インテリジェント ワークス

子供達との泣き笑い

認知と放置

2012年11月05日 | 歴史

子供達に初めての事をやらせると、最初からとても器用にこなす子供と、なかなか上手く出来ない子供が存在します。
また、上手くできない子供の中でも、できない事を周囲からからかわれる子供と、応援される子供に分かれます。
いったい何が違うのでしょう?
子供達は何を見て、何を感じているのでしょう?


こちらはバッティング練習を行うカルガモクラス。

しっかりとバットを振るという動作と、バットで正確にボールを叩くと言う動作が必要になります。
実はバッティングは、この2つの動作を同時に行っているんですね。
初めての子供達が戸惑う理由がそこにあるのでした。

 
えいやっ!

まだボールは上手く投げられませんが、バッティングは大好き。
しっかりとバットを振り切るカナデ。

 
当たれっ!

バットにボールを当てに行くシュン。
初めてバットを振る子供は、必ず身体が前に出ます。
これを野球用語で「泳ぐ」と言うのですが、ボールが手元に来るまで待てないんですね。

 
進化系

キャッチャー側の足が地面から離れていません。
これがとても大切なんですよ。
この形で打てるようになって来ると、回転軸がぶれなくなって来ます。
後は何度も何度もバットを振って、自分のバッティングフォームを作らなくちゃね。

 
これがお手本。

キャプテンはバットがボールに当たる瞬間をしっかり見ているでしょ?
またピッチャー側の足がしっかりと突っ張って、身体が前に行くのを防いでいます。
(これを野球用語で「壁」と言いますよ)
キャッチャー側の足はその場で動かず、ピッチャー側の足は踏み込んだ後に突っ張ります。
この形で打てば回転軸が固定されて、ボールを遠くまで飛ばす事ができるんですね。

低学年の塾生達は、今度しっかりと上級生達のバッティング練習を見てごらん。
とっても参考になるから。

 
ほ~ ほ~

ああやって打つのか・・・



さて、こちらは宙組。

守備の基本練習が繰り返し行われています。


初めてなのに上手くこなす子供と、なかなか出来るようにならない子供って、教えている時に大体見分けが付きますね。
上手くこなす子供は、しっかりと話を聞いた後に、すぐに自分で試してみます。
そこで何か違うなと感じたら、今度はどこが違うのかまたしっかりと見て聞くんですよ。

対してなかなか覚えない子供は、当初から漠然と話を聞きます。
話を完全に聞かなくても、みんなの真似をすれば問題無いだろうと言う感じです。
結果、完全にできない子供の真似をする訳ですから、できるようになる筈が無いんですね。
でも、大半の子供達がこんな感じです。


珍しく膝を曲げて捕球するアッピ。

まだまだ腰が高いのですが、アッピの膝が曲っている貴重な写真です。


では、同じ出来なくても、周囲からからかわれる子供と、応援される子供はどこが違うのかと言うと。
からかわれる子供は、自分ができない事を認めない又はそのまま放置する子供です。
対して応援される子供は、自分ができない事を認めて、できるように努力する子供なんです。

これは野球に限らず、勉強や他の武道などでも同じ事が言えるでしょう。
できなくて諦めてしまう奴、なんだかんだ言い訳をして休んでしまう奴、気分転換と称して放置してしまう奴は、決して出来るようになりませんし、からかいの対象になります。


グラブを弾かれるトシユキ。

出だしの一歩がちょっと遅いぞ。



今、できない事が問題では無い。
できない事を放置してしまう事が問題なのです。

これって、実は親の影響が多分に出るんですよ。
子供ができない事を放置してしまうのは、80%以上は親の影響でしょう。


低い姿勢から正面に入るナナ。

最後までしっかりとボールを見ていますよ。


子供達はエネルギーの塊です。
また、体内では毎日5000万もの細胞が新しく作られているんです。
子供達の秘められた能力と、可能性を最大限に活かしてあげて下さい。


こらっ! さぼるなぁっ!!