今年のヴィジュアル賞受賞は井上誠一さんの「夜の旅人」です。夜の街の景色を小さな家から摩天楼まできれいに表現した立体的な街並みは,見つめる作家さんの目の優しさを表しているように思います。夜の街々を高い空の上から見下ろしたり、まぶしい星空を見上げたり・・・そんな散歩を楽しんでいただけたら・・・というのが作者の願いです。
見ている私は空を飛んでいるように上から街を眺めます。家が小さく見えます。 そして3つの覗き口からはそれぞれ異なったミラーシステムを通して、視点を変えて景色を楽しめるのです。
街全体を万華鏡にしてしまうデザインと視点を変えた映像が面白く、街の雰囲気を伝えるお洒落な万華鏡です。