1巻を読んでからずっと読みたいと思っていた浅田次郎著「蒼穹の昴」2、3、4巻を手に入れ、一気に読了。
中国の清の末期を舞台にした小説ですが、私がこの頃のことについて歴史的知識がないために、本当に次に何がおこるのかわからず、はらはらしながら読みました。
西太后、光緒帝、李鴻章、袁世凱、栄禄などは、歴史の授業ででてきた名前だなと思いながらも、どういう人で何をしたかはまったく記憶にありませんでした。これらの人々が、活き活きと小説内で動き回り、また毛沢東や孫文、伊藤博文まで顔を出し、その時代の繋がりが見えてきて、とても面白いです。
しかし、私は歴史小説をほとんど読んだことがないので、どれほどが事実でどれほどが脚色なのか見当がつかず、ほとんど本当のことのように感じて読みました。読んだ後に、Wikiで事実関係を調べましたが、最後まで実在の人物だと思っていた人が架空の人物だったりしました。また、日本語の「蒼穹の昴」のWikiは、ドラマの方の内容に基づいているようで、本とはちょっと違っていますね。
この作者の筆力には驚くばかりです。事実関係をうまく使っており、中国の制度や拝啓をきちんと説明して内容に盛り込んでいるばかりか、伏線も素晴らしく、またそれぞれの人物の心の中もかなり深く描いています。また、メッセージもとても明確にわかりやすくところどころで表現されています。
李春雲が宦官として昇りつめ、栄光と富を手にしている西太后の深い悲しみを見て、彼はこう言います。「人間の幸福は決して金品では購えない。人を心から愛すること、そして人から真に愛されること、それこそが人間の人間たる幸福なのだ」。
読んでいると時間を忘れてしまうように次々にページを繰ってしまいます。わかりにくい中国の制度や民族のことなどが、この本ではすらすらと頭に入ってくるのが不思議です。
また、講談社文庫なのですが、フォントのせいだと思いますが、字が大きく見え、とても目に負担がなく、読みやすかったです。
続編の「珍妃の井戸」を早速ネットで注文しようと思います。
体調は良好です。
中国の清の末期を舞台にした小説ですが、私がこの頃のことについて歴史的知識がないために、本当に次に何がおこるのかわからず、はらはらしながら読みました。
西太后、光緒帝、李鴻章、袁世凱、栄禄などは、歴史の授業ででてきた名前だなと思いながらも、どういう人で何をしたかはまったく記憶にありませんでした。これらの人々が、活き活きと小説内で動き回り、また毛沢東や孫文、伊藤博文まで顔を出し、その時代の繋がりが見えてきて、とても面白いです。
しかし、私は歴史小説をほとんど読んだことがないので、どれほどが事実でどれほどが脚色なのか見当がつかず、ほとんど本当のことのように感じて読みました。読んだ後に、Wikiで事実関係を調べましたが、最後まで実在の人物だと思っていた人が架空の人物だったりしました。また、日本語の「蒼穹の昴」のWikiは、ドラマの方の内容に基づいているようで、本とはちょっと違っていますね。
この作者の筆力には驚くばかりです。事実関係をうまく使っており、中国の制度や拝啓をきちんと説明して内容に盛り込んでいるばかりか、伏線も素晴らしく、またそれぞれの人物の心の中もかなり深く描いています。また、メッセージもとても明確にわかりやすくところどころで表現されています。
李春雲が宦官として昇りつめ、栄光と富を手にしている西太后の深い悲しみを見て、彼はこう言います。「人間の幸福は決して金品では購えない。人を心から愛すること、そして人から真に愛されること、それこそが人間の人間たる幸福なのだ」。
読んでいると時間を忘れてしまうように次々にページを繰ってしまいます。わかりにくい中国の制度や民族のことなどが、この本ではすらすらと頭に入ってくるのが不思議です。
また、講談社文庫なのですが、フォントのせいだと思いますが、字が大きく見え、とても目に負担がなく、読みやすかったです。
続編の「珍妃の井戸」を早速ネットで注文しようと思います。
体調は良好です。