京のおさんぽ

京の宿、石長松菊園・お宿いしちょうに働く個性豊かなスタッフが、四季おりおりに京の街を歩いて綴る徒然草。

宵々山にて

2016-07-19 | 宿日記

梅雨も明け、じっとりとした日々から一転、夜は過ごしやすい気候になってまいりました。

昼は30度を超える日も多いので、体調を崩されませんよう皆さまご自愛ください。


さて、京都では7月いっぱい祇園祭です。

繁華街に出るとどこからともなくこんちきちんと綺麗な音楽が耳に入ってきますね。

賑やかさに誘われ私も宵々山を見て回りました。



今年も絢爛豪華な山鉾が建ち並びました。



「昭明」と書かれた提灯が京の夜を彩っています。

 

ご存知の方も多いとは思いますが、鉾にはそれぞれ名前がついています。



その32基ある山鉾の中でも、ひときわ有名(?)な鉾があります。

実は見たことがなかったので、今回見てみることにしました!

 


この鉾です。何故有名なのか、よーく見てみると……。



蟷螂が乗っています!

蟷螂山(とうろうやま、あるいはカマキリやまとも)といい、

「蟷螂の斧を以て降車のわだちをふせがんと欲す」という中国の詩文にちなんだもので、

自分の力をわきまえずに大敵に立ち向かうことで勇敢さを賞した中国の君子の故事に由来するそうです。


ちなみにからくり仕掛けで、前翅と羽が動きます。カワイイ!



提灯も可愛くて、思わず一枚パシャリ。


鉾には名前だけでなく、それぞれに由来もあるので、

興味を持った方は調べてみると、より祭りを楽しめるのではないかと思います。



最後に一言……祇園祭は目で楽しむお祭りですが、




屋台のご飯もおいしいですよ!ビールも最高!

祇園祭は毎年やっていますので、夏の京都旅行を計画されている方は、ぜひおこしください。

 

ひつじ