Dutch Life 備忘録

オランダのミュージアム、コンサート、レストランなどについて記録するノート。日常的な雑記も…。

クラシックコンサート:ロシア・ナショナル管弦楽団@Vredenburg(ユトレヒト)

2013-12-08 11:09:30 | Concert
私にとって日曜日の午後というのもクラシックを聴きにいくのにいい時間。この日はユトレヒトのVredenburgというホールに聞きにいきました。このホールは無料駐車場がすぐ脇にあり、車で行くのにとても便利なのです。でも実は、現在新しいVredenburgがユトレヒト駅のそばに建設中で、このホールは仮のものなのです。来年秋くらいにはこのホールでのコンサートはなくなってしまって、新しいホールになるんだと思います。
さて、今日のコンサート、プログラムがロシア作曲家のものばかりで、ロシア・ナショナル管弦楽団で、指揮も新鋭のロシア人となれば、聞きたいと思うのは当然です。しかしちょっと出遅れて、席はかなり端のほうでした。
オランダ語では、Russisch Nationaal Orkestというので、ロシア国立交響楽団かと思ったら、ロシア・ナショナル管弦楽団でした。このオーケストラ、素晴らしかったです。
プログラムは、
Ljadov - The Enchanted Lake
Prokofjev - バイオリン協奏曲 nr. 1
Rimski-Korsakov - シェヘラザード
でした。
プロコイフのバイオリン協奏曲のソリストは、アラベラ・シュタインバッハー(Arabella Steinbacher)。30代前半の若いドイツ人女性バイオリニストで、母親は日本人とのこと。名前や見かけは日本人的ではありませんが、使っているストラディヴァリウスは日本音楽財団より貸与というのことなので、少し繋がりが見えます。今日は、ショッキングピンクのスラッとした素敵なドレスで登場。最初の方は、後ろの席の子ども連れの話し声が気になってだめでした。最後の方になるにつれ良い感じになりました。アンコールも弾いてくれ、それはとても響きがよく、よかったです。
この日のいちばんは、休憩後のシェヘラザード。第一バイオリンのソロがシェヘラザードの語りを表現します。これがとてもとても素晴らしかった。情感たっぷりで、とても心に響きました。このソリストは、Alexei Bruni。彼の使っているヴァイオリンのアマティはいい音がしますね。また指揮者はVasily Petrenko(ヴァシリー・ペトレンコ)はほっそりとして青年のようです。実際は36歳。明確な指揮ぶりで、オーケストラはとてもよくまとまっていました。シェヘラザードはほんとうに素晴らしく、音の魔法にかけられた感じでした。終了とともに、観客席は総立ちとなり拍手の嵐。アンコールで2回演奏してくれました。
このコンサートの前には2時15分から解説がありました。いろいろ作曲者のこととか、曲の背景などを説明してくれます。3時から、コンサートが始まり、休憩をはさんで5時頃に終了。
体調は5日間くらい風邪で咳がかなり出ました。熱は微熱でした。コンサート中も少しつらいときもありましたが、風邪も終わりの段階に来ていて咳も少な目になってきていてなんとかなりました。