京の西、嵯峨に建つ大覚寺。
真言宗大覚寺派総本山、通常だとこれが正式というはずですが、こちらは、旧嵯峨御所大本山大覚寺と称し、嵯峨御所とも呼ばれます。
平安建都から十数年を経て即位した嵯峨天皇が離宮として建てた嵯峨院が前身で、876年皇孫を開山として大覚寺となりました。
以来、南北朝、応仁の乱など、歴史に翻弄されながらも今に法灯を伝える名刹です。
宸殿、御影堂、正宸殿、これらの諸堂を繋ぐ、村雨の廻廊などがあります。
東側には、嵯峨天皇が造営に当たって中国の洞庭湖を模したと言われる日本最古の林泉、大沢池が広がり、中秋の頃の「観月の夕べ」が、王朝貴族の雅を今に伝えます。
今の季節は大沢池のせり出した五大堂観月台に置かれた茅の輪と蓮。
茅の輪くぐりは8月末まで行われており、お守りも授与されます。
蓮は少しづつ咲いていってはおりますがこれからでしょうか。
大覚寺へは、地下鉄東西線京都市役所前から太秦天神川行きに乗り終点で嵐電に乗り換えて嵐山駅下車です。
歩くと約20分、京都バスで約10分です。
橋本でした。