Dutch Life 備忘録

オランダのミュージアム、コンサート、レストランなどについて記録するノート。日常的な雑記も…。

映画「Hugo」

2012-02-16 13:52:18 | Movie
ずいぶん時間が経ってしまいましたが、ロッテルダム映画祭で見た映画について、感想を書きます。まず、第一弾は「Hugo(ヒューゴの不思議な発明)」。マーティン・スコセッシ監督の3D映画です。劇場でふつうに公開されるから、映画祭で見る必要はなかったのですが、時間の関係でこの映画がうまくスケジュールにはまったので見ました。
スコセッシ監督の映画というと、バイオレンスなものが多いイメージがありますが、これはそんな片鱗はなく、家族で見ることもできるとても良い映画でした。監督自身、12歳くらいの娘さんがいて、たまには一緒に見ることのできる映画を作るのもいいかなと思ったそうです。
舞台は、第一次世界大戦が終わったあとの平和な時代のパリ。主人公はヒューゴという名の少年です。彼は、お父さんと二人暮らしでしたが、突然お父さんを亡くしてしまい、パリの大きな駅の時計守をしているおじさんに引き取られます。彼に、時計のメインテナンスの仕方を教わり、巨大な機械仕掛けの駅の様々な時計を修理&保持しながら駅の屋根裏のスペースに暮らしています。おじさんは酒飲みで、少年に仕事を任せたまま、姿を消してしまいます。少年は、お父さんの遺品で、壊れた機械仕掛けの大きな人形をなんとか修理して、生き返らせたいを思っています。
それで、駅構内の小さな機械仕掛けのおもちゃなどを売っている店の頑固そうなお爺さんに興味を持ちます。そしてそのお爺さんが引き取って一緒に住んでいる女の子と友達になり、いろいろな謎を解いていきます。
とても映像がきれいで、一つの世界観を持っていて、映画の中で素晴らしい世界が成立しています。映画への愛、機械への愛、芸術への愛がうまく表現されていて、また一方で戦争がもたらす人々の心の疲弊も表現されています。
ひじょうに良い映画でした。
主人公を演じる少年と少女も、ちょっと大人びた感じでありながらも子どもらしいかわいさもあり、私の好みにぴったりでした。
シーン、シーンが美しく、あとで思い返すと、実写でなくて、特殊技術を使ったアニメーションを見ていたのかと思う雰囲気がありました。美しい絵本を見ているような感じなのです。
映画館の大き目のスクリーンで見ることをおすすめします。
子どもも楽しめる映画なので、物足りないなと思う大人もいるかもしれませんが、ちょっと子どもの心になってみてみると、すごくワクワクすると思います。
さて、体調ですが、月曜日に抗生物質を飲み終えました。熱は下がって、咳も減って、ずいぶんらくになりました。しかし、まだ咳が少し残っているのが気になります。まだ、抗生物質に耐えて生き残っている菌がいるということですから、これってもしかしてやっかいかもと思ったりしています。とりあえず悪化しないことを祈って、様子を見ています。

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