅のような観光施設では、郷土色豊かなお惣菜なども販売中。美味しいというガイドさんのお勧めに従ってサラダを寒天で固めたものを購入。他にも“さるなし”というキウイフルーツに似た果物のソフトクリームが美味しいですよ、と聞き、それも頂く。淡いグリーンのソフトクリームは酸っぱすぎることなくとても美味だった。
そして可愛らしい駅舎で1日10往復の単線、五能線を待つ。“リゾート白神”という人気列車には乗れなかったけれど、途中岩館駅で白神山地に生息するクマゲラと五能線沿線の夕日をイメージしたという「くまげら号」とすれ違う。今回は内緒で出て来たけれど、鉄男の息子が聞いたら地団駄踏んで怒りそうである。
ボックスシートの窓を開ければ、風は涼しくて爽やかで気持ち良い。心がどんどん解放されていくのを実感する。気温は28度から29度くらいか。青い空、紺碧の日本海、かもめが舞い、心洗われる情景が続く。免疫力はどんどんアップして、ああ、まだまだ死ねない!というお決まりのセリフが口をついて出る。
30分ほどの電車の旅を堪能し、十二湖駅に到着。ここはもう青森県、今回期せずして青森県にも初上陸である。
白い神が宿る嶺に降る雨や雪は、母なる樹ブナの根に蓄えられ、森の生命を支える命は繰り返し、私たちもその輪の中にいる・・・そんなキャッチコピーがぴったりの世界自然遺産白神山地である。
再びバスに乗り込み、二つ目の池、王池等を車窓から眺めながら、十二湖散策の拠点となる物産館を目指す。
緑のグラデーションの中、湖面が煌めく美しい池が次々と顔を出す。そしていざ、十二湖を代表する青池目指してウオーキングスタートである。鬱蒼と茂るブナやミズナラなどの広葉樹の深い自然林に囲まれた鶏頭場の池は、かつて訪れた上高地の明神池を彷彿とさせる。森林浴をしながら、思いっきり深呼吸すると、肺が喜んでいるのが判る。
前方からは「おお!」「綺麗!」という声が上がる。青池である。コバルトブルーの湖面が本当に言葉に出来ないほど美しい。お天気が良いから尚更だ。イタリアの青の洞窟のような色、濃淡のブルーの絵の具をそのまま溶かしたような、なんとも言えない美しさだ。池の周りにはウッドデッキが整備され、まさしく絶好のフォトスポットである。十二湖といえば、青池、というのも頷ける。
満ち足りた思いで青池を後にして、物産館まで戻りお買い物タイム。バスに乗り込み、山道を抜けて国道に入ったところで、注文していたお弁当の遅いお昼だ。
この間、ひたすら来た道を戻って空港を目指す。八郎湖サービスエリアで最後のお手洗い休憩。ここでは遠く男鹿半島、八郎潟が見渡せる展望台があるということで、単純な私は184段の階段を上った。夫は途中でダウン。釣鐘もついて野生のオニユリも愛でながら、膝をがくがくさせながら無事帰還した。
順調に空港に到着したものの、あいにく羽田が雷雨で到着便が遅れていた。お土産を物色し、お茶をしてやり過ごす。20分遅れて無事離陸。クラスアップOKで最前列の座席に座ることが出来た。着陸後もスイスイと降りられて、巧い具合に最寄り駅行のリムジンバスに乗り込めた。
こちらは雨が降ったらしく路面が濡れている。高速は空港を出た所からなぜか渋滞。車内でサンドイッチ等を夕食にして、2時間近くかけて到着した。
夫と手分けをして片づけと洗濯をし、入浴を済ませた。後は眠るだけ。
心の洗濯は十分だ。明日から3日間、また頑張って働こうと思う単純な私である。
夫と同じ時間に予約していざ、男女に別れて入浴施設へ。シャワーキャップを被って、香りの良いヒノキのおがくずに横になる。顔だけ出して全身におがくずがかけられる。お正月に初めて体験した砂風呂よりも柔らかくふんわりと軽い感じ。おがくずに含まれる酵素が発酵し、50度から70度に温度が上がっているとのこと。
5分もするとじんわり汗ばんでくる。10分を超えると顔に汗が垂れてくる。冷たいタオルで汗を拭いて頂くと、もう気持ち良くて極楽!である。規定時間では15分のところ、両脇の女性がまだあまり汗をかけないから、と5分延長された。一人だけギブアップするのも、と一緒に計20分頑張った。
おがくずを払って頂いた後、シャワーで洗い流してラウンジに出てみると、夫の姿はない。これは待ちくたびれて先に露天風呂にでも行ったのに違いないと慌てて露天風呂へ。
露天風呂、小町の湯は色とりどりの傘が飾られ、ライトアップされていてとても幻想的。ラッキーなことにどなたもおらず、貸し切り状態。酵素風呂の効果を逃さないために1時間は石鹸で洗わずにいてくださいとのことで、ただただじっとお湯に浸かる。
さて、露天風呂の湯上り場でも夫の姿は見えず、部屋に戻ってみるもまだ帰っていない。鍵は夫が持っている。どうしたことか。まさか伸びているのでは・・・と行ったり来たり。
