村上春樹著「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」を読了。
日本から友人が送ってくれました。久しぶりの新刊ハードカバー。とても読みやすく、先週の風邪でノドが痛くて体調がすぐれぬときに読むのに良かったです。
主人公は38歳の男性。SFやファンタジー要素はなく、現代が舞台。東京、名古屋、フィンランドで、話が展開します。
フィンランドへは、フィンランド人と結婚した高校時代の女友達クロを訪ねて向かうのですが、私も結婚してオランダに住んでいるので、このクロの心情の一部に共感する部分がありました。やはり、日本から逃げてきた部分があるのかなあって。
この著者の趣味なのか、この本のすてきな女性はいつもワンピースを着ていて、ワンピースなんてめったに着ない私としては、男の人の書いた小説だなあとちょっと違和感。
違和感といえば、会話自体がやはりありえない展開。でも、これって村上春樹的といえばそうなので、そこを楽しんで読むんでしょう。
以前も書いたと思いますが、私自身が歳をとっていき、もう大学生が主人公の小説は読んでもいまひとつ思うところがずれてしまいます。今回の本は、若いという時代をすぎ、中年に差しかかる人物が主人公で、自分の若い頃を振り返ったり、今の位置、これからをもっと落ち着いて考えている点で、私も少し自分に近づけて考えることが出来ました。
『巡礼の年/ル・マル・デュ・ペイ』のピアノ曲がこの本の中には繰り返しでてきて、その曲が本全体に流れているようです。youtubeで少し聞いたりしたけれど、またゆっくりと聞いてみたいです。
体調は一時期よりずいぶん良くなりました。土日はルマン24時間を見ながら、家でおとなしくしていました。まだノドの違和感が残っています。でも大丈夫でしょう。
日本から友人が送ってくれました。久しぶりの新刊ハードカバー。とても読みやすく、先週の風邪でノドが痛くて体調がすぐれぬときに読むのに良かったです。
主人公は38歳の男性。SFやファンタジー要素はなく、現代が舞台。東京、名古屋、フィンランドで、話が展開します。
フィンランドへは、フィンランド人と結婚した高校時代の女友達クロを訪ねて向かうのですが、私も結婚してオランダに住んでいるので、このクロの心情の一部に共感する部分がありました。やはり、日本から逃げてきた部分があるのかなあって。
この著者の趣味なのか、この本のすてきな女性はいつもワンピースを着ていて、ワンピースなんてめったに着ない私としては、男の人の書いた小説だなあとちょっと違和感。
違和感といえば、会話自体がやはりありえない展開。でも、これって村上春樹的といえばそうなので、そこを楽しんで読むんでしょう。
以前も書いたと思いますが、私自身が歳をとっていき、もう大学生が主人公の小説は読んでもいまひとつ思うところがずれてしまいます。今回の本は、若いという時代をすぎ、中年に差しかかる人物が主人公で、自分の若い頃を振り返ったり、今の位置、これからをもっと落ち着いて考えている点で、私も少し自分に近づけて考えることが出来ました。
『巡礼の年/ル・マル・デュ・ペイ』のピアノ曲がこの本の中には繰り返しでてきて、その曲が本全体に流れているようです。youtubeで少し聞いたりしたけれど、またゆっくりと聞いてみたいです。
体調は一時期よりずいぶん良くなりました。土日はルマン24時間を見ながら、家でおとなしくしていました。まだノドの違和感が残っています。でも大丈夫でしょう。