Dutch Life 備忘録

オランダのミュージアム、コンサート、レストランなどについて記録するノート。日常的な雑記も…。

本「極北ラプソディ」

2014-04-16 14:05:20 | Book
海堂尊著「極北ラプソディ」を読了。
北海道の架空の都市極北市を舞台とした「極北クレイマー」の続編。主人公の今中はあまり魅力的なキャラではないけれど、他の登場人物の世良や速水が印象的なキャラで、世良は「ブラックペアン1988」で若き姿で重要な役割を演じており、速水は「ジェネラル・ルージュの凱旋」で救命医としての活躍が描かれていました。
他の本と登場人物がかなり重複しているので、単独でももちろん読めますが、海堂ワールドの他の本を読んでいれば読んでいるほど楽しめると思います。
今回の話のメインは、救命ヘリ(ドクターヘリ)についてで、また行政区分と救急体制のエリアの不一致などについて問題を提起していました。
ちょっと軽めのストーリーという気はしましたが、気軽に読めて、息抜きに良かったです。
印象に残ったのは、速水のことばで、
「ルールという安全地帯を設定することのほうが責任逃れだ」です。
ルールって言われるとそういうもんだとそこで思考停止してしまいますが、そのルールをこう変えればこうなるんじゃないかとか考えていくことが、特に上に立つ人や行政の人には必要なことではないかと思います。
体調は良好です。
写真は本文とは関係ないけれど、今週末がイースターなので、Tony's Chocolonelyのイースターチョコです。