今年8月に西国三十三ヵ所を回り終えたのですが、結願の谷汲山華厳寺で御朱印帳が不足し御詠歌を頂けず「追試」となりました。せっかくなので御詠歌を頂いていない京都付近の札所を再度回り直して華厳寺にお参りしたいと思います。
御詠歌を頂き損ねていたのは三室戸寺(10番)、今熊野観音寺(15番)、六波羅蜜寺(17番)、六角堂(18番)、革堂(19番)、総持寺(22番)、中山寺(24番)です。いずれも京都市内またはその近く、あるいは自宅近くであり、交通の便の良い札所ばかりですから比較的簡単に回ることができます。
それではご紹介してゆきましょう。

JR総持寺駅からスタートです。阪急京都線にも総持寺駅がありますが、JRにも2018年に新駅として設置されました。付近はエレベーターのフジテックが本社や工場を構えていた土地で、それらが米原に移転したためマンションなどが再開発されることになり、新たに設置された駅です。

徒歩数分で総持寺です。879年に藤原山蔭が開いたとされる真言宗のお寺です。藤原山蔭は「四条流庖丁道」という料理作法を定めた人物です。山蔭の父・高房が観音様の縁日にあたる18日に漁師が大きな亀を捕まえているのを見て漁師から亀を買い取り逃がしてやったところ、その夜に継母によって川に突き落とされた山蔭を逃がしてやった亀が救ったとされる亀の伝承が開基の話として残っています。
本尊は秘仏の千手観音で、亀の伝承から亀の背に乗っているとされます。

こんな感じだそうです。

周囲は住宅地化が進んだところですが、本堂は1603年に再建されたものが残されています。

一方でお寺の境内にカフェを設けるなど今時のお寺です。

総持寺の御朱印と御詠歌です。
JRに乗り直し東福寺駅で京阪に乗り換えます。宇治線の三室戸で下車しましょう。

ホームと改札が直結しており、改札を出ると踏切になっている珍しい駅です。ここから看板に従って進むことになります。

分かりにくいのはここの分岐点で、左の道が正解です。

ここから歩くと三室戸寺があります。アジサイの寺として知られ、シーズンにはアジサイ園を公開しています。

8世紀に光仁天皇の勅願で開かれたとされる本山修験宗のお寺です。本山修験宗は天台宗系の宗派で、京大の近くにある聖護院が本山です。花山法皇の離宮があったため札所となりましたが、一時はこちらが結願のお寺(つまり三十三番札所)であったようです(現在は十番札所)。信長と敵対した足利義昭に味方したため寺領を没収されて衰退、江戸時代に再興されています。

本堂は1814年のものです。本尊は千手観音で秘仏となってます。

三室戸寺の御朱印と御詠歌です。
お昼にしましょう。三室戸駅前に「三国志」というお店があります。

担々麺と麻婆豆腐の専門店で「曹操様も時々ご来店されます」との汁なし担々麺にしました。

小さなお店ですが横浜の中華街で修行された方のお店だそうで、花椒のシビレがしっかりした本格的なものです。これは美味しいです。京都市内でも十分やってゆけるハイレベルなお店なのになぜに宇治、しかも三室戸なのか不思議です。
担々麺に満足したら京阪で東福寺に戻ります。今回はここまで。続きます。
御朱印情報は追試めぐりの最終回にまとめてご紹介します。
御詠歌を頂き損ねていたのは三室戸寺(10番)、今熊野観音寺(15番)、六波羅蜜寺(17番)、六角堂(18番)、革堂(19番)、総持寺(22番)、中山寺(24番)です。いずれも京都市内またはその近く、あるいは自宅近くであり、交通の便の良い札所ばかりですから比較的簡単に回ることができます。
それではご紹介してゆきましょう。

JR総持寺駅からスタートです。阪急京都線にも総持寺駅がありますが、JRにも2018年に新駅として設置されました。付近はエレベーターのフジテックが本社や工場を構えていた土地で、それらが米原に移転したためマンションなどが再開発されることになり、新たに設置された駅です。

徒歩数分で総持寺です。879年に藤原山蔭が開いたとされる真言宗のお寺です。藤原山蔭は「四条流庖丁道」という料理作法を定めた人物です。山蔭の父・高房が観音様の縁日にあたる18日に漁師が大きな亀を捕まえているのを見て漁師から亀を買い取り逃がしてやったところ、その夜に継母によって川に突き落とされた山蔭を逃がしてやった亀が救ったとされる亀の伝承が開基の話として残っています。
本尊は秘仏の千手観音で、亀の伝承から亀の背に乗っているとされます。

こんな感じだそうです。

周囲は住宅地化が進んだところですが、本堂は1603年に再建されたものが残されています。

一方でお寺の境内にカフェを設けるなど今時のお寺です。

総持寺の御朱印と御詠歌です。
JRに乗り直し東福寺駅で京阪に乗り換えます。宇治線の三室戸で下車しましょう。

ホームと改札が直結しており、改札を出ると踏切になっている珍しい駅です。ここから看板に従って進むことになります。

分かりにくいのはここの分岐点で、左の道が正解です。

ここから歩くと三室戸寺があります。アジサイの寺として知られ、シーズンにはアジサイ園を公開しています。

8世紀に光仁天皇の勅願で開かれたとされる本山修験宗のお寺です。本山修験宗は天台宗系の宗派で、京大の近くにある聖護院が本山です。花山法皇の離宮があったため札所となりましたが、一時はこちらが結願のお寺(つまり三十三番札所)であったようです(現在は十番札所)。信長と敵対した足利義昭に味方したため寺領を没収されて衰退、江戸時代に再興されています。

本堂は1814年のものです。本尊は千手観音で秘仏となってます。

三室戸寺の御朱印と御詠歌です。
お昼にしましょう。三室戸駅前に「三国志」というお店があります。

担々麺と麻婆豆腐の専門店で「曹操様も時々ご来店されます」との汁なし担々麺にしました。

小さなお店ですが横浜の中華街で修行された方のお店だそうで、花椒のシビレがしっかりした本格的なものです。これは美味しいです。京都市内でも十分やってゆけるハイレベルなお店なのになぜに宇治、しかも三室戸なのか不思議です。
担々麺に満足したら京阪で東福寺に戻ります。今回はここまで。続きます。
御朱印情報は追試めぐりの最終回にまとめてご紹介します。