20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
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国のリーダー

2020年05月25日 | Weblog

             

 タイトルとは、関係ない写真です。

 高島屋に入っている「オードリー」と言うお菓子屋さんです。いつもすごい行列。

 ドライイチゴがお菓子の中に入っている、かわいいクッキーです。

 でも、さすがに、並んでいる人はほとんどいなくて・・・・。

 

 子どもたちの学校の、9月入学云々の記事が、新聞やネットを賑わしています。

 いつも新聞などで、しっかり読んでいますが、出てくるのは「メリット」「デメリット」ばかり。

 大きなビジョンはありません。

 9月入学は、グローバルスタンダードです。

 しかし、移行期は、難しさを伴います。

 でもどこかで決断しないと、何もすすみません。

 

 先日「日曜美術館」でルーブル美術館の2回目をやっていました。

 ドイツのヒトラーが、フランスに侵攻してくると言う情報が、飛び込むや否や、当時のフランスのリーダーは、ルーブル美術館の、絵画や彫刻、すべてをフランス各地の、絶対に見つからないところに隠したそうです。

 ヒトラーが見つけたのは、たった一つ。

 それも今は、ルーブルに戻ってきているそうです。

 結局フランス軍は、1ヶ月でドイツに降伏してしまったわけですが、ルーブルの文化を守ると言う決断は、さすが、文化の国、フランスだと思いました。

 

 中国共産党の毛沢東と、国民党の蒋介石。

 パール・バックの『大地」などを読んでいたので、私は、労働者や、農民の味方だった、毛沢東の方を応援していました。

 蒋介石は、アメリカに頼り、結局、台湾に追いやられます。

 台湾に逃げるとき、蒋介石は、中国の国宝級のものを、中国から根こそぎ持ち出したのです。

 そしてできたのが台北の「故宮博物院」。「故宮博物院」は息を飲むほど美しい博物院で、北京の「紫禁城」など足元にも及びません。

 

 蒋介石が当時「中華民国」といった時代の台湾での行為に、私は全く共感できませんが、吉田修一の作品で「路〜ルウ」と言うのがあります。

 台湾に新幹線を走らせる話です。それを見ていると、台湾人の4分の3は、アミ族やタイヤル族といった原住民と、海を渡ってきた漢民族との混血です。

 蒋介石が、台湾に行ったからといって(それまで、日本の台湾統治の問題など、いろいろありますが)、中国が台湾に対し、要求している「一国二制度」は納得できません。

 台湾は台湾です。

 そして極めて優秀な頭脳で、今回のコロナウィルスとの戦いにも取り組み、成果をあげています。

 

 一方、中国。その後、毛沢東の天安門事件などを見ていると、生涯指導者に上り詰めた人間の傲慢さを感じます。

 今の中国の主席、習近平と、似たような匂いを感じます。

 毛沢東の脳裏には、文化は、あまりなかったのかもしれません。

 それで、蒋介石にすべて持っていかれ・・・。

 

 国のリーダーの文化度は、国民への思いの繊細さにもつながってきます。

 蒋介石は、我欲で持ち出したのですが。

 

 子どもたちの9月入学のことも、国のリーダーが、お金の問題や、教員数の足りなさばかりを語っていると、ずるずるといきそうです。

 まあ、今回の黒川某の甘い処罰も、国のリーダーは、官邸主導で決めたことを、「稲田検事総長が決めた」などと、平気で大嘘をつきますから。

 コロナウィルスと言う、私たちの命に関わる問題に直面している今こそ、さまざまな問題で国民に信頼される、真のリーダーが求められているのですけどね・・・。

コメント
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