結局、夫は私より開始の時間が遅れ、10分ほどでギブアップしたというけれど、会場から出たのはタッチの差で私の方が早かったようだ。行き違って待つこと20分ほど。
夫は酵素風呂から上がってシャワーを浴びたからもうお風呂には入らなくていいや、とのたまう。折角の大浴場にも露天風呂にも入らず布団に入ったわけである。ああ、なんとも信じられないことよ。
朝早かったので私もバタンキューで早々に寝付く。
明け方、ようやく空が白んでくる頃にお手洗いに起きたので、そのまま24時間源泉かけ流しの大浴場へ。さすがにまだ早く私だけの貸し切りだ。上がって帰る頃にチラホラと早起きの方たちの姿を見た。そのまま起きるにはあまりに早く、また布団に入るが眠れたわけでもなく、そうこうしているうちに起床時間に。
ざっと荷物を整え朝食はビュッフェ。目覚めてから入浴して、既に3時間も経っているのでお腹はペコペコ。珍しい郷土の味もあれこれ堪能。チェックアウトしてバスに乗り込んだ。
今日は高原温泉を出、あきた白神駅から日本海を望む絶景ローカル列車五能線に乗り、十二湖駅まで移動。世界遺産白神山地の十二湖を散策するというコースだ。
地図を見れば移動距離はかなりのもの。ホテルを出てから1時間半ほど秋田杉の美しい山道を走り、高速道路でお手洗い休憩を取り、再び1時間以上走ってあきた白神JRの駅を目指す。
あきた白神駅の前にある、道の駅のような観光施設では、郷土色豊かなお惣菜なども販売中。美味しいというガイドさんのお勧めに従ってサラダを寒天で固めたものを購入。他にも“さるなし”というキウイフルーツに似た果物のソフトクリームが美味しいですよ、と聞き、それも頂く。淡いグリーンのソフトクリームは酸っぱすぎることなくとても美味だった。
そして可愛らしい駅舎で1日10往復の単線、五能線を待つ。“リゾート白神”という人気列車には乗れなかったけれど、途中岩館駅で白神山地に生息するクマゲラと五能線沿線の夕日をイメージしたという「くまげら号」とすれ違う。今回は内緒で出て来たけれど、鉄男の息子が聞いたら地団駄踏んで怒りそうである。
ボックスシートの窓を開ければ、風は涼しくて爽やかで気持ち良い。心がどんどん解放されていくのを実感する。気温は28度から29度くらいか。青い空、紺碧の日本海、かもめが舞い、心洗われる情景が続く。免疫力はどんどんアップして、ああ、まだまだ死ねない!というお決まりのセリフが口をついて出る。
30分ほどの電車の旅を堪能し、十二湖駅に到着。ここはもう青森県、今回期せずして青森県にも初上陸である。
白い神が宿る嶺に降る雨や雪は、母なる樹ブナの根に蓄えられ、森の生命を支える命は繰り返し、私たちもその輪の中にいる・・・そんなキャッチコピーがぴったりの世界自然遺産白神山地である。
再びバスに乗り込み、二つ目の池、王池等を車窓から眺めながら、十二湖散策の拠点となる物産館を目指す。
緑のグラデーションの中、湖面が煌めく美しい池が次々と顔を出す。そしていざ、十二湖を代表する青池目指してウオーキングスタートである。鬱蒼と茂るブナやミズナラなどの広葉樹の深い自然林に囲まれた鶏頭場の池は、かつて訪れた上高地の明神池を彷彿とさせる。森林浴をしながら、思いっきり深呼吸すると、肺が喜んでいるのが判る。
前方からは「おお!」「綺麗!」という声が上がる。青池である。コバルトブルーの湖面が本当に言葉に出来ないほど美しい。お天気が良いから尚更だ。イタリアの青の洞窟のような色、濃淡のブルーの絵の具をそのまま溶かしたような、なんとも言えない美しさだ。池の周りにはウッドデッキが整備され、まさしく絶好のフォトスポットである。十二湖といえば、青池、というのも頷ける。
満ち足りた思いで青池を後にして、物産館まで戻りお買い物タイム。バスに乗り込み、山道を抜けて国道に入ったところで、注文していたお弁当の遅いお昼だ。
この間、ひたすら来た道を戻って空港を目指す。八郎湖サービスエリアで最後のお手洗い休憩。ここでは遠く男鹿半島、八郎潟が見渡せる展望台があるということで、単純な私は184段の階段を上った。夫は途中でダウン。釣鐘もついて野生のオニユリも愛でながら、膝をがくがくさせながら無事帰還した。
順調に空港に到着したものの、あいにく羽田が雷雨で到着便が遅れていた。お土産を物色し、お茶をしてやり過ごす。20分遅れて無事離陸。クラスアップOKで最前列の座席に座ることが出来た。着陸後もスイスイと降りられて、巧い具合に最寄り駅行のリムジンバスに乗り込めた。
こちらは雨が降ったらしく路面が濡れている。高速は空港を出た所からなぜか渋滞。車内でサンドイッチ等を夕食にして、2時間近くかけて到着した。
夫と手分けをして片づけと洗濯をし、入浴を済ませた。後は眠るだけ。
心の洗濯は十分だ。明日から3日間、また頑張って働こうと思う単純な私である。