シュニッツラー作「花・死人に口なし」を読了。
この本は昨年に文庫で発売された本ですが、底本は1939年刊の岩波文庫などで、訳者も番匠谷英一と山本有三で、かなり古いものです。
短編集で、9編入っています。「盲目のジェロニモとその兄」や「わかれ」がよかったですが、どの短編もそれぞれ人と人との愛と不信と別れなどをテーマにしていて、心理が事細かに描かれています。
友人が、もしかしたらこんな本も好きじゃないかなと思ってと言って、プレゼントしてくれた本なのですが、そのときには、シュニッツラーという作家のことを私はまったく知りませんでした。
シュニッツラーは、19世紀末から20世紀初めにかけて活躍したオーストリアの小説家、劇作家で、医師でもありました。先日、フィルムミュージアムEYEのスタンリー・キューブリック展に行って知ったのですが、トム・クルーズと二コール・キッドマンが主演して話題になった謎めいた映画「アイズ ワイド シャット」(Eyes Wide Shut)は、シュニッツラーの『夢小説』という本が原作になっているそうです。そう知って見れば、そういう雰囲気も感じられます。
とても不思議な雰囲気のある作品が多い作家です。この時代は、フロイトの影響もあり、心理的な細かい動きが文章につらつらと収められています。
ウィーンを舞台にしているものが多く、ウィーンには一度も行ったことがないのですが、興味のある町です。
古い名作を読むのもいいものだなあと思いました。
体調は良好です。
この本は昨年に文庫で発売された本ですが、底本は1939年刊の岩波文庫などで、訳者も番匠谷英一と山本有三で、かなり古いものです。
短編集で、9編入っています。「盲目のジェロニモとその兄」や「わかれ」がよかったですが、どの短編もそれぞれ人と人との愛と不信と別れなどをテーマにしていて、心理が事細かに描かれています。
友人が、もしかしたらこんな本も好きじゃないかなと思ってと言って、プレゼントしてくれた本なのですが、そのときには、シュニッツラーという作家のことを私はまったく知りませんでした。
シュニッツラーは、19世紀末から20世紀初めにかけて活躍したオーストリアの小説家、劇作家で、医師でもありました。先日、フィルムミュージアムEYEのスタンリー・キューブリック展に行って知ったのですが、トム・クルーズと二コール・キッドマンが主演して話題になった謎めいた映画「アイズ ワイド シャット」(Eyes Wide Shut)は、シュニッツラーの『夢小説』という本が原作になっているそうです。そう知って見れば、そういう雰囲気も感じられます。
とても不思議な雰囲気のある作品が多い作家です。この時代は、フロイトの影響もあり、心理的な細かい動きが文章につらつらと収められています。
ウィーンを舞台にしているものが多く、ウィーンには一度も行ったことがないのですが、興味のある町です。
古い名作を読むのもいいものだなあと思いました。
体調は良好です。
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