今日は近くのスーパーまで、卵を買いに行ってきました。
駐車場に入ろうとすると、横断歩道のそばに人がいました。
対向車が止まってその人を待っているので、私も止まって待ち体制に入ったところ、
行ってくれというジェスチャーがあり、対向車は発進、私も発進しました。
怪訝に感じたのは立っていた人の少し苛立ったような雰囲気です。
好意を無にする苛立ちを不思議に思いながら、駐車場で駐車。
店内に入ろうと歩いている時にサイレンの音が、救急車です。
なるほど、救急車を待っていたのだと気が付きました。
1秒も惜しい、一日千秋というような気分であったのでしょう。
思えば苛立ちと見えたのは、真剣な気持ちの表れだったのでしょう。
野次馬根性宜しく、見に行く気持ちにはなれませんでした。
何だか静かな店内、大騒ぎする様子はなく、控えめな静けさが漂う感じでした。
救急の人達も騒ぐ感じではなく、それなりの人垣が遠めに見えましたが、やはり静かな雰囲気に感じられました。
その後控えめに買い物していましたが、救急車に関する話題を話す人はなく、私達も買い物を終えて帰宅しました。
よくある事なのかもしれませんが、人の営みの一場面、日常の一コマ、それが傍らを過ぎ去って行った。そんな感じでした。
どこの誰とも知らず、何がどうなったのかも知らず、いつの事かも不明、ただ、その時その場所で、何かがあった、それだけを知っている。
そんな今日の出来事でした。
知らない人の真剣な思い、緊迫感が、秋の深まりを告げる象徴となった、晩秋さえ感じるような気分の共鳴が感じられた日です。