散日拾遺

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連綿と続く

2021-04-05 11:35:39 | 日記
2021年4月5日(月)
 もとより「死」者そのものが問題なのではなくて、先に逝った者と後から来る者が織りなす長い長い連鎖のうちに、地上の生者の現在があるとの展望が大事なのである。赤字国債も放射能汚染も地球温暖化も、そうした姿勢をもつかどうかで見え方がまったく違ったものになる。

 さて、これは何でしょう?長いもので60cmほどの植物繊維…


 
 すいすいと茎が長く 

先端はこんな具合

 きれいな中空で、もう少し太ければ天然素材のストローに使えるところ

答えはこちら、ベランダのニラ
2018年9月撮影

 ニラという植物の魅力は、前にも書いた。
 https://blog.goo.ne.jp/ishimarium/e/1343a90668c198cbddb14f16cdcaf428
 水もやらずに放っておいてもへこたれない強靱さに甘え、一冬放置したプランターから摘んだ枯れ茎が上のものである。軽くてしゃらしゃら快い音を立てるが、簡単に折れてしまうので籠に編むには頼りない。上述の通りストローには細すぎる。いっそ『易経』に沿って筮(ぜい)竹の代わりに使ってみようか、それにはもう一、二冬分の蓄積が要る。
 「葦の髄から天井を覗く」は狭い了見を戒めたたとえであるが、敢えて視野を狭め注視する凝集力も時には必要と思われる。ニラの茎を通して蒼天を見渡す?禅の公案みたいだ。
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