20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
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お買い物カート

2020年05月21日 | Weblog

             

 お買い物には、こんなカートを転がしていきます。

 行く時は、折りたためるので、引っ張っていきますが、帰りは荷物をいろいろ入るので、昔、父が母によく言っていた「ばばぐるま」になります。

 1500円くらいで、ネットで買ったものです。

 母は、70歳くらいでお買い物デビューして、それから、どこで見つけてきたのか、すごく軽い靴を買ってきて、さっさと歩いてスーパーマーケットに行っていました。

 

 たまに秩父に行った時、一緒に歩くと、早いのなんのって。

 スカスカ、その「ばばぐるま」を押して歩きます。

 90才を過ぎるまで、そうして母は歩いてお買い物に行って、自分でご飯を作っていました。

 父は85歳で亡くなったので。

 

 私も買い物帰りに、母が持っていたような「ばばぐるま」ではありませんが、カートを押してきます。

 ある日、マンションの人と道で、バッタリお会いしました。

「あら、お怪我が、お悪くなったのですか?」と。

「いえいえ、お野菜が重いので、こうして転がして帰ってくるんですよ」

「びっくりしました」と。

 よく見れば、お年寄りが杖代わりにしている「ばばぐるま」とは違うのですが・・・。

 

 カートを転がして、帰ってくるたび、母のことを思い出します。

 70歳前までは、「どこが悪い、ここが痛い」と、神経痛や、何やらで、動けなくなることも、たびたびありました。

 ところが、お買い物デビューして、自分で歩いてお買い物に行くようになったら、見違えるほど元気に。

 

 私も歩きすぎると、まだ足のふくらはぎが張ったような感じになることがありますが、あの頃の母のことを思い出しては、歩きます。

 そして夜になると、筋トレ。

 人生、闘いだなと思いながら。

 でも、こうして母も戦いながら生きてきたのだからと、自分を励まします。

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