土曜日に電車に乗って遠出してきました。
昔に較べると少なくはなりましたが車窓からアンテナを見ることができます。ところがどうも気になる設置方法が目立ちます。それは144/430MHz用のGPアンテナの設置方法です。
アンテナが低い位置に取り付けてあり、ラジアル部が屋根上にないケースが目立ちます。アパマンならベランダから上げるためにそうなることは仕方ないのですが、戸建てでこんな建て方をしている例が目立つのです。各局から頂くQSLカードなんかにもこんな設置をしている写真があります。
GPアンテナは給電点のあるラジアル部付近を屋根より上に上げないと本来の性能を発揮できません。給電点付近が電流の腹になっており、一番電波が放射されます。この部分が家の壁に近いと壁の方向はほとんど飛ばなくなります。エレメントの長い(アンテナゲインの高い)GPを買って上部のエレメントが屋根より高いから飛ぶだろうと思ったら大間違いで、むしろエレメントの短い(アンテナゲインの低い)GPを屋根より上に給電点を置いて上げる方がよく飛んでくれます。
よ~く考えてみてください。なんでテレビのアンテナ(今は地デジ化されてUHFですよね)を屋根上の高いところに設置しているのでしょうか?なんでGPを設置しているような軒下みたいな場所に設置していないのでしょうか?同じUHFなんですから結果は同じですよね?
屋根上に上げるのは強度上心配というのならエレメントの短いアンテナを上げるなり、ノンラジアルのモービルホイップを上げる方法があります。この方が飛びますし、テレビ用の安価な屋根馬などの機材で設置でき、しかもアンテナの値段も安くなると思います。高い値段のGPを買ってわざわざ飛ばない設置方法で設置するのは非常に無駄なんじゃないかと思います。
電波の飛びはアンテナゲインだけでは決まりません。設置方法でも変わってくることを覚えていただき、適切な設置を考えてみるといいのではないかと思います。