Jun日記(さと さとみの世界)

趣味の日記&作品のブログ

1645回 「雨でも蒸し暑くてじっとり」

2013-07-24 08:35:14 | アート・文化
 なんだか集中豪雨の時期ですね、海水浴には行けない中、海や湖、池、川の中の魚になった気分を感じる雨の量です。
     「雨でも蒸し暑くてじっとり」
 窓を締め切ると蒸し暑い
汗ばんでくる夏の7月も末
巷では夏休み海の日も過ぎて
浴衣に水着カラコロと売れて
扇子、センス、センセーショナルな土砂降りlll
からからな大地に本格的な夏を告げ
行く行くお盆の風をまとって
それでもじっとり!
蒸し暑さに大の字に長く寝そべりたくなり階下

1644回 「地図を尋ねて」

2013-07-18 16:46:33 | 日記・エッセイ・コラム
 もうひと月もしたらお盆です。
今週は月曜の海の日から4連休という、夏休み先渡し感のある連休に入っています。
そこで、行こうと思っていた、父の昔買った土地を見に行きました。近くの島にあるんです。
     「地図を尋ねて」
 地図を尋ねて何千里
見つからないだろうと
期待薄の中訪ね歩いて
もう何十年の土地の変遷
聞いていた松茸の山、地図の松
目にせぬ内に山の中縦横
車で家族総出で出かけました。2時間ほど走って昼食。そこの道の駅で教えていただいた、どうやらこの辺りという場所へ続く道に入ってみました。
島の山の中にある場所のようです。
私は30年ほど前に1度訪ねたきりです。その時は両親と案内の人と、父と共同購入した父の友人と出かけました。
私は高校生か学生か、若かったものです。車に座って運んでもらっただけなので、道等さっぱり覚えていません。
ただ、到着した時、道沿いに土地があったことと、入った道の方向からすると向かって左側に土地があったことを覚えているばかりです。
細い木々が生えていました。
あれから30年、手付かずのままだと、あの若い小枝たちは…
と想像するところです。
たぶん雑木林なのでは?と思うのですが。
平地なら草ぼうぼうの荒地。でも、山だと鳥の落とす木の実で木々が生え繁って仕舞うのでは?と思ったわけです。
実際にみた土地には、細い若木があちらこちらに育っていました。1年生の木が10本以上あった感じでした。
山の分かれ道で見た杉の大木の群れが、私の推察を実証しているようでした
結果、行き着けませんでした。目的地の近くまで行ったのですが、道の先が大きな石や砂利道で、ランドクルーザーのような四駆でないと行き着けないようでした。
サバイバル好きでないと、行きたくないでしょうね。
父の購入した土地がどうなっているのかは不明のままです。
とはいえ、父の土地というより母の土地です。購入した時から母名義になっていたことが分かりました。書類を調べて購入方法、登記など、今回分かったことが多かった物です。
ところで、書類を捜していて、びっくりする事がありました。私の小5の算数プリントが出てきたのです。
何故こんな物が?古ぼけた黄ばんだ用紙にそう思いながら見ると、それなりに綺麗に書き込まれた数字がありました。名前の欄には私の姓名、学年と番号が書かれていました。
それなりの整った文字と数字に、何となく満足してよくよく見ると、
『間違っている!』数字に気付きました。
まさか得意科目なのに…、と、丹念に調べてみると、ぞろぞろと間違いのあるプリントでした?
私こんなもの書いたかしら?自問してみること数分
見た目それなりに整っていながら、酷い回答のようでした。
名前は私の文字みたい。
数字も私の字のようだ。
思えば思うほどに、いやぁな気分になるプリントでした。
この時期、5年生の1学期に、採点のない書き込みっぱなしのプリント?
自己?採点して添削すると、なんと60点でした
何これの世界でした。
昔から算数が得意で、4教科では一番といってよい点数を取っていたのに?と、合点が行かない私でした。
しかも、父は後生大事にこのプリントを、重要書類と共に仕舞いこんでいたのです。
???
父の意図が全く分からない私に、
母いわく
「お父さんの教育方針だから。
???
ますます意味が分からない?
誰にとっての教育方針なのか?
私にとってではなさそうです。何故なら、私自身今までこのプリントを眼にしたことがなかったのですから。
再び考えてみました。
この点数、自慢の点数ではなく、ほぼ、私の最低点数のプリントです。という事は、出来のよい見本ではなく、出来の悪い見本。誰に見せるために出来の悪い見本を今まで残しておいたのか?
または誰に見せてきたのか?
何にしても、こんなものを残されて、私にすると大変嫌な、不愉快な出来事でしかなかったと書いておきます。
地図に戻ります。父の土地、もとい母の土地を訪ねて○千里、迄も行かないのですが、
尋ね歩いて山の中、蜘蛛の巣にかかった息子や、熱中症になりかけた母や、草の生い茂った道なき道を走った私の車。
蜘蛛の巣と葛のツタを巻きつけて、ぐるぐる島を回ってまた元の道の駅に戻ってきました。
美術館の後ろの道を歩いて下りたら、という役場の人の話もあったので、下り道だけ探しに行ったところでお仕舞いにしました。
とても山道を歩く気分ではなく、車の中から雉を見ただけで、奥深い島のサバイバルを終えました。
今日、母に言いました。
「あの土地売ったら。
「売ったお金で父の墓を立てたら。
買った時の金額と丁度つりあう墓石代なのでした。 
 
