現在、烏合の衆の平成塾。
役に立たないのは基本組や外野組だけではありません。
内野組に至っても、それはそれは物凄い状況なのです。
ノックを続ける内野組。
朱に交われば赤くなるとは言いますが、ここでも面白い現象が見えます。
上手い塾生達の中に、これから上手くなって欲しい塾生を放り込むと、それなりに上手くなり始めるのですが。
今年3月までは卒部していった6年生達に混ざってノックを受けていたソウシとがっちゃん。
当時はそこそこ速いノックも難なく受けていたのに。
ここへ来て、他の塾生達と足並みを揃えるようになりました。
相変わらず右手がボールを持ち替えられないミニアサ。
ミニアサは何度言っても右手が使えません。
捕球の時に、そこに右手があっても意味が無いでしょ。
それだったら、片手で捕った方がまだマシよ。
完全に悪い癖が付いていますね。
ちょっと荒療治で直すしか方法が無いかしら?
次回の練習で期待しててね。
恨むなら今まで直そうとして来なかった自分を恨むんですよ。
トレヤと言う仇名の元になっているトレヤのキャッチング。
なぜ捕れないかと言うと・・・
ビビリーなので、ボールの正面に入れないからです。
何度打ってやってもこんな感じ。
避ける動作は素早いんだけどね・・・・
と、言う訳で。
内野手を一から作り直す事にしました。
速いボールのノックを受ける以前の問題として、まずは内野手の下地作りからやり直します。
ノックを受ける塾生を地面に伏せさせます。
ここに速いノックを打ち込んでやるのですが。
身体の自由が利かないので、一見すると危ないように見えるでしょ?
逃げられないようにして、目をボールに慣れさせようとしていると思ったら大間違い。
実はこれ、塾長が野球部にいた時に偶然発見した方法なのですが。
この姿勢でボールを見ると、色んな事が解って来ます。
逃げられないから危険だと感じるでしょうが、物が飛来して危ない時には伏せるのが一番。
この姿勢は自分に向かって物が飛んで来る時に、最も安全を確保できる姿勢なんですよ。
ここで正面に晒しているのは顔だけ。
でも、万が一にでも顔にボールが飛んで来たら、グローブで防げば良いだけです。
それ以外のボールは、全て自分を通過して行きます。
この姿勢で解って来る事は、いくつかあります。
それは目の位置が低いと、それほどボールが速く感じなくなる事。
そして、ボールを下から見るようにすると、ボールの軌道がはっきりと解るようになる事です。
最初は伏せた姿勢でビビるだけのトレヤでしたが、何球かボールを見る内に余裕が出て来ました。
表情が解り易いトレヤ。
どうやらボールの軌道が見え始めた様子。
付近に飛んで来るボールを捕球しようと試みます。
先程までビビッて逃げていたボールもこの通り。
身体を捻って捕球にトライします。
不思議なくらい、よくボールが見える姿勢なんですね。
続いてレディースも挑戦。
この姿勢で顔の前にグローブを置いておけば、自分にボールが当たる事はありません。
顔のすぐ横をボールが通過していますが、全然怖がっていないでしょ?
これはボールの軌道がはっきりと見えているからなんですね。
コモモも顔の前からグローブを離す余裕が出来ました。
ボールの軌道さえ見えれば、なんか簡単に捕球できそうです。
がっちゃんも一からやり直し。
何故かがっちゃんとソウシの時だけ、異常に速い服部コーチのノック。
目の位置を低くしろ、ボールは下から見ろ。
この意味が解ったかな?
これが理解できるようになったら、内野手は壁をひとつ越えられますよ。