葉山の四季

葉山の四季をお伝えしたいと思います。

「男はつらいよ 寅次郎相合い傘」・「メロン愛歌」

2023-07-15 21:44:37 | 私の寅さん

詩人・高村光太郎の「レモン哀歌」は私の記憶に残る数少ない詩の一つすが、これを捩って「メロン哀歌」と称するのは「チト違う」感じです。

同じ「あい」でも愛にはこんな意味があるそうです、

愛」は「後ろに心を残しながら、立ち去ろうとする人の姿を写したものであろう」と。白川静さんの『字統』の説明です。まさにこの一編は「心を残しつつ立ち去っていく姿です」。

この「寅次郎相合傘」ではもう伝説的場面と言うべき「メロン短歌」ならぬ「メロン啖呵」の場があります。

その場面を画家・吉川孝昭さんの「男はつらいよ 覚え書きノート」の「寅次郎相合い傘」から、まず寅さんが帰って来てメロンを出してもらおうとしたところ、

居なかった寅さんの分を切り忘れていた、そこで一悶着、いつもの大立回りが……、するとリーリーが、

以下リーリーの啖呵❗️

ビデオで観る手もありますが、吉川さんの解説付きセリフと画面紹介でその場面を頭で再生してみて下さい。

男はつらいよ第15作寅次郎相合い傘 寅さん 覚え書ノート

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男はつらいよ、 です。 

2023-05-20 23:02:04 | 私の寅さん

今夜は「男はつらいよ 寅次郎恋歌」だったのですが、大事な会議が入っていてテレビ前に腰を据えていられませんでした。

これも浮世での男の辛さでしょう。

ということでオヤスミです、

💤💤💤💤💤💤💤💤 グッスリ

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「奮闘篇」 この瞬間にも……。

2023-05-14 18:03:11 | 私の寅さん

昨日の寅さんは「第7作 奮闘篇」でした、観たあとこの作品がなかなか奥行きの深いものだった、と感じてこの本、

や、吉川孝昭さんの 

男はつらいよ 全作品覚え書ノート 倍賞千恵子 渥美清

を見ていたらますます感じるところ多くなりました。

結局まとめることが出来ず、さらにこちらも気になりまして、

挑戦者・藤井聡太六冠危ない❗️ に気が奪われかけて……、こちらの「つぶやき」が危なくなりましたのでそっちは目をつぶります。

「男はつらいよ 第7作 奮闘篇」の冒頭は1970年代の集団就職の少年少女の姿が映し出されます。

ここの場面について『みんなの寅さん from 1969 』ではこう書かれています。

第七作『奮闘篇』の冒頭、新潟県は越後広瀬駅での集団就職の少年少女と両親、祖父母との別れの場面に、寅さんが居合わせるというエピソードがあります。(略)この冒頭シーンは、渥美清さん以外は、すべて普通の人たちです。学生もお母さんもおばあちゃんも、見送りの人も、このシーンは現実世界に寅さんがいたら? という実験が行われているのです。

ここを読みながらkaeruが上田の高校を失業し伯父の紹介で決まった東京神田の本の問屋に向けて旅立ったときのことを思ったのですが、まったく記憶にないのです。集団就職ではありませんが、確か卒業前にすでに東京に出ていたと記憶しています。卒業式に出た記憶はないのですが出たとすればいったん上田に帰って来たのでしょう。

この少年少女の場合、何人か同じ仕事先であったり一緒の旅立ちだが就職先では一人という子もいたでしょう。何れにしても一人一人にとって学生生活から別の、本格的な社会的奮闘努力に向けての旅たちです。

『みんなの寅さん』のめくりながらもう一つの「奮闘努力」の有り様を知りました。それは映画画面ではなく山田監督のシナリオづくりの段階です。『みんなの寅さん』に次のような監督の文章が紹介されています。

六十九年の八月に第一回の「男はつらいよ」が始まって以来、この「純情篇」に至るまで、何と驚くなかれ六本の脚本を、もちろん森崎東君や宮崎晃君の協力を得ながらでは私は書き続けて来たのである。全く逆さにしても血も出ないというのが現在の状況であろう。

『男はつらいよ 純情篇』のシナリオが掲載されたキネマ旬報1971年1月10日号増刊「男はつらいよ 大全集」に載せられたものだそうです。逆さにしても血も出ない、これほどの奮闘の結晶としての「奮闘篇」だったらこそ『みんなの寅さん』の佐藤利明さんは山田監督がこう言っていたと紹介しているのでしょう。

あるとき、山田監督に「男はつらいよ」シリーズのベスト3を選んで頂いたことがあります。もちろんランキングは、ぼくら同様、その時々によって大きく変わると思いますが、その時、山田監督が迷わず選んだのが、この第七作『奮闘篇』でした。

さて、名人戦はこんな状況です、

この姿は投了表示の直後です、渡辺名人踏み止まり反転攻勢にか。

 

