20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
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出雲~松江

2014年03月19日 | Weblog

         

 中国山脈の背骨。

 全長6000メートル以上の長さのある、日本一長いトンネルを抜けると広島から島根へ。

 島根は、小泉八雲が松江・出雲の風土や精神性を愛し、アメリカのミシシッピー州のニューオリンズからやってきて移り住んだ場所です。

  ちなみにニューオリンズは、ネイティヴアメリカンの土着文化が創り上げられた「混淆文化」の世界です。というより、黒人ジャズの発祥の地といったほうがわかりやすいですね。

 とにかく「混淆文化」の影響を受けた小泉八雲は、日本の神話や怪談に興味を抱きます。

 

 旧暦10月神無月に、日本中の八百万の神たちが海を越え、集まってくるのが、この写真↑の稲佐の浜です。

 縁結びに興味があるわけではなく、私はこの神々の国、出雲を見てみたいと思いました。

 とにかく、荘厳な境内には圧倒されます。

       

 樹齢400年を越える、太い松からは、気のパワー出ています。太い松に手を添えていると、手のひらが熱くなってきます。

         

      

 圧倒されたのが、大社造りと言われる屋根です。檜の皮で作られた屋根が日に映えてとてもうつくしかったです。

 また、特徴的なのが、屋根に飾られている、千木(ちぎ)や勝男木(かつおぎ)です。

      

      

      

      

 出雲大社を参拝したあと、お隣にある島根県立古代出雲歴史博物館を訪ね、その千木や勝男木のレプリカを見てきました。

 圧巻なのが、古代神殿・出雲大社の、高さ約48メートル、長さ約109メートルと言われる、日本一長い長い階段です。

 長い長い階段の果てには、巨大な空中神殿を構え、その千木は、天空の雲を突き出るようであったかもしれないという想像力が、古代のロマンをかき立てます。

       

 ランチは、ほんとうはおいしい出雲ソバを食べたかったのですが、松江に行かなくてはいけないので、博物館のカフェでベーグルのサンドイッチとカフェラテを・・・。

 カフェラテの模様は勾玉。ドルチェについてきたクッキーも勾玉。

 出雲は、勾玉や瑪瑙などの産地でもあるのです。

       

      

 次に向かったのが松江。

 松江で、冒頭の小泉八雲につながります。

 ここでは八雲記念館や、彼の居宅などを訪ねました。

 また武家屋敷や松江城の城内を散策。

 春の終わりのような、日ざしに、ちょっと日焼けをしてしまいました。

       

      

      

 駈け足の広島~山陰の旅は、てんこ盛り・・。

 でもあの場所、この場所と、まだ胸にさまざまな余韻を残しています。

コメント (3)
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