上橋菜穂子著「獣の奏者 4完結編」を読了。
あー、良い本だった…。これで、ほんとうに最後なのね、と残念な気持ちが湧き上がってきました。
でも、少しネットを検索してみると、「獣の奏者 外伝 刹那」というエクストラな話が出版されているようではないですか。まだ文庫になってないので、文庫になって読むのが楽しみです。
このシリーズは壮大な王国の歴史の物語と、人ひとりの思惑では生きていけない人間の宿命のなかでどう生きていくかという問題を取り扱っており、また歴史を隠すこと、秘密をつくることは、そこから学ぶということ自体を拒絶するので、いかにその事実が醜く、かつネガティブな影響を与えることが予測されたとしても、その事実を隠すことはよくないのではないかという教訓が含まれています。
主人公エリンという女性は、戦闘において決定的な武器となりうる王獣の扱い方を知っているがために、王国を守るために、平穏な生活を失って、ときに自分が先頭に立たなくてはならないことを意識して生活しています。
エリンは、つかのまの平穏な生活を送りながら、こう思います。
「かたわらに夫がいて、息子がいま、カザルムの学童になろうとしている。
とどめておくことはできなくとも、この幸せなときは、たしかにここにあった。」
このような、日々にはっと気づく幸せな瞬間を感じる感受性と、それを心にとどめておく力は、永久に幸せが続くことが少ない(不幸なときも訪れる)人生において、強く生きることのできる糧ではないかと私は思います。
オランダも気温が20度を超えて、暖かく、天気もよいです。過ごしやすく最高です。体調も良好です。
あー、良い本だった…。これで、ほんとうに最後なのね、と残念な気持ちが湧き上がってきました。
でも、少しネットを検索してみると、「獣の奏者 外伝 刹那」というエクストラな話が出版されているようではないですか。まだ文庫になってないので、文庫になって読むのが楽しみです。
このシリーズは壮大な王国の歴史の物語と、人ひとりの思惑では生きていけない人間の宿命のなかでどう生きていくかという問題を取り扱っており、また歴史を隠すこと、秘密をつくることは、そこから学ぶということ自体を拒絶するので、いかにその事実が醜く、かつネガティブな影響を与えることが予測されたとしても、その事実を隠すことはよくないのではないかという教訓が含まれています。
主人公エリンという女性は、戦闘において決定的な武器となりうる王獣の扱い方を知っているがために、王国を守るために、平穏な生活を失って、ときに自分が先頭に立たなくてはならないことを意識して生活しています。
エリンは、つかのまの平穏な生活を送りながら、こう思います。
「かたわらに夫がいて、息子がいま、カザルムの学童になろうとしている。
とどめておくことはできなくとも、この幸せなときは、たしかにここにあった。」
このような、日々にはっと気づく幸せな瞬間を感じる感受性と、それを心にとどめておく力は、永久に幸せが続くことが少ない(不幸なときも訪れる)人生において、強く生きることのできる糧ではないかと私は思います。
オランダも気温が20度を超えて、暖かく、天気もよいです。過ごしやすく最高です。体調も良好です。