16日(日)午前中に訪れた、ウエッジウッド・ビジター・センターの写真はありません。パンフレットもありません。前もって悪しからずという感じです。
バスが郊外の工場と言うよりも、日本で言うと新しい倉庫風でこざっぱりした明るい感じの外観をした、年代を感じさせない建物前で止まりました。『ここがウエッジウッドの工場なのかしら。』私はその現代的な外観に半信半疑になったのですが、やはり最初に感じた通り、そこが目的地のウエッジウッド・ビジター・センターでした。
ウエッジウッドと言うと有名な陶器の銘柄、伝統的な古い工場なのだろうと思っていた私です。しかしバスの前にあるのは極めて現代的な建物でした。何しろ「午前中はウエッジウッドの工場見学です。」と言われてこの日バスに乗っていた私達だったと思います。
これが工場?建物を見て意外に思いました。(今、これを書いていて、日程表の名前で分かりました。観光用センターだったのですね。現代的だった訳です。)
入り口を入ると、皆に説明用のヘッドホン(イヤホンだったかもしれません、記憶が曖昧なので申し訳ありません。)が配られました。それを耳に当てて館内を回ります。私はここで写真を撮っていたわけではありませんが、何時もの様にのんびりと列後方を歩いて行きました。(多分)
私は歩き出す前に、先に歩き出した人々がある場所で立ち止まり、妙な雰囲気になることに気付きました。皆おやっという感じで立ち止まると、行きつ戻りつする場所があるのです。私は不思議に思いながら眺めていました。それから私の順番が来たので見学に出発しました。
見学前の同行添乗員さんの説明では、ヘッドホンが、それをつけた見学者の位置で説明されている解説、見学工程の順路にある目の前の展示物、作業風景の解説を自動的に拾ってくれるという事でした。日本語版のヘッドホンだとか。それを耳に当てて順路を進み始めると、成る程、ヘッドホンからは日本語で説明が聞こえて来ました。
私はこれは楽しめそうだと興味津々で順路を進んで行きました。私は生来、器や小物類を見るのが好きな方だと思います。それに限らず、何でも見聞するのが好きな方でした。植物以外の見学でしたが、十分に観光気分でこの施設を回って来ました。
唯、写真もパンフレットも無い、お土産品も買わなかった場所はここだけかもしれません。お土産売り場は出口近くにありましたが、陶器のお土産は重い上に移動中に割れる心配がありました。荷造りして送っていただける話も聞きましたが、陶器を買うという事に物慣れない私は買う気になれませんでした。
…どうしましょう。正直に書いてみます。私がここでお土産を買う気に慣れなかった理由、それはこのヘッドホンの不具合と、順路で見た、作業する一部の人から受けた違和感のある雰囲気からでした。土産物を買う場所に来る頃には、何だかこのセンターの人に対する不信感のような物が胸にあり、荷送を頼む気になれなくなっていました。
土産物売り場で、Bさんからお土産を買おうと誘われ、気になった商品、気に入った商品はないかと尋ねられました。有名なメーカーの品物だから何か買って行きましょうよ、そう勧められました。
そこで私もルームメイトのBさんに合わせてお付き合いです。あれこれと陶磁器の商品をもう1度念入りに眺めて回りました。SaleまたはSellと書かれたお買い得品が目に留まりました。この辺りはやはり主婦感覚です、余程購入しようかと思いましたが、お皿のセットだったので重そうでした。送ってもらっても割れて届きそうだという嫌な予感がして。結局購入するのは止めました。
やはり私はこういった商品には物慣れていませんでした。私が目を止めたのはクリスマスの絵柄のお皿でした。セットと思ったのですが、多分売れ残っていた飾り皿の山だったのでしょう。12月の物が7月にですから、絵皿であれば前年のクリスマス用品です。
「クリスマスに、家族で楽しくクリスマスケーキを食べるのに使いたいわ。ウエッジウッドのお皿ですもの、我が家の逸品として毎年愛用したいわ。」
そんな事をBさんに言った私です。当時私は、その年々に記念として出るメーカーの、飾り皿という物を知りませんでした。
(日程表だけですみません。)