万華鏡の楽しみ ガラス色の幸せ

万華鏡の魅力、ガラス色の幸せを伝えたいと思います

カレイドスコープルネッサンスの始まり

2006-02-26 22:36:47 | 万華鏡ブログ
万華鏡の魅力が再発見され、新しい工芸としてアメリカで発展した経緯を少しお話しましょう。アメリカでも、19世紀の初めにヨーロッパで生まれ広まった万華鏡が海を渡って伝えられました。その当時の歴史に刻まれているアメリカの作家はチャールズ・ブッシュという人で、多くの高品質の作品を作りましたが、その後特に目立った広まりはなく、子供のおもちゃとして細々と存在し続けたのでした。1970年代、ブリュースターやブッシュの万華鏡を見直し、新たに作ろうとする動きがでてきたようです。そして、1982年、スミソニアンマガジンに載った8ページにわたる万華鏡の記事はカレイドスコープ・ルネッサンスの端緒を開いたと言われます。これはその1ページです。すでにこのようなさまざまな表情を見せる個性的な作品が作られていたのですね。この記事により新たな万華鏡の可能性に興味をかきたてられた人や、子供の頃親しんだ万華鏡を思い出して懐かしく思った人などがいたそうです。万華鏡のファーストレディーと呼ばれ、その後の万華鏡界を率いることとなったコージー・ベーカーさんの万華鏡を求める旅もここから始まりました。ここに紹介された当時万華鏡を作っていた7人は、まさにパイオニアであるといえますが、そのうち今でもまだ活躍しているのはキャロリン・ベネットさんただひとりです。
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