     「雉は兆し?」
 雉に出会ったのは吉兆?
そんな事を思う山道生い茂る夏草の中
葛の蔓か垂れる梢か
擦り傷だらけの車による蜂を
フロント硝子に認めて
小ぶりの山栗の緑の毬に夏
切り崩された土砂や杉の木
開拓を待つ、末の松
波は越さない山奥の松、待つの?

1643回 「夏」

2013-07-10 20:57:23 | アート・文化
 夏のイメージ。
私にとっての夏は、木陰とむき出しの地面、ひんやりとした土の香りと草の香り、時にはコケの香り。田舎道であったり、林の道であったり。そんな里中のイメージです。
     「夏
 海も好きだけれど
それよりも緑陰の風と空気
ひんやりとした土の香りと草いきれ
熱風と時に揺れ動く葉のさざめき
木が組まれた柵
くぐれば室内ひんやりと涼
葉の照り返しさえ美しい

梅雨空の下

2013-07-05 11:42:24 | 日記・エッセイ・コラム
紫陽花が盛りを過ぎたころ、梅雨も本番のような天気が続きます。
高校野球も始まる頃、組み合わせ抽選も終わったようですが今年はどうなるのでしょうか。
今日は金曜日、母はのんびりお風呂へ向かい、私は休日なのでいたって暢気でいます。
昨日から、何となく父が怒っている様な気がするのは気のせいでしょうか?海のことを書いたのが気に入らないのでしょうか?昔国府があった地なので地名にも残り、それなりに馴染み深い海岸であり、土地の人にとっては慈しみ深い浜であると思います。
父が何を怒ろうとも、気にしない気にしないです。
     「残ってしまったジャム
 毎年すっきりと
次の収穫には無くなってしまうのに
今年は幾瓶も残ってしまった
今年は煮詰める気が起こらず
小瓶二瓶つくってみてそれきり
粒々そのまま人にあげたり
ころころそのまま地べたに転がしておいたり
世話もせずにそのまま
残ってしまったジャムの瓶
何故残ってしまったかというと、食べる人がいなくなってしまったからなんですね。母も少し食べていましたが、最近は手をつけず、私も少し食べてそのまま。手作りジャムをよく食べてくれた父であったことです。

1642回 「曲がりくねった坂道」

2013-07-04 17:48:13 | アート・文化
 海にでもいるような、ジワッと湿っぽい日です。
昔は毎年海に通いました。一夏に3回は海水浴に行ったでしょうか。
電車で行く事が多かった海も、父が車を運転するようになると自家用車で行ったものです。
坂道を上り下り、もうすぐ海が見えるとはしゃいで、海が見えたと歓声を上げて、家族で出かけた海と道。
一時父の仕事先があり、何回か通った道、父が入院して何回か通った道。
不思議に懐かしくもあり。もう父がだめだと分かっていた時でも、まだ何日かいそうで、不思議にそう悲しく思わずに通った道。
父にとって縁のあった道であったので、あの土地が父の終焉の地であればよかったのにと、今はそう思ったりします。
浜茶屋も、海の家も何もなく、時には更衣室さえない年もあった海岸ですが、長年我が家の海水浴場であり、そこへと続く道でした。
     「曲がりくねった坂道
 上り坂の先に水平線
青い海が濃く線になって下へと伸びてくると
夏の涼のある目的地だと
嬉しく楽しい家族の海水浴場
砂浜の続く
炎天下の浜辺は遠浅で
ホンダワラと小魚と
何も無いようで何かしら楽しく過ごした
思い出も多い何も無いような浜辺
浜辺へと続いた曲がりくねった坂道