散日拾遺

日々の雑感、読書記録、自由連想その他いろいろ。
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2月28日(土)

2015-02-28 07:44:15 | 日記

この日付を半年も気にしてきて、バカバカしいったらない。

やっと当日、これが長いんだな、きっと。

 

「あのね、オオタさん、女が気持ち冷めるの、5秒もかからないわ」

どんな作品にも、それなりのフレーズがあるものだ。

 


親戚故舊 老少異糧 ~ 千字文 103

2015-02-16 08:17:08 | 日記

2015年2月16日(月)

52日ぶりの千字文、まだ200字ほども残っている。

悪いクセだ。途中で止めてしまう。

 

 親戚故舊 老少異糧

 

 「親類縁者や古くからの知り合いがある / 老人と若者は食べ物を異にする」

 後段について、『礼記(らいき)』王制からの引用が面白い。

 

五十にして糧を異にし、

六十にして肉を宿(よべに)し ← 前夜から肉を用意していつでも食べられるようにし

七十にして弐膳(そいのぜん)あり ← 副食が付き

八十にして常に珍あり ← 珍しい美味しいものがあり

九十にして飲食は寝を離れず ← 寝床の側にいつも用意しておく

 

 九十までの楽しみを全部前倒しに楽しんでしまって、困ったことだ。衣食足りて礼節を知るって、本当かな?

 


モチベーション

2015-02-15 09:15:07 | 日記

2015年2月15日(日)

 

 ほんとにまったく、何でもかんでもモチベーションがすべてだ。

 あり得ないダブル締切でクビも胴体も回らず、そんなときに雑誌投稿原稿のチェックとか、教会報の原稿書きとか、できるわけないだろうと思いながら、ほとんどヤケクソで引き受けた追加作業のほうは、いつの間にかすっきりさっぱりできあがっている。質はともかく、なかなかのタイム・パフォーマンスで、自分でもいつの間にやっつけたんだろうと感心する。

 

 進まないのは本務のほうだが、昔からそういうものだと決まっている。これがあなたのお仕事よ、とフォーマルに与えられたものが、面白いはずがない。面白くないから進まない。進まないからモチベが下がる。モチベが下がるから、こうしてブログに逃避して、また時間が足りなくなる。

 でもあと半月だ。見てろよ~、3月に入ったら、遊びまくってやるんだから。

 

 こんな時の心の支えが、林海峰さんの定石解説書だったりする。たいがいの本は、「実利と外勢で互角のワカレ」とかでお茶を濁すんだが、この本には棋士・林海峰の率直な本音が現れている。

 「実利派の私は、これで白をもつ気にはなれません」

とか

 「定石とされていますが、よほど腕力がないと黒番ではこなせないでしょう」

とか

 実に実に、のびやかで良い。眺めているだけで心が清々しくなる。

 呉清源・林海峰・超治勲(ちがう、趙治勲だ、PCもやるな・・・)と連なるおおらかな渡来人の系譜が、どれほど僕らを豊かにしてくれたことか。

 見てろよ~、3月になったら、うん、3月が来たら・・・

 

 で、今日のNHK杯は・・・林さんの弟子である張栩と羽根直樹の準々決勝!これが見捨てておかりょうか(これが分かる人、古い!)

 すべてはモチベなのだった。