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人生は繰り返せないが、 寅さんは繰り返す。

2023-05-06 21:58:40 | 私の寅さん

今夜は第6作「男はつらいよ 純情篇」

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寅さんの失恋の繰り返しですが、その都度形は変わっています。そして歳をとっていけば、寅さんの恋愛騒動に満男の恋物語が重なってきます。

この映画はやはりシナリオの確かさ、役者の演技力、日本国内各地の風景などなど幾重もの要素が重なって、結局はファンの己の人生を重ねての共鳴共感が観客層として支えている、ということだと思います。

映画を含めれば今夜で「純情篇」は4回目だと思いますが、飽きないしああこんな場面があったんだという発見がその都度あるし、同じ場面でも違った感じで観れる、多分繰り返せない人生の繰り返しの肩代わりをしているのかとも思います。

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土曜の夜はまたまた 「男はつらいよ」 なんです。

2023-04-29 21:37:18 | 私の寅さん

昨夜は夜食を食べながら見たのがこの画面で、

今夜は、

昨夜はChart Gpt作製で、今夜は言うまでもない生身の渥美清・寅さんです。こちらは、昨年9月24の夜寅さんを見た後の「つぶやき」の始めの部分です。

50本中2回分を観ていないのですが、その一本「第38作 知床旅情」これは昨年4月の知床遊覧船沈没事故を配慮しての中止だったのでしょう、特に説明もなかったと記憶しています。もう一本は第13作「寅次郎恋やつれ」でした、なぜこの作だと覚えているか。その夜かなり風邪気味で寝込んでいたのです、が「寅さん」だと思って起き出そうとしました。

その時今夜のマドンナは歌子・吉永小百合だなと思い布団の中へ身体を入れ直していました。頭のなかで、もしマドンナがリリー・浅丘ルリ子だったら厚着をしてテレビの前に座っただろうと思ったのです。風邪気味という何らかの支えが欲しい時、歌子ではなくリリーのイメージでしたら薬より効き目があったでしょう。

どこかで読んだ記憶ですが、山田監督の構想に最後はリリーと寅次郎の結婚があったとのことでした。結婚というシステムの本質が、2人が一組として支え合うところにあるという結論を示したかったのでしょう。

 

 

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誰が映画 「男はつらいよ」 を創らせたか?

2022-09-25 00:08:01 | 私の寅さん

 映画「男はつらいよ」今夜の最終回(と一応書いておきます)「第五十作 男はつらいよ お帰り 寅さん」観終わって48本観たことになります、このなかで通してでは始めて観たのは、50作、49作でした。映画館で観たのがはじめの頃のお盆と正月、妻と行くのが恒例でした、と言っても10回は行ってないでしょう。テレビとかYouTubeとか、全部は見れないのをいくつかを梯子して繋いで観ていたりしていました。

あらためて映画版「男はつらいよ」を世に送りだしたものは何だったのかを考えたくなりました。そのためにはテレビ版「男はつらいよ」の最終作終了後の「事件」を見なければなりません。このことについての渥美清さんの「証言」があります。この本のなかで、

·

その場面が終わるやいなや、フジテレビに電話がジャンジャンかかって参りました。その声の主の中にこんなのがありました。
「もしもし、もしもしってんだよ。わかったか  !!  ハイ、わかりました ?
そんならしゃべるけどよォ。オレ、ずっとフーテンの寅、好きで、ずっと見てたんだけどよォ——、何で寅、殺したんだよッ。オマエ !!   殺すことはねえじゃあねえかよ、このヤロー !!   いくらなッ、テレビ局だからって、身勝手なことはさせねえぞォ。今、待ってろよ。オレ、そこへ押しかけるから !!  あッ、そのまま待ってろ、ちょっと、兄貴に代わるから……」
「あ、もしもし、もしもし、言ってんだよォ !!!  お前がプロジューサーか? なにィ、そうだ? じゃあ、聞くけどよぉ、どうして、お前、テメエの一存で寅を殺すんだよォ。お前も人間だろう。だったらお前、あんなかわいそうなことをしちゃいけねえよ。ナニ? ドラマだから仕方がない?  テメェー、ナニ言ってんだ、いくらドラマでもなァ、寅をあんな目に遭わすんだったらな、お前、これからさき、いいことないよ。お前、わかってんのか
よォー。 
月夜の晩ばかりあるんじゃねえぞ、それがわかってんのか、このヤローオッ、いいか、オレは、お前さんとこじゃあ、ケイバと『男はつらいよ』だけしか見てなかったんだ。もう、いっさい、お前んとこのテレビ見ねえから……」

