2023年3月28日(火)
ふと見ると電線に見慣れない鳥がとまっている。ヒヨドリより一回り大きく、淡い彩りが遠目を引きつける。手許のカメラでともかく一枚、めいっぱい望遠にしてもう一枚、やれ、まにあった。
一枚目:
二枚目を強拡大:
画像をGoogle検索にかけるとその正体は…
…
ツミという鳥であるらしい。名も存在も初めて知った。
以下引用:
「ツミ」と聞いただけで「日本最小のタカ」とわかる人はそう多くないだろう。
漢字で書くと「雀鷹」と書く。スズメというにはちょっと盛りすぎで、雌はハトくらい、雄はヒヨドリくらいの大きさだ(雄はオカメインコより小さい)。小さくても形はタカそのもので、同じくらいの大きさのヒヨドリも仕留めるハンターだ。日本にはツバメと同じ夏鳥として、繁殖のためにはるばる中国南部や東南アジアからやってくる。
ツミは幻の鳥とも呼ばれ、滅多にお目にかかれない鳥──だったのは昔の話。なんと近年、関東限定で都市公園や街路樹などで繁殖していることがわかっている。それどころか、ツミを含む「ハイタカ属」というタカのグループではオオタカも都会進出を果たしているという。知らない間にツミやオオタカが家のすぐ近くで子育てをしているかもしれないのだ。
漢字で書くと「雀鷹」と書く。スズメというにはちょっと盛りすぎで、雌はハトくらい、雄はヒヨドリくらいの大きさだ(雄はオカメインコより小さい)。小さくても形はタカそのもので、同じくらいの大きさのヒヨドリも仕留めるハンターだ。日本にはツバメと同じ夏鳥として、繁殖のためにはるばる中国南部や東南アジアからやってくる。
ツミは幻の鳥とも呼ばれ、滅多にお目にかかれない鳥──だったのは昔の話。なんと近年、関東限定で都市公園や街路樹などで繁殖していることがわかっている。それどころか、ツミを含む「ハイタカ属」というタカのグループではオオタカも都会進出を果たしているという。知らない間にツミやオオタカが家のすぐ近くで子育てをしているかもしれないのだ。
BuNa誌の記すところを地で行くような、東京23区住宅地での「ツミ」との出会いである。上の写真の撮影データに「2018年5月、大田区洗足池」とあり、タカの飛翔力を考えれば、わが家の一帯は当然その活動範囲内におさまっている。
日本最小のタカ、南からの渡り鳥、頭から背の灰緑色と白い胸に薄茶の彩り、一目で惚れ込む居住まいとプロフィルだが、ベランダ常客のスズメやヒヨドリはさぞ恐ろしかろう。
不思議なのは「ツミ」というその名である。いろいろ書かれているが、結局よくわからない。
『サライ』誌が面白い話をいろいろ載せている中に、下記の記述がある。
以下引用:
ツミは漢字で「雀鷹」と書きます。この「雀鷹」はもともとメスに付けられた名前で、オスは「悦哉」(エッサイ)と呼ばれました。これは「悦び従う」という意味だそうですが、もともとツミはオス、メス共に鷹狩りに使われていました。特に大きな獲物を狙うメスは重用されていました。いっぽう、小柄なオスは別の種類だとみなされていたようです。
『小学館国語大辞典』『野鳥の名前』(山と渓谷社)によれば、平安時代の辞書である『和名類聚抄』を引用して、「雀鷂」(ツミ)、「須須美多加」(ススミタカ)または「豆美」(ツミ)、との表記があります。同じ属の鷂(ハイタカ)はツミより少し大きな別種で、雀は「小さい」の意。「豆」は小さい、「美」は鳥の名を表す言葉に付く接尾語とのこと。オスとメス共通の名前「ツミ」は、この「豆美」が由来なのでしょう。
ちなみに英名のJapanese Sparrowhawkも、「雀鷹」を意味します。
ちなみに英名のJapanese Sparrowhawkも、「雀鷹」を意味します。
そういうことなら、今朝ここで出会ったのは正しくは悦哉ということか。エッサイのパートナーがツミだとは、少々できすぎに時宜を得たものだ。
ただいま受難節も大詰め近く、4月2日が棕梠の主日、4月9日が復活祭(イースター)という今年の暦である。
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