Dutch Life 備忘録

オランダのミュージアム、コンサート、レストランなどについて記録するノート。日常的な雑記も…。

本「昭和16年夏の敗戦」

2015-05-22 07:46:23 | Book
猪瀬直樹著「昭和16年夏の敗戦」を読了。
戦前に作られた総力戦研究所では、各所から召集された若手エリートが、入手できるあらゆるデータを使ってさまざまな演習を行いました。その一つが、模擬内閣で、それぞれのメンバーが総理大臣、内務大臣、外務大臣、大蔵大臣などになり、想定された状況でどういう政策をとっていくかを考え、そうしたときの次の状況ではまたどうなるかということを繰り返し考えていくシミュレーションが行われました。
その結果でた結論が、日本は負けるということでした。
総理官邸の裏にあったこの研究所、この結論は東條総理の前でプレゼンもされたのですが、なしのつぶてで、日本は戦争へと突き進んでいきます。
本では、この総力戦研究所のこと、どのように開戦へと進んでしまったのか、東條総理のこと、研究所第一期メンバーの成り行きについて、書かれています。
ところどころ、難しい文書などがでてきて読みにくいところもありましたが、かなり興味深く読みました。
体調は良好です。