ここで言われている「その場面」とは、テレビ版の「男はつらいよ」第26話が放映された1969年3月27日夜のフジテレビのこの場面のこと。

最終回で寅次郎は、失恋を機に再び旅に出ると、大阪で再会した弟分のユージロー(佐藤蛾次郎)を連れ、ハブで一山当てようと奄美大島に渡るも、あっけなく死んでしまう。さくらはユージローから寅次郎の死を知らされても信じなかったが、その夜、寅次郎の幻を見てやっと確信し、兄に別れを告げるのだった。

 

『男はつらいよ(フジテレビ版) 最終回』

  『男はつらいよ』  テレビ トーキー 60分 白黒  放映日 昭和四十四年(1969年)三月二十七日    制作  フジテレビ       高島事務所  …

俺の命はウルトラ・アイ

 

この作品は、テレビ業界で関心が集中していたのです、これも渥美さんからの言葉です、当時ビデオはありませんので観なければならない作品は直に見ていたのですね。この言葉は上のYouTubeに紹介されています。

 渥美 その『男はつらいよ』を山田さんに書いてもらってやり始めて一番印象に残っているのは、同業者のホン書き、演出家、プロデューサー、俳優、そうした人たちが、いままでよりあの時間を待ってて、チャンネル合わせて見てくれてるっていう、そういう確認があったことを覚えてますねえ。

こういう背景があって、映画「男はつらいよ」が作られて、今夜私は第50作を観ることができました。(「一応最終回」としましたが、山田監督の映画としてはそうなるでしょう、しかし……、という思いがあります。)

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今夜は寅さん、 これ観ます。

2022-09-24 17:45:53 | 私の寅さん
男はつらいよ お帰り 寅さんの上映スケジュール・映画情報

男はつらいよ お帰り 寅さんの上映スケジュール・映画情報

「男はつらいよ お帰り 寅さん」の上映スケジュール・上映館・あらすじ・感想レビュー・みどころ・スタッフ・キャスト・予告篇を紹介します。

映画の時間

 

あなたに
また逢えるなんて、
叶うはずもないと思っていました。
なのに、逢いたくて逢いたくて。
あなたのことを
知っている人も
知らない人も、
あなたを
ずっと待っていた気がします。
どうしてこんなに逢いたかったのか
その理由は、
きっとみんな違うと思うけれど、
ほんとうに、ほんとうに、ほんとうに。
お帰りなさい。

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「俺と……所帯を持つか」 男はつらいよ第49作

2022-09-17 22:47:02 | 私の寅さん

男はつらいよ第49作は「ハイビスカスの花 特別篇」

「伯父さんはどうしているのだろう」
出張先の駅で、寅さんの幻影を見た満男は、 まだ小学校だった頃のひと夏を思い出していた。 それは寅さんとリリー (浅丘ルリ子) の沖縄の灼熱の恋の日々だった。 今から20年前 柴又に届いたリリーからの手紙。 沖縄で病床にいるリリーを、 嫌いな飛行機に無理に乗って、 見舞いに行た寅次郎。 二人の同棲の日々……。


 渥美清の没後一年に作られた 「特別篇」 は第25作のリマスター版。 音声をデジタル化し、 映像を丹念にコンピューターで補正し、 お色直しをしたバージョンに新撮影部分を加えて完成した。 それは若い世代にも寅さんの楽しさを知っていて欲しいというスタッフの思いの具現化であった。 新撮影部分は、 満男が出張先の静岡県の駅のホームで、 通過する列車の向こうに寅さんを見るというシーン。 CGで合成された渥美清の姿は、 西田敏行の 『虹をつかむ男』 にも登場している。 最新の技術で、 スタンダードがよみがえる。

山田監督がなぜ「特にすきな一篇」として第25作を選びだしたのか、見終わって気づいた寅のセリフ「リリー…オレと所帯持つか…」でした。

こちらの場面については、

男はつらいよ全作品覚え書ノート 第25作「寅次郎ハイビスカスの花」

 

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寅次郎 「良夜に咲く紅の花」

2022-09-10 23:57:18 | 私の寅さん

今夜は十五夜、この作品(「男はつらいよ 寅次郎紅の花」)の

この場面、

吉川孝昭さんのこちらで、

男はつらいよ全作品覚え書ノート 第48作「寅次郎紅の花」

 

こちらは、

高羽哲夫さんについては、

荒井幸博TODAY:『男はつらいよ』4Kデジタル放送で甦る高羽哲夫カメラマン。 - livedoor Blog(ブログ)

 

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「男はつらいよ50 お帰り寅さん」、 そしてお帰りマルクスも……。

2022-09-03 22:32:27 | 私の寅さん

土曜の夜は「寅さん」、今夜は第47作「拝啓 車寅次郎様」でした。見終わってあと3回か、と思いますと早くも「お帰り寅さん」と口にのぼってきます。

こちらが三週後の最終回ですね、第49作が作られてから22年ぶりの新作。山田監督が「50年かけて作った映画」と言ったそうですが、まさに奇跡の映画でしょう。車寅次郎・渥美清は生きている、を立証した映画です。

マルクスのことは明日に……。

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