前回に続いて花を楽しむ万華鏡をご紹介します。ジュディス・ポールさん、トム・ダーデンさんご夫妻による「Hall of Flowers(花の広間)」という作品です。
セージグリーン(少しくすんだ緑色)にパウダーコーティングした万華鏡本体と、温室の形のかごを組み合わせた限定版の作品です。たくさんの花があふれる温室をイメージしたとてもきれいな万華鏡で、筒には手作りの淡いオレンジ色のバラの飾りが飾られています。
セージグリーン(少しくすんだ緑色)にパウダーコーティングした万華鏡本体と、温室の形のかごを組み合わせた限定版の作品です。たくさんの花があふれる温室をイメージしたとてもきれいな万華鏡で、筒には手作りの淡いオレンジ色のバラの飾りが飾られています。
3ミラーシステムで、とても大きな映像です。中にもバラを始めたくさんの花が見えています。オブジェクトセルは3個あり、交換して楽しめるようになっています。上の映像は濃い赤や紫、ライムグリーンなどの入った黒い背景のオイルセルから生まれたものです。色に深みがあり、鮮やかできれいです。
次の写真はパステルカラーの花模様。黒い背景に、ピンクの花やパールなどがやさしい色合いです。
そして、もう一つのセルは、ちょっと違った感じです。背景は透明で、よく見ると、透明なダイクロイックガラスが何枚か貼りつけてあります。オブジェクトセルを回すときに、通す光の向きによって色が変わってくるのです。そしてよく見るとこのセルは変わったオブジェクトがいろいろ見えています。このセルから生まれる映像は、ほかの二つとは全く違うもの。
黒い背景の二つが生み出す映像が古典的なら、こちらはまさに現代アート風。ワイヤー細工の動きから生み出される一風変わったシンメトリーと光が生み出す色の饗宴は、対照的な明るさと軽妙さに満ちていて楽しいです。
万華鏡と替えのセルは、この温室風ケージの中に、きちんと入るようになっています。万華鏡の先端部の枠を外して、オブジェクトセルを簡単に交換できる仕組みです。テーマに沿って、たくさんの楽しみを提供している作品です。