樋口毅宏著「二十五の瞳」を読了。
以前に話題になっていて、今回やっと文庫本になったので早速購入して読みました。
小豆島を舞台にしたファンタジーと現実が絡まり合った時代が違う4つの物語が、ニジコという不思議な生物を軸としてつなぎながら、展開されます。
「二十四の瞳」という映画の製作時の様子、実在の人物のエピソードも絡められており、また東日本大震災とその後の原発事故を踏まえた寓話的啓発も入っており、なかなか良質の物語でした。
ニジコの正体についての謎解きもあるので、最後まで興味を持って読みながら、小豆島についての知識が増え、原発事故についても考えさせられ、恋愛物語も入っていますから、人間関係についても考えさせられます。
まあ軽く読めるので、電車なんかで読むのにいいかと思います。
ちょっとなかでは違和感がありましたが、小豆島で病気の末亡くなった俳人の尾崎放哉の話は、かなり印象的でした。創作も多く入っているとは思いますが、大正期の俳人で、東京帝大法学部を卒業し企業のエリートコースを進みながら、途中で退職し、離婚し、一人小豆島に流れ着き、そこで病気で亡くなるんですが、ひどい生活状態の様子や、それにもまして廃人的な彼のひどい性格が素行が描かれています。
この著者は他にもいくつか評判の作品を書いているのですが、手を出すかどうかはちょっと迷っています。
体調は良好です。
以前に話題になっていて、今回やっと文庫本になったので早速購入して読みました。
小豆島を舞台にしたファンタジーと現実が絡まり合った時代が違う4つの物語が、ニジコという不思議な生物を軸としてつなぎながら、展開されます。
「二十四の瞳」という映画の製作時の様子、実在の人物のエピソードも絡められており、また東日本大震災とその後の原発事故を踏まえた寓話的啓発も入っており、なかなか良質の物語でした。
ニジコの正体についての謎解きもあるので、最後まで興味を持って読みながら、小豆島についての知識が増え、原発事故についても考えさせられ、恋愛物語も入っていますから、人間関係についても考えさせられます。
まあ軽く読めるので、電車なんかで読むのにいいかと思います。
ちょっとなかでは違和感がありましたが、小豆島で病気の末亡くなった俳人の尾崎放哉の話は、かなり印象的でした。創作も多く入っているとは思いますが、大正期の俳人で、東京帝大法学部を卒業し企業のエリートコースを進みながら、途中で退職し、離婚し、一人小豆島に流れ着き、そこで病気で亡くなるんですが、ひどい生活状態の様子や、それにもまして廃人的な彼のひどい性格が素行が描かれています。
この著者は他にもいくつか評判の作品を書いているのですが、手を出すかどうかはちょっと迷っています。
体調は良好です。