kaeruのつぶやき

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瀬戸内寂聴さんの思い、詳しく。

2015-06-21 18:51:44 | せいじの政治カフェ

  昨日の訪問者数が久しぶりに三桁を超えて121IPを示していました。

瀬戸内寂聴さんの「思い」を見ていただけた方が多かったことを喜んで

います。

   今日付の「赤旗日曜版」で18日夜の「国会前座り込み」に向けての思い

を語っておられます。

 

 写真はクリックで拡大。

【記事より】

    70年間、一人も戦争で人を殺さないできた尊い日本の歴史が、今、無慚(むざん)につぶされようとしています。あってはならないことです。

    私たちは、あの誤った戦争の悔いを二度としてはなりません。どんなことをしても、安倍首相の戦争法案を廃案にしなければ。

    私は1年間病床に倒れ、最近漸(ようや)く、1人で杖(つえ)にすがって歩けるようになりました。まだ以前の健康は戻っていません。けれども、私はよたよたしながらでも1年ぶりで上京し、戦争法案反対のため、国会を包囲する人々の端に座る覚悟です。

    何としても、この法案を廃案にしなければならないのです。

    安倍首相の、戦争法案ごり押しで、何が何でも通そうとする態度には呆(あき)れはてるものがあります。国会の議員の質問への返答の仕方でも、自分の言い分だけを喋(しゃべ)って、返答になっていません。

    共産党の志位さんが立派な質問をした時も、安倍首相の答えは上の空の軽い感じで失礼でした。3人の憲法学者が違憲と認めても、無視してしまう傲慢(ごうまん)さには呆れる他ありません。

   安倍さんは戦争を知らない世代です。あの長い戦争で、どれたけの家庭がこわされ、多くの人が死に、不幸が日本にも戦争の相手方の国にも満ち満ちたかということも知ります。だからこそ、こんな恐ろしい法案を作れるのです。しかし、その人を日本の政治家として、また最高の権力者として選んだのはわれわれ国民なのです。今頃首相の悪口をいっても始まりません。

    今や日本はこの人の発案によって、憲法9条にそむき、戦争をする国になろうとしています。

    あの戦争で戦死した多くの同胞の霊に向かって、また、日本の兵隊に殺された無数の外国の人々の霊に向かって、何といってお詫(わ)びすべきなのでしょう。「殺すなかれ、殺されるなかれ」というのがお釈迦(しゃか)さまの教えの根本ですから。

    座り込みにあたり、老人たちを誘おうかと思いましたが、誘ったみんなが、疲れ果て病気やけがで死亡して、私ひとりが残ったりしたら申しわけないので、ひとりで決行します。もしこれで病気が再発し、死んでも、どうってことはありません。93歳の私が座れば、少しは反対派を元気づけるのではないでしょうか。